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伝説巨神イデオン雑な視聴記録 (第01話 復活のイデオン)

雑に纏めると言った流れで起承転結等に配慮した文章でない事を御容赦ください。
いや、何時も書いてる文章がそうだと言っている訳ではなくて云々という藪蛇から感想は雑に始まります。


「やめてくれ、軍の調査だ。」

調査に来たベスを静止しようと作業機械のアームを使う操縦者・・・現場猫案件やぞ(;´Д`)


「まさか、あの建物の型は我々の中世期時代のものだぜ。」

20世紀代のSFのよくある空気というか、観察している文明側が圧倒的に進化していると内心思い込んでいるパターンですね。この場合は演出なのでしょうけど。(そして判断が鈍る材料となる)


「男・・・男でしょうね。 あの姿形は。」

異星人の女性カララ(偉い人)が独断で行動するのですが、演じる戸田恵子さんの力もあってかやたら異物感が凄いです。この場合の異物感とは敵のバッフ・クラン側で見れば高貴な立ち位置。地球人側で見れば文化の違う異星人という意味でとにかく物語上特別な存在である事をひしひしと感じます。


「笑い事でないから、この半年間調査しているんです。」

このイデオン、あまりに酷いデザインだと富野喜幸監督が「これは第六文明人の遺跡です」と言い切ったエピソードがあるらしいのですが、そのメタ視点で作中のイデオンに向けての台詞を聞くと


ベス

「この巨大な車両を冗談で作ったって言うのか? これをさ。」

「遺跡? 大昔のソロ星人が遺したものとでも言うのか。 はぁ? これを? ふっふっふっふっふっふっ、はははははははははは(中略)ヒーッヒッヒ!」


セイラシェリル

「作ったんじゃありません。 復元したんです。」

(ベスの持ってきた部品をここで組み立てたのかという問いに)
「まさか・・・信じないでしょうね。 これはソロ星のこの場所から発掘された遺跡なの。」


カララ
「あんなもの・・・あんなものが、イデの伝説の巨人で、ある訳がない」


なんか深い闇を感じてしまいます。
特に凄いのはベスで遺跡を荒唐無稽な存在と煽りつつ馬鹿にする演出とはいえ1分近く引きつけをおこしながら笑ってばかりです(笑)
田中秀幸さんの名演技です。←よりにもよってここを推すなよ(;´Д`)

実際幼少期の私もイデオンのデザインには異物感を持ってましたが、諸々の演出と併せてすぎやまこういち先生の音楽を聴くことで何時の間にか「これは第六文明人の遺跡なんだ!」と洗脳納得していた覚えがあります。

まぁお子様ですからそこまで深い理解ではなく、コスモのアフロヘアーと併せて得体のしれないなんか凄いものという感想でしょうか。


パンッ!

セイラシェリルさん、人をぶつときはちゃんと武器(資料)を持ってるぞ!
声優ネタは詳しくないのですが、それでも特定のキャラが浮かぶ井上瑤さんの声質よ。


「やっぱり女だな!」

コスモ君、炎上するぞ!


「折角の平和が!」

先に攻撃を仕掛けたバッフ・クラン側の兵士が呟くこの台詞。この時点でただ人が死ぬだけの作品ではない事を確信した気がします。

「わかってるだろう、やるしかなかったんだ!」

「異星人に仕掛けられたのか?」

「俺達の星を奴らに侵略されてもいいのか!」

「異星人めぇー!」

こうやって事実は故意も無為も合わさって有耶無耶となり戦火は広まっていくのですよね・・・


「ようし、ロボットなら立ち上がって戦えってんだ!」

闇を(略)
「こいつ、物凄いメカじゃないか!」
闇(略)
立ち上がる際に地面が沈み込むカットや鳴り響く神秘的な音楽・・・1話の時点で違和感の塊のようなロボットを伝説巨人に祭り上げてしまう演出が凄い。
最初の合体も地上で訳のわからないまま地味に進んでいくのが良いですね。得体の知れない感がとても出ている。

「あたしたち・・・何をしたの?」
というあおりカットの中でのカーシャの台詞もトドメ。


「ヴァー!」

敵も味方も安心の千葉繁さんのモブ音声(゚∀゚)


「けど・・・あれは・・・巨人。」

カララさんこの1話だけでコロコロと巨人への印象を変えるんですが、傍若無人そうなこのキャラクターが動揺すればするだけイデオンの違和感が伝わっていいですね。



とにかく1話からモブ寄りですが人があっけない死に方をします・・・が、爆風を受けて伏せる事で間一髪生き延びたりとリアリティがいいですね。コスモが這いつくばりながら地味に生き延びるのとは反対にビームソードで無双するベスの方が主人公補正全開な感じです。

少し気になったのはイデオンの窓。
電源が入って初めて外が映るんですよね。
流石に窓ガラスは無いだろうと演出したのか、外装の絵面は考えない事にしたのか。



1話目で既に内容が濃いのですが特に深い考察に入ることもなく2話目に続きます。


<次のお話>


<前のお話>


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