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YUMEMI DESIGN LABORATORY

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『Yumemi Design Laboratory』は、デザインの視点から働く意味を問い直し、組織の歪をなくすために、デザインという活動に取り組む人の知識をアップデートするための… もっと読む
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記事一覧

デザイン態度でろくろを回せ@Designship2021

※こちらはDesignship 2021でスポンサー枠で登壇させて頂いた資料です。 https://design-ship.jp/2021/session Sponsor Speakersとして、デザイン活動を支える組織文化についてお話しました。役職についていない私が、組織のことについてお話するのは少々烏滸がましいかなと思いつつ、ゆめみで行ったデザイン態度の作成を通して気づいたことや、デザインと言う取り組みはデザイナーだけのものではなく、様々な人が組織内で出来ることではな

つづく、アイデンティティのデザイン

2021年9月19日に行われた、Designship 2021のプレイベント「Open Session」で「アイデンティティのデザイン」についてお話させていただきました。 このイベントではゆめみのリブランディングについてお話をさせていただいたのですが、この場で印象的であったのは一緒に登壇したモリサワの富田さんの「モリサワのアイデンティティは書体」という言葉でした。 例えばですが、モリサワのアイデンティティは書体であるのならば、JINSであればメガネです。 JINS MEM

デザインアプローチという考え方

この内容は、2021年7月8日(木)に開催された、株式会社セミナーインフォ様が主催されるFINANCE FORUM「テクノロジーを駆使した顧客接点の構築」にて、発表した内容を抜粋して「デザインアプローチ」という考え方に関して焦点を当てまとめた内容です。 イベント公式のアフターレポートは、以下からご覧になることができます。 「デザインアプローチ」とは何か?皆さんは、「デザイン」という言葉を聞いた時にどのようなものを想像されるでしょうか?Googleの画像検索で「デザイン」と

アクセシビリティとの向き合い方を考える

こんにちは🌞 UXUIデザイナーのasakoです。 ゆめみ内では、かれこれ1年半ほど、AppleのHIG(Human Interface Guidelines)とGoogleのMDG(Material Design Guidelines)をABD(アクティブ・ブック・ダイアログ)という手法を活用して社内で毎週勉強会をしています📚 各々Accessibilityのセクションがあるのですが、私の中でアクセシビリティの認知がちょっと変わるきっかけになったので、改めて考えてみたいと

Figma | チームでライブラリを共有しよう

こんにちは🌝 UXUIデザイナーのasakoです。ゆめみではVIのディレクターとしても動いてまして、絶賛社内のBrandingについて勉強中です。 YUMEMIは、BnB2Cというビジネスモデルで共創・伴走型のクライアントワークをしています。 案件の特性やクライアント側の要望などから、使用するデザインツールも都度都度異なるため、事業会社のUIデザイナーの方とは同じツールの中でも便利に使っている機能が違っていたりするかもしれません。 ...という言い訳を前置きに🙈 今更か

nonデザイナーの方も覚えると得する配色TIPS

こんにちは🌞UXUIデザイナーのasakoです。 YUMEMIでは「毎日勉強会」(!)を実施していて、規模はさまざまですが日々エンジニア・デザイナー・PM・営業などそれぞれがナレッジの共有の場を作っています。 全社的に見ると、YUMEMIはまだまだデザイナー職比率は少なく、私たちデザイナーが日々業務のなかで無意識下で行っている考え方やプロセスも、他職種の方には新しい発見だったりします。(もちろん、お互い様で私たちも発見がいっぱいあります!) 私は、社内で見かける - 営業

創造的な組織のなり方 1 : 5段階のステップと土台となる概念

自身の過去の実体験やいくつかの本を読んでいく中で、デザイン中心の組織を作るために何が必要なのか?や組織フェーズごとの最適な人数などにについて少しまとめ、これから組織を作成していく人の何某かの役に立てばと思います。 また少し、内容が長くなりそうなので分割して記事を載せようと思います。 ※あくまで、デザインを中心とした組織を作るまたはデザインが中心の組織になることにフォーカスした内容になります。 「デザイン、アート、イノベーション」を読んでわかったこと近年、DXやデザイン経営

BRAND NEW YUMEMI - ロゴリニューアルとリブランディング 【未来編】

過去三回に渡り、ゆめみの「リブランディングプロジェクト」の背景編、戦略編、そしてビジュアル編を記事にし、みなさんにシェアしてきました。第四回目の本記事では、<PART4 未来編>と題して、プロジェクトをふりかえりながら、ゆめみの未来を考えてみたいと思います。 今回はワークショップにも参加してくれた取締役の2人もゲストに迎え、当時から今までに感じたことや、今後のブランドへの関わり方などを一緒に語っていきます。それでは、最後までお楽しみください。 成長因子と確かな変化 ―ゆめみ

デザイナー組織ではなくデザイン組織へ進化するゆめみ、そのデザインが中心となる組織について

前回のnoteで、ここ数年のゆめみのデザイン組織への進化のこれまでを書きました。 ゆめみは、その独自の権限分散型組織を基礎として、単にCXOやクリエイティブ部署をつくって終わりではない、総体としてのデザイン組織への進化を目指し、デザイン組織をビルドアップしはじめています。 そこにはデザイン経営・デザイン組織のベースとなる、大事な要素があったように思います。 デザイン組織としての構造、デザインが中心となっている組織として、大事なことはどんなことでしょうか。 「デザイン組

ゆめみ入社3年目、C.DOになった話と、この2年ぐらいのゆめみのデザイナー組織の変化

ゆめみに入って3年目になりました。 入社後、私は仲間と協力しながらサービスデザインに注力するチームを作って業務にあたり、また社内外のワークショップを実施したり、外部セミナーで登壇したりしてきました。 すると最近では強強な仲間も増えてきました。 そしてこの5月に、ゆめにでは新たに「C.xO制度・執行役員制度」が立ち上がり、私は取締役会決議でC.DOに任命され、C.DOとして活動していくことになりました。(.がついているのは誤植ではなく、意図があります。) エンジニア・デ

BRAND NEW YUMEMI - ロゴリニューアルとリブランディング 【ビジュアル編】

過去二回に渡り、ゆめみの「リブランディングプロジェクト」の背景編、戦略編を記事にし、みなさんにシェアしてきました。第三回目の本記事は、<PART3 ビジュアル編>と題して、STUDYのゑ藤さん、佐藤さんをゲストをお迎えしてデザイン面のお話を伺いました。 前回の記事で、STUDYさんにもワークショップに参加していただいたことについて触れましたが、それを受け、どのような思考を辿りアウトプットに行き着いたのか。また、お二人の普段の仕事におけるデザインについての考え方や、今回のプロ

BRAND NEW YUMEMI - ロゴリニューアルとリブランディング 【戦略編】

前回、ゆめみの「リブランディングプロジェクト」の背景編として、プロジェクトが始まった経緯などをお伝えしました。 本記事は第二回目<PART2 戦略編>と題して、MIMIGURIから濱脇さん、淺田さん、根本さんをゲストに迎え、ゆめみからのインプットをもとに、どのように戦略を立てワークショップを組んだのか。また、クリエイティブを担当してくださった、STUDYさんへの情報の渡し方で気をつけたポイントなど、このプロジェクトに関わる際に意識したところなどを語っていただきました。そのお

BRAND NEW YUMEMI - ロゴリニューアルとリブランディング 【背景編】

私たちゆめみは、2020年に創業20周年を迎えました。 それを期に「リブランディングプロジェクト」の一つとして、コーポレートロゴのリニューアルを行いました。 思い返してみると、いろいろ手探り状態で試行錯誤をしてきました。1年に満たない期間で、自分たちについて問い直し、社内外を巻き込みプロジェクトチームを作り、時世的なことも考えてフルリモートで進行するなど、簡単には語り尽くせません。 せっかくですので、プロジェクトメンバーが語る当時のプロセスや裏側のストーリーを、複数回の記

かたちをつくるとはどういうことなのか?

以前、道具的存在なソフトウェアのデザインをするにはどうしたら良いのだろう?と自分なりに考えたことについての記事を書きました。その中で、 「ユーザーが直接操作していると感じるのは、そのソフトウェア上に存在するユーザーの概念(オブジェクト)であり、それらを設計するには現在のソフトウェアの主要な表示形態となっているGUI、その基本的な設計手法であるOOUIによって実現できると考えています。」 と最終的に結論づけ、その記事を書き終えましたが、その後も日々の仕事の中で様々なクライア