ぐれお

人生のネタバレをあなたに。

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【親が反ワク】なぜ人は陰謀論にハマるのか、傾向と対策。

 新型コロナウイルス感染症が事実上の終息を迎え、社会が正常化してから久しくなりました。  新型コロナウイルスのパンデミックが明らかにしたのは、正確な情報とそうでない情報を区別できる人たちがあまり多くないことです。 総務省が2020年に行ったwebアンケート調査では、72%の人が新型コロナウイルスに関する不正確な情報に接触しており、32%の人が不正確な情報の拡散に加担していたことが判明しています。  誤った情報を拡散するだけでなく、その情報を信じ込み、自身の主義主張を他者に

    • 難関資格合格者の学歴に見る人生逆転の難しさ

       資格の中には、特定の仕事に就くために必須とされるものがあります。このような資格は業務独占資格と呼ばれ、国家が法令によって無資格者の業務を禁止しています。  一般に、なり手が多い仕事は賃金が下がり、少ない仕事は賃金が上がります。これは経済学の需要と供給の関係に基づく現象です。  資格を持った者しかできない仕事は、なり手が少なくなるため、他の仕事と比較して賃金が高い傾向があります。特に、業務独占資格の中でも最も評価され、合格後に高待遇が約束されているのが以下の4つです。 医師

      • 容姿の優れた者が社会を制する ~ルックスが持つ魔力の研究~

         ビジネスで成功している人やお金を持っている人の中に、優れた容姿を持っている人が多いと思ったことはないでしょうか。  確かに優れた容姿を持っていればメディアにも取り上げられやすく、そのような人たちが目立つのも当然と言えるでしょう。  本記事では、優れた容姿と社会的成功との関連性を探り、ルックスが富や権力に変換されるメカニズムを探ります。 1. ルックスが相手に与える印象 英国セント・アンドリューズ大学が2016年に実施した調査研究は興味深いものです。この研究では大学生10

        • 親ガチャと自己責任が支配する格差社会『日本』

           2023年の夏の甲子園の優勝校が慶應義塾高校となり、世間を賑わせました。慶應義塾高校は神奈川県で頂点に君臨するエリート校で、特に経営者など富裕層の子息が多く在籍していることで知られています。家柄だけでなく学力も優れた学生がスポーツまでも制する状況を目にして、格差の広がりを嘆く声も上がりました。  また、少し前には「親ガチャ」という言葉も流行しました。不謹慎だという声と共感の声が同時に上がり、大きな話題となりました。  本記事では、日本における貧困や格差の現状をもとに、その

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          20代〜30代が直面しているのは「結婚氷河期」か ~"全国大会化"する恋愛~

           少子高齢化が止まりません。厚生労働省が2023年6月に発表した統計では、合計特殊出生率は1.26であり、1992年以降で最悪の数字です。  婚姻件数も下落傾向であり、2020年では52.6万人と、過去最低水準になっています。出生率が低い傾向は今後も続き、日本が少子高齢化から脱出できる見込みは全く立っていないでしょう。 1. 結婚の実態と上昇する未婚率 少子高齢化を解決する1つの鍵は婚姻率の上昇です。特に若者の婚姻率が重要ですが、20代〜30代の未婚率は上昇傾向にあります

          20代〜30代が直面しているのは「結婚氷河期」か ~"全国大会化"する恋愛~

          ルッキズムを解剖する ~SNSが生み出した外見格差社会~

           ルッキズム(外見至上主義)は近年になって盛んに問題視されるようになってきた考え方です。人間の外見に関する話題はセンシティブであり、公の場ではほぼ言及されることがありません。今回はこの話題に切り込み、ルッキズムの正体を明らかにします。 1. ルッキズムを巡る状況について 上記は2013年に婚活サービスを運営する会社がお見合いパーティに参加した男女を対象に取得したアンケート結果です。男女ともに人柄が最も重視されており、次点は男性の場合が容姿、女性の場合が価値観です。  上記

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