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【観劇】有頂天作家 渡辺えりさんは別格、そして人生の機微を感じる。

 一昨年にタンゴ公演でスペシャルゲストで出演してもらった
渡辺えりさんが出演する「有頂天作家」を観劇。
新橋演舞場前には多くのファン。
若い人多いなと思ったらJジュニアのメンバーが出演。

ストーリー


明治後期、流行作家として活躍する 加賀美涼月(渡辺徹)若い頃切磋琢磨して作家を志した 恋文屋を営む 前田奈津(キムラ緑子)その奈津の友人で21年前に亡くなったとも思われたお菊。(渡辺えり)のお話。

上映時間は休憩挟んで4時間弱。
出演者は多く30名以上いたか。
舞台セットは4つ 作家の家、奈津の家、花街、そして公園。
この4つがぐるぐる回り話が展開され、プラス 演技では
ミュージカル調の歌と踊りがあったり、また吉原花街の芸者の歌や踊りを交えて上演された。特に芸者踊りは三味線2本に太鼓もはいる本格的であって芸者遊びの一端を楽しめた。

日本語

話は流行作家の家に一人の作家希望の田舎の少年が転がり込むところから始まる。挑戦、再会、トラブル、恋、そして別れ。
人生の機微を改めて知り得た舞台でした。

特に「別れ」は大事だなと気が付かせてくれました。。別れには決めることが含まれています。決めて別れて新しい一歩を踏み出す。人生はその繰り返しがあり、その繰り返しが人生に鮮やかな色彩を付けてくれる。

舞台上で使われる台詞の日本語の中で
「普段使わないなぁ」と気が付いた言葉があります

それは「辛抱」「愉快」「杓子定規」の3つ
他にもありましたが忘れました。

さて、昔の人はよく「辛抱しなさい」と使っていたね。
お婆ちゃんなど
「辛抱」を調べてみると 仏教用語の「心法」からきている言葉で
辛いことや苦しいことを堪え耐え忍ぶことと。
現代は便利や快適さを求められ社会全体に辛いことや苦しいことが少なくなってきた。また耐え忍ぶのではなく、人に伝えたり逃げることのが大事だと現代ではなってきた。いじめやパワハラ、モラハラなどはそうだ。

「愉快」を調べてみると楽しく気持ちのよいこと、面白く、心が浮き立つこと、そのさま。

「愉快」は普段「不愉快」のが多く使っているなぁっと反省。

個人的なブームは日本のことを調べたり勉強すること。
日本人ですが知らないことがたくさんある。
歴史、地理、文化、風習、礼儀、神事と仏事そして言葉。

言葉も同じで言葉をあらためて調べると意味を一段と知れて楽しい。


圧倒的な存在感

えりさんは多くの出演者の中で圧倒的だった、
何が圧倒的だったことは声量、動き、表現、そして存在感。

特に走った時の弾むようなそれは5歳児が大好きなものに向かって走り出すように走り、踊りではその大きな体を思う存分弾ませ
誰よりも新橋演舞場ホールに響き渡る声で歌う。
そして出てきただけで舞台を魅了された。


新橋演舞場緞帳


生身の人が演じる観劇は深みがある

えりさんとドヤ顔の著者



Abrazo
GYU

追伸

この舞台はコロナで順延され2年越しの上演。しかし関係者にコロナの陽性者が出てしまい 2週間の隔離後(上演日数も少なくなった)
作品です。出演者の一人一人の想いが感じられた作品でもあります。
その苦難の中の上演に心から感謝申し上げます。
ご出演の皆さま、関係者のみなさま ありがとうございました。






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