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決意、『イエスマンとして生きる』

高校3年間、私は言葉の暴力の酷い教師にNOを唱え続けてきました。あるとき、彼女は「過去と他人は変えられない」と言い放ちました。それでも諦めずにNOを突き付けてきましたが、結局言葉の暴力は改善されないまま私は卒業してしまいました。今後彼女から教えを乞う後輩たちのために、何一つ力になれなかったことは残念だと思う反面、やれるだけのことはやったので、あまり後悔はしていません。

自分が納得できないものには従わない。
-ソクラテス

私はこれを第一信条としています。

でも、大学4年生の私は研究室で、イエスマンとして生きることにしました。

押し付けられる謎ルール、同じ実験をやりながら「実験器具は各々作る」に代表されるあらゆる非効率さ、先生と同じ結果を出すまで結果として認められない実験結果、指定される実験の『考察』、考えること・意見することを奪う空気、常に上の先生の指示待ち、上の先生は老害先生。
後の世代に残してはいけないものには、徹底的にNOと言い続けなければなりません。でも、そう言えない自分が悔しくてしょうがないです。

高校生のときと何が違うのだろう。『NOと言うこと』を妨げているものは何だろう。よく思っていました。
いっぱい考えて、たどり着いた結論は私が優秀じゃないから、でした。

例の暴言教師は、成績のいい生徒と、その他お気に入りの生徒を贔屓目に見る傾向がありました。つまり、先生に気に入られることができたら、ぐっと目標達成に近づくわけです。上記2点の気に入られる条件のうち、「その他お気に入りの生徒」として認められるのは先生次第で、自分ではどうにもしようがないので、成績を上げることにしました。それで試験前はきちんと勉強して試験の点数を上げて、少しずつ気に入られるようになりました。(笑)(気に入られても暴言癖は治りませんでしたが…。)

今思えば、暴言教師のときは、目標こそ達成されなかったものの、それ以外のことは全て思い通りに行きました。試験勉強していい点数をとって気に入られる。さらっと書きましたが、さらっと点数を上げられるある種の才能、そして(予想通りではあるものの)気に入られるという運があったからこそできたことです。

そして現実を見ると、私は今、才能もなければ運も持ってないのです。運がないのは仕方ないとして、才能がないのはかなり堪えます。ここでいう才能とは、成績がどうのという話ではなく、発想力を指しています。「自分の思いを伝えられる方法が浮かぶ」ということです。
暴言教師のときには『気に入られたらノリで意見できる』ということに気づきました。今はどうすればいいのか全くわかりません。どうすれば卒論指導教員との心の距離が縮まるのか、どうすれば意見を聞いてもらえる雰囲気を出せるのか、何も浮かびません。発想力で生きてきた私が発想力で敗北していることが何より悔しいです。
私が、『あの子はすごい』って思われるような圧倒的優秀な学生だったら、卒論の面倒を見てくれている先生に少しは話を聞いてもらえたのかな、なんて思ったりもしました。その道20年やってきた人に、大学で3年間やっただけの私が勝てるはずもないんですけどね。
何にしても、びっくりするほど才能がなくてめちゃくちゃ落ち込んでいます。

それで、才能も運も尽きた私は、イエスマンとして生きることに決めました。もうNOと言う気力もなく、NOという雰囲気を作ることもできないので、仕方なく、イエスマンになることにしました。
上で、『自分が納得できないものには従わない、これが第一信条』と書きました。これは揺らいでいません。
『NOと言う気力もなく、雰囲気を作る才能もない、だからイエスマンになる』ことに納得しました。卒業まで1年弱。ここにイエスマンあやなか爆誕です。

イエスマンになることに決めたとき、同時にもう1つ決めたことがあります。

研究者を目指すの、やめました。

自分がイエスマンになることは納得したのですが、『完全に卒論指導の先生の思い通りになるであろう卒論』を書きたくないんです。でも、研究室を変えるわけにも卒論を書かないわけにもいかなくて、しぶしぶ言われたとおり卒論を書きます。
でも、それは納得できないのです。自分の名前で、実質自分が書いていない卒論が、記念すべき論文一発目になること。それには耐えられません。
それにこの一件で研究者という人々に非常に嫌悪感を抱いてしまい、自分がこのカテゴリーに入ってしまうことは何としても避けたくなりました。
この決断には全く後悔はありません。

それでは、あやなかは大学卒業後どうするのかというと、

会社員になります!

実はもう既に内定(のようなもの)を頂きました。よく言えば推薦、悪く言えばコネ入社のような感じです(笑)。このことは、また別記事にでも起こそうかなと思っています。更新をサボっている間にいろいろなことがありましたので。

それではあやなか、今日も明るく研究室でイエスマンしようと思います!

最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
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画像元: https://pixabay.com/photos/check-chinese-community-correct-3574594/

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