星降る夜に出掛けよう〜髙地優吾担の備忘録〜

星降る夜に出掛けよう京都公演
髙地優吾担の個人的備忘録
大阪も見に行きたいので今の感想を短くザッと書く。

私は舞台が好きなので、年間で10〜20程度舞台を見る。
そんな私の初めてのジャニーズ舞台。


エンタメではない舞台を久しぶりに見た。

起承転転転結、大円団でダンスして終わる、そんな舞台が多い昨今で、どシンプルな舞台を見た。

現代芸術のように問題提起をしているわけでもない、それぞれの孤独を切り抜いてきたような人生の物語。


たった1人の星で生まれ育った王子
突然砂漠の真ん中で独りにされた男

人外に恋をした男
親友を理解できなくなった男

今までの人間関係を捨てた男
人間関係を築けない男


3部作でざっっくり私が感じた孤独はこんな感じだった。
最後ショータイムが設けられているが、そこに頼る構成ではなかった。


全体の総評としては、古き良きハンサム舞台。
イケメン!エンタメ!ではない。
豪華なセットや演出に頼らず、しっかり自分たちで作り上げていく。
この作品で新たなファンを獲得するという気持ちより、この作品をファンが観にくるというスタンス。演者の集客力とファンを信頼した構成である。

初めて拝見した髙木雄也くん。
1人だけのどにエコー入ってるのかと思うほど声が響いていた。
正直ビジュアルがめちゃくちゃに好みである。
写真で見ていた時は、色気のすごいお兄さんだと思っていたが実際はもっと爽やかであった。
これはきっと彼がアイドルだからであって、このビジュアルでこの爽やかさはジャニーズじゃん……と完敗した。
色気はあるけどいやらしくない…でも間違いなく大人の色気なのだ…伝えるのが難しい。
すごく舞台をすることが楽しいんだろうなと感じたので、パンフレットに楽しいみたいなことが書いていて嬉しくなった。

そしてこちらも初めて拝見した中山優馬くん。
彼が出てくるだけで、板の上が締まる。
彼相手だと、2人はきっと演技がしやすいんだろうなと感じた。お芝居の上手い人は周りの人をリードすることも上手である。
そして演技の上手いひとはユーモアがある。(諸説あり)
3部作それぞれの題材の関係もあるが、中山優馬くんがでてきてから会場に笑いが生まれ空気感が一気に軽くなった。
この人を追う人たちは毎回変わる彼の演技を見ることが楽しいだろうなと感じた。


南座は初めて入ったが、歴史を感じるとても素敵な劇場だった。
ただ、ロビーや劇場前など会場の余白がとても狭いので観光客と観劇客でごった返していた。会場内でお土産が買えたり飲食できるのも楽しかった。
一階席はほぼフラットで、座席は直線。
後方は座席にクッションが置かれていて座高が上がるようになっている。
前の人の頭は被るので、舞台に座ったり寝転んだりの部分は見えない部分もあった。全てを見渡したいなら前方か2階や3階のほうが視界はよさそうであった。
入場時の身分確認なんて絶対できない構造だなと思ったので、着席してからソワソワしたが特に何もなかった。


そして私が大好きな髙地優吾くん。

優吾くんが演じた、星の王子様。
難しい役柄だと思う。
たぶん彼の人生において、まったく交わることのない種類の孤独だと想像できた。

純粋無垢で、だからこそ青年とは違う視点を持つ少年。
優吾くんの人類皆平等のスタンスからくる、肝の座り方やあっけらかんとした物の捉え方はとても合っている。
会話の中での無垢フェイスが可愛こぶりっ子みたいでとても可愛かった。きゅるきゅるの丸みのあるお顔のパーツがさらに全部丸くなっているようだった。

背中開きの衣装は罪だった。
他担もあの瞬間オペグラを構えるのが勝利の証だった。
羽で飛べるのかな……人は飛べないって驚いてたから…原作を履修します…。

悩める男の役。
こういうのやらせたら最高だね。
舞台だからこそ人を馬にして座る髙地優吾くんが見れた、嬉しい。
霊感の強そうなJr.大賞?で殿堂入りと聞いた。わかる。とてもハマり役だった。
たばこをふかすシーンではタバコを吸ってます!って演技をしていてアイドルを感じて悶えてしまった。
大きな瞳と長いまつ毛が、舞台でも伏せ目が映えて素敵だったので憂いのある役もっとたくさん見たいと思った。


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これは感想を超えた個人的憶測の話↓

一部の王子の孤独の部分を演じることにとても悩んだのではないかと思った。わたしは髙地優吾くんにブログから入ったオタクなので、悩んでる様子を吐き出していたブログが強く心に残っていた。
きっと王子以外の孤独は、芸能界という場所を生きる激動の人生の中で、触れることや想像することができたと思う。
ただ王子の孤独は本質的に違う生まれの孤独である。

幼少期からチームスポーツに明け暮れ、青年期にも鰻の骨が詰まって母親に電話で相談するほど、家族仲は良好。そして自分たちで集まったグループで今も活動をしている。

髙地優吾くんは柔軟でありながら、とても頑固な人だと思う。これはこの短いファン歴の中で感じたことだ。
多くの人に囲まれて生きてきた彼だからこそ、王子に対して理解できない部分への反発心というか反抗心というか…王子では無い髙地優吾の部分を感じた。
誰しもが他人を理解することなどできなくて、それもきっと題材で、でも理解しようと歩み寄るが己の芯と反発してしまい葛藤する。
あまりにも役にのまれない、面白い子だなと思った。(神目線)

演出家は、そんな彼のこの役の落とし所を楽しみに見守っているまでありそうである。
きっとこの後の大阪公演までの短い時間でも、解釈の変わる部分なのでは無いかと勝手に期待している。

個人的憶測おわり↑

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話をもどして、ラストのショーは本当に最高であった。
3人ソロでやっていくのも嬉しい。
あーーーー、やっぱり本職だなと。
優吾くんキラキラでした。自信に満ち溢れてる。
バラエティも上手だし、見てて楽しいけれど
歌って踊ることが本職であることがヒシヒシと伝わってきて最高であった。
この瞬間だけに別でチケット代払えると思えるほど良かった。

フワフワ高揚して帰路に着くと、慣れない土地の電車で気がつけば乗り換え駅を過ぎていた。そんなオタクが何人もいて安心したし、こんなにも夢中にさせてくるなんて罪な男だなと思った。


無事の京都公演千秋楽ほんとにおめでとうございます。1公演も欠けること無くやり切れたこと、今の時代では当たり前では無くなってしまいましたね。この幸せに感謝して、次の大阪公演も楽しみにしています。


己の誕生日公演があるので、チケット絶対に当たって欲しい。


日々笑顔


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