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フーガはユーガ|伊坂幸太郎

先日読み終えたばかりの、フーガはユーガ。面白かった。でもなんだか切なさが残る話だった。

読もうと思ったきっかけは、大好きな著者だからというのももちろん前提にあるけれど、あらすじを見て、もうこれは絶対読む!と一瞬で感じたから。それがこちら。

あらすじは秘密、ヒントを少し。 双子/誕生日/瞬間移動 1年ぶりの新作は、ちょっと不思議で、なんだか切ない。

こんな少しの文章で一気に惹かれて、興味がわく。ああやっぱりすごいな。こんなの気になるに決まってる。自分の目で確かめたくなる。

いつだって伊坂さんの作品は、私をワクワクさせてくれる。どの作品も本当に大好き。


『フーガはユーガ』
不思議なタイトルで、どんな作品なんだろうと気になっていたのだけれど、読み始めてから分かった。
主人公の風我と優双子の名前からなのと、そのそっくりな2人に対しての「whoが?youが?」と洒落がきいてるのもすごく良い。なるほどなぁと感心した。

読み進めているうちに2人にはどうか、どうか幸せになって欲しいと思わず願わずにはいられなかった。幸せの価値観は人それぞれだと思うけれど、それでも2人が両親の目を気にしてひっそり生きるのではなく、いつか大切な人とこの先ずっと笑って過ごせることが出来れば。そう願いながら。

これから先、私は『双子』というワードを聞けば思わず「まさか…」と反応して過ごしていくんだろうな。双子の2人が同時に自分の前に現れたとき、隙をなるべく見せないようにしたい。おそらくそれは無理だと思うけれど。

切なさも残る話だったので、しばらく余韻に浸りそうな話でした。




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