Gyo Kimura

◆UEFA Bライセンス ◆Pontypridd United FC (ウェールズ1部…

Gyo Kimura

◆UEFA Bライセンス ◆Pontypridd United FC (ウェールズ1部):トップチームコーチ兼ヘッドアナリスト ◆Newport Counry(英4部)アナリスト ◆前所属: カーディフシティ(英2部)アカデミーコーチ、ウェールズU-14代表アナリスト

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「サッカーを学びたい」その一心でイギリスに指導者留学。 イギリスでサッカーの指導者/分析官として活動を始めてから4シーズン目に突入し、カーディフシティーFCやウェールズ世代別代表などでの活動経験から実践的な知識やスキルを身につけてきました。 「もっとサッカーを知りたい」、「もっと知識を身につけたい」、「もっと指導力を高めたい」そんなサッカーへの探究心に溢れた方に向けて、イギリスでの活動を通じて得た知見や考え方を多角的な視点から共有します。

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    ウェールズリーグ1部に所属するPontypridd United FCにて指導者兼分析部門責任者として働かせていただいています。日頃の発見や活動を記事にしています。

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    浦和レッズの試合で起こった現象をケーススタディ形式でまとめています。

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    練習や仕事の振り返りを書いたコーチングログとアナリシスログをまとめました。サッカーのコーチ、分析官の日誌を記事にしています。

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    イギリスの大学でフットボールコーチングを専攻していました。サッカーの本場イギリスで得た知識、学んだこと、また自分で考えたことについて記事にしてまとめました。

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プロクラブのアカデミーの実態について

カーディフシティFC(イングランド2部)のアカデミーで指導を始めてから早くも半年が経過し、シーズンの半分が終了した。カーディフシティはチャンピオンシップに所属していて、監督をコロコロ変えながら現在残留争いを繰り広げている。トップチームの所属リーグでクラブ予算の規模も大きく変わるらしいので、何としてでも今シーズンは残留してもらいたい。 そんなトップチームとは打って変わってカーディフシティアカデミーはイギリス国内で非常に定評のあるアカデミーだ。と言うのも、カーディフは他のクラブ

    • 「サッカーを教える」ということ【#27】

      2023/24シーズンが終わった。今シーズンはチームを一から作り、「どれだけ選手を育てることができるか」、「他のチームと比べた時のチームの立ち位置はどこなのか」を明確にすることができたシーズンだったように思う。 私は今シーズンはトップチーム、U16、U12を指導した。トップチームとU16はコーチとして、U12は監督として指導した。今回は私が監督を務めたU12のシーズンを振り返り総括する。

      • サイド攻撃が停滞する理由

        1-0 J2の長崎がJ1の浦和を倒し、次のステージへと駒を進めた。 このゲームでは長崎の4-4-2のコンパクトな守備が目立ち、最終的には1人少ないながらも見事にクリーンシートを達成。一方で浦和の攻撃ではチグハグさが露呈して、あまり多くの決定機を作ることができなかった。 今回はそんな長崎の守備の魅力と浦和の攻撃時の混乱についてまとめていく。 サイド攻撃のキーファクター試合の全体を見た時に浦和がボールを保持して長崎陣内でプレーする時間が多かった。浦和の攻撃はサイドを起点に

        • 現在地を知る【#26】

          シーズン途中からのトップチームでの指導は私の『現在地』を知る良い機会となった。 今回はシーズン総括として私のトップチームでの経験をまとめていく。

        • 固定された記事

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          「サッカーを教える」ということ【#27】

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          2023/24シーズンが終わった。今シーズンはチームを一から作り、「どれだけ選手を育てることができるか」、「他のチームと比べた時のチームの立ち位置はどこなのか」を明確にすることができたシーズンだったように思う。 私は今シーズンはトップチーム、U16、U12を指導した。トップチームとU16はコーチとして、U12は監督として指導した。今回は私が監督を務めたU12のシーズンを振り返り総括する。

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          現在地を知る【#26】

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          シーズン途中からのトップチームでの指導は私の『現在地』を知る良い機会となった。 今回はシーズン総括として私のトップチームでの経験をまとめていく。

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          指導者講習会:『対戦相手分析』と『ウェールズの国内での取り組み』について

          「カムリ」に参加すると最後まで読めます

          先日、指導者講習会にてゲスト講師を務めさせていただきました。『対戦相手分析』『ウェールズ国内の育成』について二週に渡って行われた講習会でお話しさせていただきました。 その講習会で使用した資料をメンバーシップに加入されている皆さんへ公開したいと思います。この記事内に資料を添付したので、興味のある方はダウンロードしてください。

          指導者講習会:『対戦相手分析』と『ウェールズの国内での取り組み』について

          監督交代、降格圏に沈むチームの再建、勝利を手繰り寄せるチームマネジメント【#24】

          「カムリ」に参加すると最後まで読めます

          1月からウェールズ1部のクラブでトップチームのコーチとしても既存の仕事と兼業で働いている。トップチームは昨年末に成績不振を理由に監督とコーチ陣を解任した。それに伴い、私がトップチームのコーチとして働くことになった。

          監督交代、降格圏に沈むチームの再建、勝利を手繰り寄せるチームマネジメント【#24】

          IDPと紐付ける『プレイヤーレビュー』

          「カムリ」に参加すると最後まで読めます

          日本では選手の成長度や現在のプロファイル、そしてアクションプランなどを選手と一緒に振り返る『プレイヤーレビュー』はどれだけ行われているだろうか。イングランドやウェールズリーグではクラブにもよるが、シーズンに2回程プレイヤーレビューが行われるのが一般的だ。 以前、奈良クラブアカデミーが個人分析レポートを使って各選手の振り返りを行っているのを見かけたが、奈良クラブアカデミーのように選手1人ひとりと定期的に振り返りを行っているクラブは日本ではあまり多くはないのかもしれない。 私

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          IDPと紐付ける『プレイヤーレビュー』

          ハメ技『ゾーン9』

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          サッカーという競技において得点が試合の勝敗を分ける。相手よりも多く得点を取ったチームが勝利となるため、ゴールは究極のタスクである。 ゴールを奪うために必要となるのが『崩し』である。崩しとは主にアタッキングサード(ピッチのラスト1/3)で行われる得点を取るためのプロセスで、基本的にゴールから逆算してそのプロセスを構築するとゴールを奪う確率が高くなる。 しかし、アタッキングサードは自チームが意図的に作り出すことができる現象がミドルサードやディフェンシブサードに比べると少ない。

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          選手の顔を上げさせるオーガナイズ【コーチングログ#19】

          今シーズンはなかなかコーチングログの方も更新できなかったなと反省しつつ、久しぶりにコーチングログを書いていく。 今回は『選手たちの顔を上げさせるオーガナイズ』について。 「顔を上げろ」で顔を上げられれば苦労しないよく指導者が試合や練習の中で「顔を上げろ」と指示を出している。これは私も良く言うコーチングである。しかし、ただ「顔を上げろ」と言われただけで、選手たちの顔が上がるようになるのであれば誰だって苦労はしない。指導者の言われたことを言われただけで実行することができる選手

          選手の顔を上げさせるオーガナイズ【コーチングログ#19】

          ボール保持時のSBの影響力

          現代サッカーにおいてボール保持時のSBの振る舞いは多様化している。WG的にワイドの高い位置に張り出すSBもいれば、内側に入ってボランチような振る舞いをする『偽SB』などSBに求められる役割は重要性を増している。 第11節の川崎vs浦和の試合は両者共にここまで思うように勝点を伸ばすことができていない"苦しみ"の部分がよく現れた試合だったように感じられた。大きなポイントとして浦和のSBの振る舞いはもっと改善できる部分であり、この試合の中でも良い場面と改善が必要な場面があったので

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          ライン間の守り方

          サッカーは相手よりも多く得点を取ったチームが試合に勝利する。そのため、サッカーの多くの分析や研究がボール保持や攻撃を取り扱ったものが多い。しかしながら、失点をしなければ試合に負けることはないというのもサッカーの重要な性質である。 そこで今回は守備原則のうちの1つであるライン間の守り方についてまとめていく。 基本的に守備の陣形は3列から4列で構成されることが多く、大抵は最終ラインとその1つ前のラインの間のスペースを『ライン間』と呼ばれる。したがって、多くの場合ディフェンスラ

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          マーク原則の綻び

          守備において『マーク』は欠かせない要素の一つである。相手にゴールを決めさせない、パスを出させない、ターンさせないためにはマークが重要になってくる。攻撃側は相手のマークを上手くかわしながら攻める必要があり、マークを外したり、マーカーとのデュエルに勝つ必要がある。 今回は浦和vs福岡の試合から良い攻撃をするためのマーク原則の攻略法についてまとめていく。 緻密な設計の3-4-3プレスまず試合の流れの中で浦和の4-3-3のビルドアップに対して、福岡の3-4-3のプレスという構図が

          マーク原則の綻び

          現代サッカーゆえに気をつけたいこと

          2007年にiPhoneが発売されて以来、毎年のように進化を続けながら現在はiPhone15までアップデートされた。現代サッカーも様々な戦略や戦術が開発され、ピッチ上で表現されるパフォーマンスは数年前に比べると体系化され緻密な構造となっている。 サッカーの性質を見てみるとパフォーマンスは5つの要素から構成されている。 その要素の中でも戦術は議題に取り上げられることが多く、物凄い勢いで研究や解析が進められている。私自身も戦術を学ぶことが好きで、ピッチ上で表現される戦術的な動

          現代サッカーゆえに気をつけたいこと

          1週間のゲーム準備【#25】

          今年からトップチームのコーチ兼リードアナリストとしても働き始めて、学びや発見の多い充実した時間を過ごしている。 トップチームで指導・分析をしていて感じるのは週末の試合に向けた準備である。特にトップチームは育成年代に比べてコンディション調整が必要で、トレーニングの負荷や次の試合に向けた意図のある練習が重要になってくる。

          1週間のゲーム準備【#25】

          指導者講習会:『対戦相手分析』と『ウェールズの国内での取り組み』について

          先日、指導者講習会にてゲスト講師を務めさせていただきました。『対戦相手分析』『ウェールズ国内の育成』について二週に渡って行われた講習会でお話しさせていただきました。 その講習会で使用した資料をメンバーシップに加入されている皆さんへ公開したいと思います。この記事内に資料を添付したので、興味のある方はダウンロードしてください。

          指導者講習会:『対戦相手分析』と『ウェールズの国内での取り組み』について

          感覚派が戦術家に負けた話

          私は幼い頃から将棋が強かった。父親の影響で保育園の頃から将棋を指すことを覚えた。『くもんのスタディ将棋』は革命的で、駒の動きが書いてあるから幼い私もすぐにルールを覚えることができた。 幼い頃から将棋を指すことを覚えたので、父親や姉と将棋することもあったし、友達ともよく将棋を指した。小学校低学年の時は学童に放課後は通っていたのだが、そこでよく友達と将棋したことを覚えている。 小学校高学年になると学童には行かなくなったものの、昼休みなどに友達と将棋をする日もあった。もっぱら私

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          ポジティブトランジションの作り方

          現代サッカーにおいてゲームの4局面(ボール保持、ボール非保持、ポジティブトランジション、ネガティブトランジション)をオーガナイズしたゲームプランが求められている。 これまではマンチェスターシティのようなボール保持とネガティブトランジションで相手を上回ったり、ウェストハムのようなコンパクトな守備(ボール非保持)からのカウンターアタック(ポジティブトランジション)でゲームを制することが可能であった。しかし、サッカーは進化し続けている中で、今では4局面全てを総合的に網羅する必要が

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          監督交代、降格圏に沈むチームの再建、勝利を手繰り寄せるチームマネジメント【#24】

          1月からウェールズ1部のクラブでトップチームのコーチとしても既存の仕事と兼業で働いている。トップチームは昨年末に成績不振を理由に監督とコーチ陣を解任した。それに伴い、私がトップチームのコーチとして働くことになった。

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          極上の学び【#23】

          もちろん現場に出ている限り多少の学びは常にあるのだが、私の知らない世界や知らない知識に巡り合うことが少なくなっていたここ数ヶ月だった。まだまだ自分自身が未熟だと理解しておきながらもどこか私の置かれている立場や環境に満足してしまい、いわゆる"ぬるま湯"の環境で過ごしていた。 しかし、ここ最近の同期の活躍やSNSで流れてくる同志のステップアップを目の当たりにして、「このままではダメだ」という危機感に襲われた。良い言い方をすれば『切磋琢磨』、悪い言い方をすれば『嫉妬』や『妬み』み

          極上の学び【#23】

          IDPと紐付ける『プレイヤーレビュー』

          日本では選手の成長度や現在のプロファイル、そしてアクションプランなどを選手と一緒に振り返る『プレイヤーレビュー』はどれだけ行われているだろうか。イングランドやウェールズリーグではクラブにもよるが、シーズンに2回程プレイヤーレビューが行われるのが一般的だ。 以前、奈良クラブアカデミーが個人分析レポートを使って各選手の振り返りを行っているのを見かけたが、奈良クラブアカデミーのように選手1人ひとりと定期的に振り返りを行っているクラブは日本ではあまり多くはないのかもしれない。 私

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