2021/11/30 「乾けない」若い世代の生き方とは

本紹介します!

尾原和啓さんの著書「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書」を読みました!

いわゆる「ミレニアル世代」以降の多くが仕事のモチベーションに悩んでいる昨今。

本書はそんな「乾けない」世代への指針書となっております!

また、それより上の世代にとっては、ミレニアル世代以降の若い世代をどのように理解し、どのように扱えば良いかがわかる本となっています。

さて、「乾けない」世代とはどういうことなのでしょうか??

高度経済成長期からバブルにかけて生きてきた世代の方々は、「世の中の空白を埋めるように」仕事をしてきた世代であり、彼らが行う仕事を達成することで、社会貢献・社会成長につながっていくのを実感することができました。

同時に給料もだんだんと上がって、より多くの、より高額のご褒美をたくさんいただけるようになることで、モチベにつながってきたのが「乾いている世代」です。

一方、上の世代がある程度社会を作り上げてしまったがために、ミレニアル世代以降はそんな社会の上に立たされてしまっている。

もう何かを成長させる、建てる余裕はないので、同様の達成とやりがいを感じることができない「乾けない」世代ということです。

さらに、ネットやAIの進化により、上の世代が行ってきた仕事は人間がやる必要がなくなっていき、従来の仕事のやり方では何も得る実感がなくなってきています。

そんな「乾けない」世代が大事にすべきなのは「没頭」「嗜好性」と作者は説いています。

ネットやAIが行う仕事は効率的であるがために人間の作業を代替しますが、人間の嗜好性はそもそも非効率であるため、これは今後も価値あるものとして人間の中に生き残るものだといえます。

Youtuberやライバー、インスタグラマーなどは典型ですが、それ以外にも、「この作業なら苦なく続けられるけど、他の人がやると大変そうだから助けてあげられる」「この趣味へのこだわりは人一倍あって、みんなにも共有したい」など、動機を強めることで価値を生み出すことができる時代となっています。

変化に富んだ時代、変化の速い時代と言われていますが、これをチャンスと捉えて最先端を走り続ける生き方だけでなく、宮大工のように唯一無二の価値がある伝統職をコツコツやっていく生き方、フリーター的に最低限のものを取り揃えてブラブラ生きる生き方など、変化を生き抜く生き方は様々な選択肢を取れるようになってきています。

同時に評価経済が浸透し、SNSのいいねやフォロワー数、個人ドライバーやお店などの高評価レビューに価値を見出されるのが当たり前になってきた昨今、コツコツと頑張ってファンを獲得する人がちゃんと浮かばれるようになってきています。

僕は境遇柄、いわゆる昭和的サラリーマンの成功をしている身の回りの上の世代を見てくることが多くありましたが、どこか羨ましく思えない自分が心の内にありました。

それがこの本を読むことで、「乾けない」世代であるということに非常に納得させられ、上の世代と違う考えを持って生きることに自信を持てるようになりました!

ただ、堂々と好きなものに没頭する、嗜好するというのは、忙しい毎日でどこか忘れかけていた感覚かもしれません。

自己投資と銘打って様々なものに手を出すのが好きですが、それに没頭しているかと言われるとまだまだだなと感じています。

昔はバレーボールやピアノをやっていて成長や上達を感じ、かなり没頭していたなと思い出しました。

今はどこに自分の没頭できるものがあるのか、それともこれまでやっていたのに見逃してやいまいか?

どっぷり浸かる、没頭する、この心を忘れないように生きていきたいと思います。

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