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バトルフィーバーJの坂口情報局長のお話

バトルフィーバーJは私が一番最初に観た戦隊ものの筈・・・なのですが、やたら当時の記憶があるのですよね。今回のエピソードはそんな未就学児童に強烈な印象を残したエピソードです。

<こんな子供が観てました>

スーパー戦隊といえば巨大ロボットが必ずセットになっています。何時しかゴレンジャー等も含まれる様になった為にその法則は崩れてますけど。

私が子供の頃はこのバトルフィーバーJが戦隊シリーズの第一作目と言われてました。

最近もそうなのかはわからないのですが、販促の都合巨大ロボットはヒーローの危機を救う為にたいてい第一話から登場します。

ですがバトルフィーバーJではシリーズ一作目にして型破りというか存在は匂わせてもその勇姿を見せつけたのは今回語る第5話が初という遅さです。


幼心を鷲掴みにした演出!


これに関しては撮影の裏事情が絡むのですが、そのトラブルを上手くストーリーに落とし込んで寧ろ期待感を煽る作りにしたのは見事としか言い様がありません。

その為に幼児にとって衝撃的な展開になるのですが・・・(;´Д`)


バトルフィーバーロボの情報を掴むためにあの手この手を使う敵組織(エゴス)でしたが、今回は内通者を得るべく一人の高官に目をつけます。

それが今回の主役となる坂口情報局長です。

鉄山将軍と対峙する姿。
(親友で無ければ確実にバッサリ)

坂口情報局長は鉄山将軍の同期で親友ですが、彼は子供達を人質に取られバトルフィーバーロボの情報を盗み出そうとします。

しかしそれに気がついた鉄山将軍が立ち塞がり・・・補足ですが将軍はバトルフィーバー隊が手も足も出ない怪人を日本刀だけで成敗する作中最強キャラです。

鉄山将軍は裏切り者の坂口情報局長を追い詰め・・・つつも事情を話してくれと語りかけます。

「君ほどの男が・・・何を苦しんでいる・・・俺に打ち明けろ・・・力になろうじゃないか!」

出てくる言葉全てが信頼する男への問いかけです。

「鉄山、俺は裏切り者だ。 しかしこの償いはきっとする。 必ずだ、俺を信じてくれ。」

消え去る坂口情報局長に手を出せない鉄山将軍。

とても緊張感とやるせなさが満ちた名シーンです・・・でもここで一つ言わせてください。

これ、幼児向け番組ですよ\(^o^)/


冷静に情勢を分析しつつも最後まで親友を救おうとする鉄山将軍。そして秘密を持ち出してエゴスの地下秘密基地に辿り着いた坂口情報局長。未完成という情報を得て用無しとばかりにエゴスから子供諸共殺されそうになるところを身体に巻いたダイナマイトで威嚇。辛うじて子供達と逃げおおせます。

そして支援に駆けつけたバトルフィーバー隊に子供達を託した坂口情報局長はなんと先程脱出した地下秘密基地に戻っていきます。

「このままでは鉄山に合わせる顔がない。」

それだけを言い残して。

「鉄山・・・許せよ!」


子供達とバトルフィーバー隊が見守る中で大爆発を起こすエゴスの地下秘密基地。坂口情報局長はその身を以て償いを果たすのです。悲痛な報告を受ける鉄山将軍・・・静かにエゴスへの怒りを滾らせます。

惜しい男を失った・・・


もう一度・・・いいます。
幼児向け番組ですよ\(^o^)/


(゚д゚) ←当時のワイの表情


この後はシリーズ初のロボ戦や勢いでの空中戦闘等、初めて尽くしで間違いなくバトルフィーバーロボとその母艦バトルシャークの満を持したお披露目回なのですが・・・どう考えても主役は坂口情報局長。そして主題は間違いなく坂口情報局長と鉄山将軍の友情だと思います。

昭和特撮凄ぇ・・・(;´Д`) コスギル

余談でどうでもいい話なのですが、坂口情報局長に要求を突きつけるエゴス幹部のヘッダー指揮官ですが、公衆電話からあの目立つ格好(笑)で連絡を取っていました。滑稽なんだけど逆探知で発見されに難いという点で妙にリアリティがある描写です・・・でも笑える(゚∀゚)


<次のお話(バトルシャークだ!)>

<前のお話>

<サブカルざんまい>
サブカルチャー的なものを中心に緩く語っています(゚∀゚)


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