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水木しげるの妖怪百鬼夜行展

この前、水木しげるの百鬼夜行展に行ってきました。
平日に行ってきたのですが、そこそこ人が居てびっくり。
たまたまかもなのですが、客層がご年配の方多めでした。
展示を見ていると、たまに子どもの泣き声が聞こえてきて思わず笑ってしまった。
そりゃあ、こんな妖怪の絵が沢山ある空間に連れてこられたら、たまったもんじゃ無いよな。
大人になるとそういう事忘れがちなので気をつけて行きたい。
子どもに対してもデリカシーあり人でいたい。

展示は見応えがあり、1時間半近くかけてじっくり見てきました。
何がすごいって、点描で描かれてる部分が繊細で、かつ立体感が半端なくて素晴らしかった!
私も中〜高校まで美術部におり、点描での作品をひたすらに描いていた時期がある位好きなので、点描の難しさや大変さを少しは知っているつもり。
昔の漫画家って、スクリーントーンがまだ無い?(まだ高価だった?)からか、手書きでの描き込み量が半端無い。
私は昭和の終わりに産まれた世代なので、手描きの方が馴染み深い(ただ単にペンタブを使いこなせなかっただけでもある)為、描き込み量が多い作品は単純に感動する。

せっかくなので、漫画や絵(本の原画展での私なりの楽しみ方を紹介します(アナログに限る)。

①ホワイト修正箇所を見つける。
どんな間違えを修正したのか、はたまた人物を予め全て描き、ホワイトをかけてから上に効果音を描いているのか…。
ホワイトかけてる部分を見ると、作者がその前に描いたものが分かるので面白いです。
最初はこう描いてたんだなぁ…と、見るだけで原稿の過程が想像出来るのが、その原稿が描かれた所に自分は居ないのに伝わってくるのが不思議な感じがして好き。

②薄ら残された下書きや、原稿横に書かれている指示?を見る。
水色の色鉛筆で書かれてるやつ。
これも、作者が何を描こうとしていたのかが見え隠れしていて面白い。
前に鬼滅の刃の原画展に行った時に、原稿用紙の端に水色色鉛筆で、「ギャン」といった効果音の指示や「セリフ追加しました」等のアシスタントや編集者?への指示が書いてあって「へぇ〜」となった。
下書きという点で言えば、昔見に行ったせなけいこ展では、切った紙を貼るために尖った針先(目打ちとかのイメージ)で下書きをしていて「へぇ〜」となった。

③ベタ塗り部分
マッキー等で塗ってるんだなぁ〜というのが分かるのが好き。
印刷されたら綺麗に真っ黒になる部分も、原画だと色むらがあって安心する。
なんだ、色むらあるんじゃ〜ん!みたいな気持ちになる。

こんな感じ。
水木しげるの百鬼夜行展では他にも「ここ、トーンじゃなくて鉛筆で薄塗りしてんじゃ〜ん!」とか、大幅な変更点は別の紙に描いて貼り付けつていたりして面白かった。
自分が小さい頃に学んだ『漫画の描き方』で現実に描いているのが分かるのがとても良い。
水木しげるが使用していた画材展示コーナーに羽箒があり、趣があった。
昔欲しかったなぁ…羽箒。

そんな感じで、百鬼夜行展満喫してきました。
図録も買った!
紙袋有料だけど、ガシャ髑髏描いてあって格好良い。

冬までは無職生活(一応職業訓練校には行ってるけれども)をしている為、元気がある内に色々な展示会見に行きたいな〜。

撮影OKの場所にいたぬりかべ

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