読書ときまぐれ日記(2月)
2月、まだ終わってないけれど、書きたくなったので書きました。これぞ気まぐれの醍醐味。本を読み、Queenに溺れ、美味しいものを食べ、でもメンタルは低空飛行というままならない月でした。
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たくさん(自分比)本を読んだ
①光のとこにいてね
私立小に通う医者の娘と、母子家庭で団地に住む女の子、ふたりの物語。幼少期から思春期の閉塞感に胸がきゅうっと痛んだ。パートナーの優しさが切なかった。当方シスターフッド大好きマンなのですが、これは百合、ですよね……?
②スモールワールズ
6篇からなる短編集。生きることはままならない、めでたしめでたしでは終わらない。一筋縄ではいかないなあと嘆息し、驚嘆し、胸を打たれた。理不尽さもひっくるめて暖かな物語だと思った。
③しつこく わるい食べもの
食にまつわる千早さんのエッセイ。「今日も誰かが自分とは違う生を営んでいると知る」……SNSへの捉え方に深く共感する。私がnoterさんの日記を読むのが好きなのも、おそらくこれが理由。食べものの描写が美しく、ときに生々しくもあり最高だった。
④透明な夜の香り
無職の一香が、どんな香りでも再現できる調香師・朔の家政婦として働く物語。繊細な情景描写で世界観に没入し、匂いや味、空気の温度まで体感したようだった。読了後の満足感といったら。私もあんな洋館で働きたい……。
⑤赤い月の香り
『透明な夜の香り』の続編。一香の後継に、満という青年が登場する。第三者視点で「透明な無機物」と例えられる一香に、前作以上の魅力を感じる。洋館に漂う清潔な香りってどんなかな。嗅いでみたいなあ。
休むことについて
先月末から上旬にかけて、史上最大の落ち込みに陥った。同時に、なんでこんなに眠れるんだろう?と不思議なくらい過眠気味だった私が、眠れなくなった。寝付きが悪く、寝入っても途中で目が覚め、しばらく眠れない。2、3時間うとうとしては起き……を繰り返し、カーテンの隙間が次第に明るくなっていくことに絶望する。眠れないって、つらい。気力を根こそぎ奪われる。肉体的にも精神的にも疲弊しきった。
起き上がれない日はお医者さんのアドバイスどおりに、リビングへ布団を持ち込んで横になった。たまに夫が温かいココアを作ってくれた。ココアを飲み、うとうとし、薬を飲み、うとうとする日々を過ごした。何が原因だったのか(増量した薬が効いてきたのかな)、徐々に落ち込みの渦から抜け出しつつある。ようやく眠れるようになり、ポジティブな感情も取り戻した。普通に眠れるって、すごいことだ。
友人夫婦の家にお邪魔した
学生時代の友人夫婦宅にお邪魔した。ふたりのことは付き合う前から知っている。すっかり夫婦としての振る舞いが板についたふたりを前にして(味噌汁を味見し合ったりとか)、ほっこりし、時の流れを感じてしみじみした。
3人で手巻き寿司を大量に作って食べた。ツナマヨとサーモンが美味しかった。ふたりともとても博識なので、話を聞いているだけで面白かった。世界の解像度が高いってこういうことを言うんだなあと腑に落ちた。知識をつけると、見えることも増える。世界が広がる。
印象的だったのが、寡黙な旦那さんが私のカップにお茶を注ぎ続けてくれたこと。この場にいることを歓迎してもらっているようで嬉しかった。私もひとを招いたときは、カップの飲み物を絶やさないようにしよう。
ちまちまと
小説を書いたりしている。落ち込みの底にいたとき、苦しい思いを吐き出したくて、でも自分のこととして綴ってしまうとよけいに苦しくなる気がして、物語に落とし込んだ。学生時代は物語を作ることが好きで、でも社会人になってからはとんと離れてしまって、何度か試みるもまったく筆が進まなくて、書けない書けないと思ってきた。けれど、今回は言葉が溢れるようにすらすらと書けた。
登場人物に思いっきり自己投影しているので健全じゃない気もするけれど、これによって少しでも私の精神面が健全になるなら、それはそれでいいや。
Queen三昧
な日々を送っている。ライブに行き、映画館で期間限定公開のIMAXを観た。推しがいるって幸せなことだなあと再認識している。
夫が料理にハマってる
夫が料理系YouTubeにハマっていて、休日のたびに手の込んだ料理を作ってくれるようになった。喜んで恩恵に与っている。
今日はホットドッグを作ってくれるらしい。それもパンから。イースト菌のお酒っぽい香りがリビングに満ちている。玉ねぎを刻む音が聞こえる。楽しみだなあ。早く焼けないかな。
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