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今シーズンのガンバ大阪

昨シーズンJリーグ2位、天皇杯準優勝。レジェンド宮本監督のもと、再び強さを取り戻したと思われたガンバ大阪。しかし、今シーズンは昨年とは大きく変わり14試合を終えて勝ち点13の暫定18位。優勝争いではなく、残留争いに巻き込まれる形となっている。そんなガンバ大阪の今シーズン前半を振り返りたいと思う。

今シーズンも宮本監督のもとシーズンをスタートさせたガンバ大阪。昨シーズンはキーパー東口をはじめ、ディフェンス陣の奮闘で堅守を軸に接戦をものにし続けたガンバ大阪。しかし、ガンバの伝統である攻撃サッカーは影を潜め、得点が少ないシーズンとなった。攻撃サッカーへの転換、打倒川崎、タイトル獲得と多くのミッションを与えられたチームは、富士ゼロックススーパーカップでその片鱗を見せる。昨シーズン攻守ともに圧倒された川崎相手に後半ロスタイムまで2-2と接戦を演じた。最終的には2-3で敗戦となったが、リーグ開幕向けて期待をのぞかせる初戦となった

期待とワクワクで始まったリーグ戦。開幕戦は硬さも見られ神戸に敗戦。その後チーム内でのコロナ感染が拡大し、活動停止となってしまった。活動停止が明け、試合再開初戦は広島とスコアレスドロー。キャンプで取り組んできたことが水の泡となり、連戦の中でトレーニングよりもコンディション調整の優先を余儀なくされた。早く初勝利が欲しい。この思いが積極性を邪魔し、昨シーズンのような守備的なサッカーを再び見せることとなった。その後サガン鳥栖との試合で初得点初勝利をあげるが、広島戦まででわずか1勝。総得点も3得点となり攻撃的なサッカーとは程遠い現実となってしまった。広島戦後、宮本監督が解任となり、暫定監督に松波監督が就任。監督交代後4試合を終えて2勝2敗。少しずつではあるが調子を取り戻し始めた。

近年ガンバ大阪はずっと攻撃サッカーへの転換を求めてきた。しかし、攻撃サッカーへの転換はことごとく上手くいかず、監督交代の繰り返し。宮本監督も一度もまともなシーズンを過ごすことができず、戦術の浸透をやり遂げることができなかった。時代とともに変化していくサッカー。いまガンバ大阪に必要なのは攻撃サッカーなのか。クラブも選手もサポーターも変化が必要な時なのかもしれない。自分の哲学、信念を持った人を監督に招聘し、新しいクラブの形を築いていくことも考える必要がある。それでも攻撃サッカーに拘るのならば、結果が出ずとも、数シーズンかけてでも見守っていく必要がある。結果と内容、どちらも納得いくものにするには時間も必要だ。今こそクラブが一つになる時。Jリーグが新たな時代に突入した今、新たなガンバ大阪のタイトル獲得を夢見て、私も応援し続けたいと思う。大好きなクラブだから。

今日のひとこと 『何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。』

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