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密告はうたう 警視庁監察ファイル   伊兼源太郎

【あらすじ】

警視庁人事一課
そこは警察職員の不正を取り締まる部署。
それも警部、警視クラスの人事に関する調査をする。

刑事の佐良はある事件で同僚の斎藤が
目の前で殉職した。
事件後直ぐに捜査一課から人事一課に異動となる。

捜査一課での同僚かつ斎藤の恋人皆口は、
佐良同様に運転免許試験場に移動となっていた。

その皆口が、免許証のデータを売っていると密告文書が届く。
上司の能馬は佐良に須賀と組んで
この事件を担当する様に命じられる。

作業は元同僚、皆口の尾行から始まる。
皆口が元の同僚や上司と会っているのを確認した佐良は、
尾行の枠を広げていく。
そこで掴んだ情報は、かつての同僚の殉職に繋がるものだった…。


【感想】
久しぶりに伊兼さんの小説を読みました。
その前に同じ様な人事一課の小説を読んだのですが、
そちらは後味が悪かったので、
「あ、これも…」と思って恐る恐る読み始めました。

こちらは、伏線も回収されていて後味もスッキリ。
この後、佐良はどんな案件に取り組むんだろう…と
続編も気になるところです。

本来は、普通に犯人を追いかける警察小説の方が好きなんだなぁ。
…と、いいつつ続編を図書館で予約しましたw

WOWWOWでドラマ化されていますよ。

352ページ
実業之日本社文庫
2019年4月5日初版
685円(税抜き)
電子書籍あり

著者 伊兼源太郎
1978年東京都生まれ。上智大学法学部卒業。
新聞社勤務などを経て、2013年に『見えざる網』で
第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。

著書
『事故調』
『外道たちの餞別』
『巨悪』
『金庫番の娘』
『事件持ち』
「地検のS」シリーズに『地検のS』『Sが泣いた日』
「警視庁監察ファイルシリーズ」に『密告はうたう』『ブラックリスト』がある。

最後まで読んで頂きありがとうございます🍀


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