「なんでそんなに韓国いくの?」 #1 韓国アレルギーだった話・初めて韓国に行った話

私はこれまで韓国に数十回は行っています。(数えることは諦めました)
まわりの人からは「なんでそんなに韓国いくの?」「韓国行って何するの?」とよく聞かれるし、
“韓国好きな人”というカテゴリに振り分けられていると自負しています。

自分でもここまで韓国に入り込むとは思っていませんでした。

今でこそ、韓国というか、韓国カルチャーが好きですが、元々は好きじゃなかった…むしろ嫌いだったかもしれません。政治や歴史的な考えからではありません。なんとなくです。「なんとなく好きじゃない」、一番どうしようもないパターンです。

でも、「韓国のことが好きじゃない」理由に、心当たりはありました。
原因はうちの両親。両親が韓国を嫌いだったからか、違います。逆です。

今から15年くらい前、私が中学生の頃。

母は韓国の俳優にハマり(後に幾度も訪れる“韓流”の波に真っ先に乗った世代です)、毎日のようにテレビで韓国ドラマを観ていました。
父は仕事の都合で韓国に滞在することもあり、キッチンで料理をしながら、ラジオでNHKの韓国語講座を聴いていました。
当時の私といえば、洋楽やジャパニーズHIPHOPが大好きだったので、家のあちこちで聞こえる韓国語がとにかく不快でしかなかった。
しかも食卓に出される鍋はキムチ味。うんざりだった。私はかるい韓国アレルギーを発症していたと思います。
(いま思えば、聞き取れない言語は雑音でしかないし、辛いものが苦手だった、それだけのこと)

そんな私が初めて韓国に行ったのは2002年か2003年。
家族で行きました。何をしたか、季節はいつだったか、ほぼ覚えていません。

記憶にあることは、

・焼肉を食べた
・ロッテワールドに行った
・とにかくジロジロ見られる
・タクシーで父が運転手とモメる
・カップルがみんなペアルックで歩いてる
・女性がみんな黒髪ストレートのロングヘア
・日本のCDをたくさん買った(歌詞カードが全部ハングルで泣いた)
・日本人が全然いない
・みんな怒ってるみたい
・道が汚い

子どもの頃に行ったハワイや、シンガポール、バリ島、タイ…どの国も明るくキラキラしていて、海外とはそういう場所だと思っていたのに。
韓国の街には良い印象をまったく感じなかった。もう二度と行かないだろうなとぼんやり感じたまま、何年かの時が流れていきます。


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