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100社以上での対話で描く、2050GX社会の未来像

GXリーグ2022

「みんなでつくるわたしたちの未来」はじまりました!

事務局、博報堂の根本です。

事務局メンバープロフィールより

普段の仕事は、「未来洞察」方法論を用いた事業・組織開発や人材育成などの支援をしていますが、GXリーグでも、このアプローチを活用して「2050年CN(カーボンニュートラル)が実現した社会」に向けての「ビジネス機会」、および暮らしや技術・制度に関するアイデアや仮説を、対話形式で創出すべく、チャレンジしています。

ちなみにプライベートでは(GXとはあまり関係ないですが)、小学生の息子の地元の野球チームや、中学生の娘の学校の保護者仲間との交流を楽しむ日々を送っておりまして、仕事でもプライベートでもGXとの関わりが特別深いわけではないのですが、今回ご縁があり、参画させていただいています。

話は戻り、「未来洞察」について、こちらでは詳細は述べませんが、ご興味ある方は下記資料等をぜひご一読いただきたいと思います。ひと言でいうと、「不確実性を楽しみ、味方につけるために一人ひとりが『未来意思』を形づくり、身に纏っていく」アプローチだと個人的には考えています。

未来洞察手法について

上記のような考え方にのっとった対話のフレームを賛同企業のみなさんにご提示していますが、実際の未来像の中身についてはみなさんの「対話」を通じて概念化された「未来意思」によりつくりあげていく、というプロセスを、メンバーの皆さんとは今まさに現在進行形で取り組んでいます。

Learning by DoingでつくるGX未来対話フレーム

想像を超える数と熱量を持つ参加者との対話・共創

GXリーグを語る上で欠かせない言葉「Learning by Doing」についても触れたいと思います。この言葉は、教育や公共におけるケーススタディにおいてよく触れる言葉ですが、事務局一同およびGXリーグの活動指針になっています。

まだ見ぬ未来、わからない明日に向かって走りながらよりよい方法を生み出していく、実践によって学び、活動の質を上げていく。GXリーグは立ち上がりから想定以上の企業に賛同をいただくなど、予見を超え続けている活動ですが、GX未来像策定に関わる活動についても、大きく想定を超える事態が日々のように起きています。もちろん良い方向にです。

まず、GXリーグ未来像策定を開始するにあたり、GXリーグにおける未来像についての考え方と取り組み内容を全賛同企業にお伝えした上で、1社1名という形で参加希望者を募りました。正直、何名(社)の方に集まっていただけるのかほとんど想像もつかず、多くて20、30くらいかな……という想定をしていました。しかし、最終的には100社(人)以上の方に集まっていただき、嬉しい驚きもありつつ、当初想定していた進め方とは大きく変更する部分もでてきました。

「Learning by Doing」。まさにそのような状況を地で行くという感じで、色々な可能性を模索しながらトライ&エラーを繰り返していく進め方となっています。

GXリーグの原則:Learning by Doing

■未来像策定 Learning by Doingの 一例
「数十人でのオフラインセッション」から、「100人以上でのオンラインセッション」へ

参加者数が非常に多くなったため、対面予定での開催内容を変更し、Zoomに加え、「Miró(ミロ)」というオンラインワークショップツールを併用したオンラインワークショップ仕様に切り替えました。事務局内でも急ピッチで想定作業を詰め、デモセッションを行い、議論がどのようにしたらよりスムーズにいくかの検討・検証を重ねました。事務局内にも「Miróは初体験」というメンバーがいましたし、参加者の皆様には多くの「こんなこと初めて!」にチャレンジいただくプログラムになっています。

■未来像策定 Learning by Doingの一例
ワークショップ進行は、「事務局リード」から「参加メンバーリード」へ

プロジェクトが100名を超える規模になったことで、事務局のワークショップファシリテーションメンバーだけでなく、参加者の方のうち、比較的WS経験があり、議論をリードいただく「進行役」を担っていただける方にもプロジェクトのリードをお願いする形式をとることにしました。これもLearning by Doing、走りながらより良い形へ、の実践例となっています。

進行役に手を挙げていただいた企業(人)も非常に多く、事務局一同、大変嬉しく感じました。参加者募集、ワークショップ開始前の準備段階から、GXリーグまた未来像への熱量があふれていることがわかり、あらためてこの取り組みの意義と可能性を感じることになりました。6月29日に開催した進行役の方を対象としたオリエンテーション兼ミートアップのセッションについては、過去のnote公開記事をご参照ください。


「未来対話」を重ね、「2050年の当たり前」をつくる

【未来像策定ワークショップ】DAY1(0629)

1日目のワークショップでは、参加者同士の「今」を知り擦り合わせていくところからスタートしました。まずは自己紹介です。業種業界企業規模、取り組んでいる業務……まるで違うバックグラウンドの10名前後のチームの中で、進行役の方を中心に、自己紹介スペースを自由に使って議論していただきました。アメリカや欧州などの遠隔地からの参加メンバーもいらっしゃり、多様な文化や考え方の前提状況についても認識共有し合えたようです。オンラインに切り替えたことでうまくいくか不安な部分もあったのですが、早速、オンラインセッションの良いところを再認識できました。

互いをよく知ったのち、2050年の未来像策定の起点となる初期仮説をまとめたインプットを共有しました。今回は、2050年に向けての社会的な要請や計画など、比較的確度の高い仮説を「未来事象」暮らしに関する欲求や潜在ニーズなどの変化を含む仮説を「未来兆し」として設定、チームの議論で、それぞれ一つひとつ丁寧に気づきを重ねる形で共有していきます。多くのインプットを元にたくさんの視点からの気づきや想い、考えを共有いただき、1日目は終了しました。

【未来像策定ワークショップ】DAY2(0712)

ワークショップ2日目は、ほぼ一日、じっくりと時間をかけて、初日に共有した多様なインプットを強制的に掛け合わせるというフレームです。インプットはどれも「2050年に向けての初期仮説」です。これら複数の「初期仮説」の交差ポイントにおいて、2050年にかけて普及していくであろう具体的な商品サービスや制度、技術などのアイデアをとにかくたくさん発想していきます。

ワークが進むにつれて、発想したアイデア同士が縦横無尽に有機的に結びつき出し、未来の社会を支え彩るビジネスや生活の「機会」がダイナミックにつながっていくさまを、身をもって体験された方も多かったようです。

2日目は、みなさんとにかくオンライン上にてこのマトリクスと格闘し、2050年のCNな社会や暮らしを彩る具体的な切り口を量産した一日となりました。

ワークショップツールを使ってオンラインで熱い議論を繰り広げています

【未来像策定ワークショップ】DAY3(0715)

最終日となる3日目は、2日目に拡散的に発想した切り口を統合し、「ビジネス機会」として昇華させるワークを行いました。断片的なアイデアを共通する隠れた意味や背景で結び、それらに新しい意味を与えることによって、これからのGX社会推進の糸口を見つけ、それをわかりやすく第三者に伝えるべく、ビジネス機会として言語化すること目指しました。

落とし込んでいく過程で、それぞれのチームが、それぞれのやり方で具体的な切り口を統合、リフレーミングなどを試行錯誤しながら進めていました。

このプロセスにより、これまでチームで議論してきた断片的な切り口が、今までなかった新しい「概念」として創られていきます。モヤモヤと頭の中にある形のないものを、さまざまな角度で検討・検証することで言語化し、「2050年CNが実現した未来の経済社会システム」として、第三者に伝わる言葉になる、言語化されていきます。言葉の選び方、受け取る印象などなどを揉みながらも時間と戦う、チーム内で脳に汗をかく、まさにワークショップのクライマックスにあたる時間です。

グループで考えた2050年GXの未来をフォーマットに記入していきます

ワークショップの終盤には、他のチームの検討内容をMiróを回る形で共有し、お互いの作成したアイデアや機会シートについて、感想やアドバイスなど相互フィードバックを行う時間を持ちました。


今回は、100社以上から1名ずつ、全員所属組織が異なる、しかも初対面かつすべてオンライン開催という、おそらく参加者の誰も体験したことのない未知の状況の中、ワークショップとワークショップの間にミーティングを設定したり、進め方をシミュレーションしたりと、チームが快適に議論できるように配慮・工夫いただいた進行役の方々におかれましては、大変な時間だったかと想像します。GXは、企業のリーダーシップにより推進されるもの。まさにそのコンセプトを体感させていただいたプロジェクトになりました。

今後について

今後は、ここでの検討内容を誰もが可視化できる成果物として制作を進め、完成した未来像は、GXリーグの他の活動はもちろんのこと、GX社会を推進していくメンバーや社会全体と共有、連携活用できるものとしてつくりあげていきたいと考えていますので、どうぞご期待ください!


〜おまけ〜

3日間のワークショップ中、事務局メンバーはこのような形でそれぞれの担当のチーム議論に参加しつつ、全体で共有すべきこと等を連絡し合っていました。

ほぼ一日がかりのワークショップが計3日間ありましたが、密を避ける形で、思い思いの集中できるポジションを取りつつ、議論に参加していました。

事務局メンバーにとってもほぼすべてが初めての経験なので、みな一生懸命に集中していたのですが、少し引いた目で見ると何をやっている人たちなのか、不思議な風景です(笑)。未来像ワークショップのちょっとした裏エピソードでした。


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