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【転職活動終了】第二新卒で、もともと志望していた出版業界に入った話

今日もお疲れさまです。
4月末を以って新卒で入社した会社を退社してから早3か月。
希望していた会社から内定をいただき、
転職活動を終了する運びとなりました。

新天地は、出版社。憧れていた編集者です。
新卒の時代に入れなかった業界・職種に、第二新卒の私が飛び込みます。

ここでは前職や転職にまつわる動きについて、忖度なしで振り返ってみます。
それは自己満足でもあり、新卒で入れなかった業界・なれなかった職種にこれから挑戦しようと考えている方の参考にちょっとでもなったらいいなとの期待も込めたものでもあります(長い一文失礼しました)。

2019年夏

大学生最後の夏休みを内定者研修に捧ぐ。
他の同級生よりも早いスタートダッシュを切るために必要だと会社からは説明され、素直に受け止めていた。
今思うと、大学生最後の夏は大学生らしく楽しみたかった(その後好き勝手移動しにくい世界情勢になってしまったし)。

2020年度

社会人1年目。会社の方針で女性新入社員はみな事務職に。
もともと違う職種で採用されていたが、女性だからという理由で当初の採用職種から変更があったことに不信感を持つ(ままあることだろうとは思いつつ)。
ただ、自分の仕事は最善を尽くしたいので、業務に関する勉強に励み、その年最も資格を取得した社員になる(この会社で当初から希望していた職種に関しても勉強に励んでたが、状況が変わらないことに軽く絶望することも)。
2020年度から2021年度にかけて同期や先輩がばたばたと辞めていく。
キャリアアップやキャリアチェンジ、心を病んだことが主な退社理由のよう(わたし調べ)。
誰かが辞めるたびに新天地に思いを馳せるが、まだこの会社でやり切れていないと自分を奮い立たせ、会社にとどまる。

2021年度下半期

転職したい気持ちが日に日に大きくなっていることに気づく。
気づきながらも、まだやれるはずだ、逃げようとしているだけだと、自分の気持ちに蓋をしていた時代。
その気持ちも本当だけれど、転職活動で言える強みが私にはないのではないかと思って、転職に踏み切れなかったのが本音。
定量的に成果を示すのが難しい事務職において、強みと言えることを作らなくてはと、もがく日々。
強みと言えることができていないと焦る(会社独自のシステムを使いこなせるのが私ひとりだとしても、他の会社でも使える汎用スキルではないし)。

そんな中で出会った一本の記事。
このインタビュー記事に出てくる、
人生をつまらなくしてるのは、自分」という言葉に感銘を受ける。

「人生おもしろくするのは自分」はまあまあよく聞く。
そうだとも思う。
だけど、「人生つまらなくするのは自分」は初めて聞いた。
つまらなくするのなんて嫌だ。
私だけの人生。おもしろく生きたい。
このまま会社に留まったら、毎月コンスタントにお給料が入る。転職活動をして疲れることもない。残業だってほとんどない。いいじゃんそれで。
でも、おもしろくなかった。

友人が、ずっとなりたかった職業になってばりばり働いているのが羨ましかった。
そうでなくても、配属先で自分ならではのやり甲斐を見つけて、どんどんやれることを増やしていっている話を聴いて、羨ましかった。

目標に向かって努力し続けられる私なのに、
いまの仕事に、溢れるばかりの熱意が持てない。
苦手な仕事ではない。ただ、好きな仕事でもない。
それほど好きでもない仕事で時間を使って、
大して高くもないお給料をいただくのは、
割に合わないとずっと思っていた(とても傲慢な本音)。

つぎ転職するなら出版社がいいと思っていた。
狭き門だからと諦めて、他の業界に目移りなんかしない。
転職活動にどのくらいかかるかはわからない。
けど、挑戦する前から諦めたくないと思った。

年末頃、転職サイト1社・転職エージェント1社(エージェントは結局お世話にならなかったけど)に登録し、業務と並行して転職活動を進めることに決めた。

2022年4月半ばまで

勤務しながら転職活動。
社長面接までこぎつけた会社があったが撃沈
(そのとき240名の応募から4名まで絞った中に入ったと聞かされ、不要な自信を持つことに繋がる)。

年明け頃から新しい業務が増え、そのために勉強が必要になる。
転職活動をしている身ではありながら、
在籍している会社に対して少しでもプラスをもたらしたい気持ちから、
転職活動<業務のための勉強 というパワーバランスになる。

→転職活動と勉強の両立が厳しくなる(会社への中途半端な忠誠心が仇となり、転職活動に労力を全振りできない)。
→これではだめだと、上司に退職の意向を表明。業務の区切りをみて退職することに(この時点で引継ぎ資料作成・引継ぎ完了済。何だかんだ抜かりない)。
→4月半ばに業務終了、月末まで有休消化期間に入る。

5月

晴れて自由の身。何をしようかわくわくしながら生きる。
街を歩いては、こういう職業もあるんだなぁと、身の周りに溢れる職業の数々に目を凝らす。
週に一度はタイミー(勤務できるときにバイトに入れるサービス)を利用して、飲食店で働くことも。人と関わって働く楽しさを再認識。
転職活動もぼちぼち再開。出版社に行きたいという方向性は固まっていたが、「本当か? 本当に行きたいのはこの業界なのか?」と自問自答しながら求人に応募したり面接を受けたりする。最終面接に進むこともあったが、鳴かず飛ばず。考えがとち狂った私は、他業界の企業にも応募してみたこともあったが、恋人からの言葉に触発されて出版業界に軌道修正。


6月半ばまで

面接の通過率が思わしくなく(~5月末)、自分を見つめ直す期間に突入。「自己分析 転職」などと調べ、ヒットした項目についてノートのページいっぱいに考えを書き出す日々。
文字通り自分のことで頭がいっぱい。
新卒の就活時から自己分析に苦手意識を持っていたが(できていない自分を直視するのが嫌だったのだと思う。のうのうと生きてきた自分への嫌悪感があった)、自分の意志で転職を決めて、時間に追われることもなく好き勝手に自己分析するのはわるくなかった(それはどうなのか、というのはさておき)。

自己分析を経て、やはり編集として働きたいと気持ちを固める。
→どんな本を作りたいのか考え、作りたい本のジャンルで本づくりをしている+未経験からも採用している出版社に狙いを定める。
→応募する企業を更に絞ったため、いわゆる「手持ち」の企業は常に1・2社。本気の志望動機が言えるところだけ受けることにした。
→応募企業の出版物を貪り読む日々。
1社は面接、1社は転職サイトから応募のち書類選考待ちの状況。

6月後半

1社お見送りになり、志望企業は残り1社のみ(書類選考通過)。
その会社は会社独自の提出書類(独自のES・書籍企画書)があったため、
その書類づくりに注力。最後の砦を落とすまいと意気込む。

この頃から、この選考が通らなかった時のことを考えて、
正社員に拘らずに、出版社でアルバイト等で働ける道も視野に入れ始める。

そんなことをほんのり考えているうちに、会社独自の書類選考を通過し(すごくうれしい)、一次面接を受ける。
面接を経て、より志望度が高まる。
面接は「もっとこう言えばよかった」と所々反省があったが、振り返りをしたり、万が一通過した場合に向けて役員面接での受け答えについて対策を行ったりする。

7月半ばまで

面接通過の連絡に大歓喜。
その日は歌ったり踊ったりして過ごす(対策をしなさい)。
連絡から役員面接まで時間がなかったため、次の日からは対策に本腰を入れる。

なんだかんだ毎日慌ただしく過ごすうちに役員面接の日に。
面接は長かったような短かったような(緊張と昂りで時間の感覚があやふや)。
前回の反省がやや活かされた受け答えができた実感あり。
とは言え手ごたえは不明。他の応募者との兼ね合いもあるだろうし。
もう何もわからない。まあ、なるようになるだろう。

1週間程度で連絡をいただけるとのことだったので、どきどきしながら暮らす。
ただ、実際はそんなに待つこともなく、面接から数日後のお昼過ぎには採用担当の方からお電話をいただく。

通った…。
驚きと喜びで言葉を失ってしまった。
まあ当然のことながら、内定が出たら終わりではなく、これが始まり。
憧れ続けた業界・職種への転向に舞い上がっているのは事実で、
実際なってみたら厳しさに目がくらむかもしれない。わからない。
でも、ひとまず業界に入る切符は手に入れた。
これからどうなるかわからないけれど、
このどきどきとわくわくを胸に突き進むのみ。

いま

7月末からは宣伝会議の「編集・ライター養成講座」に通い始めます。

まだ業界のこと・仕事のことを実感として何もわかっていない私ですが(本で読むなどして得た知識のみ)(しかもこんな駄文をつらつらと…)、
思い描くだけではなく、夢に向かって現実が動き出した気がします。

これからのnoteは、新米編集者としての備忘録・記録もしていけたらと思います。
就職活動時にお見送られても、諦めないでよかった(とか言えるのは今のうちかもしれませんが)。

よし、やったるで。それが牛歩の歩みでも。

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