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アルゼンチンタンゴの型と即興を考えてみた。

アルゼンチンタンゴは即興の踊りとして多くの人々に愛されています。

踊り手は音楽、空間、観客、他のダンサー、さらには自らの衣装といった要素と共鳴しながら、瞬時に美しさを創出します。だが、この即興の芸術を追究する上で、高い技術と余裕ある心持ちが必要不可欠です。

そのような余裕を育むための技術の磨き方を、日本の伝統武道、特に合気道の観点から探求してみたいと思います。合気道では、「型」が中心であり、試合よりも演武に重きを置きます。上級者の演武は自由演武と呼ばれ、状況に応じて技を展開します。この姿勢は、タンゴの即興と共通する要素を持っています。

日本の伝統武道では、型の練習が基盤とされる。型を通して技や動きの基本を身に着け、その基盤から実際の技術や即興を極める考えがある。タンゴにおいても、同じく型の練習がその基盤となります。

型を体得することで、踊り手は即興の舞台での表現をより自由かつ技術的に高度に展開することが可能となります。不完全な型では、体の動きが不安定となり、音楽や空間、そしてその場の雰囲気を取り入れるのが難しくなってしまいます。

体の動きは、GPSのように複数の要因によって精確に決まるものです。それはエネルギーに溢れ、次のステップやアイディアへのインスピレーションとなります。

新しいことを学ぶとき、慎重にその手法や操作を覚えるものです。習い事でも、初めのうちは不安や緊張が先行することが多い。だが、繰り返し練習と経験を積むことで、自在にその技術を操ることができるようになる。

この考えは、タンゴの型練習にも当てはまります。踊り手は、音楽や空間と融合し、真の即興の世界を追求するための重要なステップとして型練習を経ることをお勧めします。

タンゴの基本の型としては、サリーダやヒーロが存在します。これらをベースにして、様々な型やバリエーションを織り成すことが可能です。
そして、基礎練習としては、歩行、オーチョ、リード&フォローが挙げられます。これらは、武道でいう素振りや四股のような基本練習に相当します。


型を身につけ、基礎練習でより磨く。

これにより、タンゴの踊り手は自らのダンスに深みと多様性を持たせることができ、音楽や空間との一体感を追求することができます。型や基礎練習の重要性を理解し、継続的な練習を通じて、真のタンゴの即興を体現してみましょう。


GYU










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