軍手工房

手袋の専門通販サイト 軍手工房のnoteです。 こちらのnoteでは本家サイトと異なり…

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手袋の専門通販サイト 軍手工房のnoteです。 こちらのnoteでは本家サイトと異なり、ホールガーメントを使用した商品開発の情報等を発信していきます。 https://www.gunte-kobo.com https://www.instagram.com/guntekobo

記事一覧

ホールガーメント機故障修理の顛末記

弊社には前回までの記事のような手袋の編みに使用する10ゲージホールガーメント機とは別に、なんと18ゲージという大変細かいゲージのホールガーメント機があります。どちら…

軍手工房
4年前
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表裏色違いの2トンカラー手袋

今回の手袋はニット手袋としてはなかなか珍しいパターンかも…? 手袋の「表と裏」。それも内側と外側ではなく、手の平側と手の甲側で違う色を使った2トーン! では早速…

軍手工房
4年前
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指先のカタチ

こんにちわ! 今回は前回記事の終わり頃に少しだけつぶやいた 「指先のカタチ」にこだわってみようと思います! まずはマシンのプログラムの「デフォルト」設定の指先か…

軍手工房
4年前

編地にちょっとした変化を持たせる タック柄手袋

さて今回は「タック柄の手袋」を試作してみました。 タックとは「ピンで留めること」のようですがニットの場合はどちらかというと 「編んだ編地に糸を引っ掛ける」とい…

軍手工房
4年前
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穴あき!?の手袋

皆さんスマホを操作するとき普通の手袋を使われていますか? 今や導電糸を使ったスマホ対応手袋がたくさんありますが、それでも素手、指の操作感には敵いませんよね。 そ…

軍手工房
4年前

ふわふわ糸のテストピース

糸のサンプルが手に入りましたので「テストピース」(写真手前の布地)を編んでみました。 糸はこうしたテストピースでまず風合いを見てみます。同じ糸を使っていても「度…

軍手工房
4年前

ガーター編指ぬき手袋

今回の手袋は「指ぬき手袋」(フィンガーレス)。 スマホ対応の手袋もいいですが、指先が自由なフィンガーレスタイプは使い勝手も良いですし、シルエットもかわいく仕上が…

軍手工房
4年前

ケーブル編手袋

今回は前回までのジャカード柄とは打って変わりまして少しだけ「編み柄」に挑戦してみます。 まずは編み柄の手袋に関してもまずは基本中の基本からということで、 よく…

軍手工房
4年前

ブロック柄手袋

今回の「ブロック柄」の手袋は前回の「アーガイル」の柄違いですので前回のおさらいといった感じです。 しかし今回はジャカードの柄以外に前回とは一点だけ違います。 …

軍手工房
4年前

ボーダー柄手袋

今回の課題も定番中の定番、基本中の基本中、「ボーダー柄」の手袋です。 これはシンプルですしさすがに簡単でしょう! と考えていたら、やってみると案外に奥が深い柄…

軍手工房
4年前

アーガイル柄手袋

あらためましてこんにちは こちらのnote試作サンプルをアップしていきたいと考えております。 新しいデザイン、新しい製品を生み出すには先ず基本を学ぶことから! 第…

軍手工房
4年前

編み立て

さて準備が整いましたのでいよいよ編み立て(ニット)していきます。 軍手工房には手袋の専用機の他に最新鋭のニット編み機があります。 「ホールガーメント」と呼ばれ…

軍手工房
4年前

糸を撚(よ)る

軍手工房の工場にはちいさな撚糸機があります。 糸は1本だけでは細く、弱いので2本の糸をぐるぐると撚り合わせていきます。 撚り具合を調整することによってニットの…

軍手工房
4年前
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糸選び

こんにちははじめまして これから新商品の開発プロセスを辿っていこうと思います。 はじめに手袋を編むのに一番最初でとても重要なこと、『糸選び』です。 ニット手袋と…

軍手工房
4年前
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ホールガーメント機故障修理の顛末記

ホールガーメント機故障修理の顛末記

弊社には前回までの記事のような手袋の編みに使用する10ゲージホールガーメント機とは別に、なんと18ゲージという大変細かいゲージのホールガーメント機があります。どちらも島精機製作所の通称「SWG ミニ」と呼ばれる編み機ですね。

こちらが先日、メンテナンス中にトラブルに見舞われてしまいましたので修理・復旧の顛末を記しておきます。※専門的な内容の、忘備録的な意味合いの強い記事になりますが、こういった情

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表裏色違いの2トンカラー手袋

表裏色違いの2トンカラー手袋

今回の手袋はニット手袋としてはなかなか珍しいパターンかも…?

手袋の「表と裏」。それも内側と外側ではなく、手の平側と手の甲側で違う色を使った2トーン!

では早速ご覧下さいっ。

一見何の変哲もない天竺編みのニット手袋ですが…

手袋をめくると…

じゃーん

裏側が全然違う色になってます!

それも表裏2色を編み分けてサイドでつないでいく方法じゃないんです!

シームレスにつながった2色転換の

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指先のカタチ

指先のカタチ

こんにちわ!

今回は前回記事の終わり頃に少しだけつぶやいた

「指先のカタチ」にこだわってみようと思います!

まずはマシンのプログラムの「デフォルト」設定の指先から

あ、ちなみにニットのプログラムはドットを打って構築していくんですよ!

本当はもうちょっと細かい設定等が入ってるものなんですが今回のはビジュアル的に見やすいよう

カタチの部分だけで打ちなおしてます。では「デフォルト」のドットか

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編地にちょっとした変化を持たせる タック柄手袋

編地にちょっとした変化を持たせる タック柄手袋



さて今回は「タック柄の手袋」を試作してみました。

タックとは「ピンで留めること」のようですがニットの場合はどちらかというと

「編んだ編地に糸を引っ掛ける」といった表現が適当かもしれません。

ループを作らず引っ掛けるコースを作っていくことにより「タック柄」が出来ます。

上の手袋のウロコのようにポコポコっとなっている部分がタック柄です。

このタック柄を使って二色の違う糸を引き揃え(2本の

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穴あき!?の手袋

穴あき!?の手袋

皆さんスマホを操作するとき普通の手袋を使われていますか?

今や導電糸を使ったスマホ対応手袋がたくさんありますが、それでも素手、指の操作感には敵いませんよね。

そこで「スマホに対応した」こんな手袋を作ってみました。

一見すると普通のプレーンな手袋ですが

人差し指を親指の第2関節あたりにホールをあけています

これで画面にタッチすることもiPhoneSEの指紋認証もバッチリですね!

今回は指

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ふわふわ糸のテストピース

ふわふわ糸のテストピース



糸のサンプルが手に入りましたので「テストピース」(写真手前の布地)を編んでみました。

糸はこうしたテストピースでまず風合いを見てみます。同じ糸を使っていても「度目」と呼ばれる、

編む際の糸の引き下げ量によって、編地の風合いは全く変わってきます。

つまり同じ糸を使っていても条件や使い方によっては全く異なるものになってしまう可能性があるのです!

素材の良さを最大限に活かす為にもこうしたテス

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ガーター編指ぬき手袋

ガーター編指ぬき手袋



今回の手袋は「指ぬき手袋」(フィンガーレス)。

スマホ対応の手袋もいいですが、指先が自由なフィンガーレスタイプは使い勝手も良いですし、シルエットもかわいく仕上がりますね。

指ぬきだけでなく編み目を「ガーター編み」にしているので縦横の伸びはバツグン!装着してみると手に緩やかにフィットしフワっとした編地が中々に心地良い。

手首のエンドは「伏せ目」にしている(編み目でほつれないよう閉じている)

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ケーブル編手袋

ケーブル編手袋



今回は前回までのジャカード柄とは打って変わりまして少しだけ「編み柄」に挑戦してみます。

まずは編み柄の手袋に関してもまずは基本中の基本からということで、

よくセーターの柄などで見かける「ケーブル柄」を手の甲に編みこみました。

「ジャカード柄」と違い「編み柄」にしますと非常に立体的な表情が出ます。

色糸の組み合わせによる「ジャカード柄」

編み方の組み合わせによる「編み柄」

2つを組み

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ブロック柄手袋

ブロック柄手袋



今回の「ブロック柄」の手袋は前回の「アーガイル」の柄違いですので前回のおさらいといった感じです。

しかし今回はジャカードの柄以外に前回とは一点だけ違います。

それは親指の付き方です。

親指の編成方法によって柄の入り方も色々と工夫が出来ます。

特に複雑なジャカード柄が入っている場合などは今回のように指が垂直に付いている「ケテ」が向いているようです。

さて今回までは色々を変更することで柄

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ボーダー柄手袋

ボーダー柄手袋



今回の課題も定番中の定番、基本中の基本中、「ボーダー柄」の手袋です。

これはシンプルですしさすがに簡単でしょう!

と考えていたら、やってみると案外に奥が深い柄でした。

ボーダーの幅によって糸まわし(ニットする際に糸がはしる順番)を考えなければいけないですし

指の付け根のボーダー部分になるとある程度柄に(現状ですと)制約が出てきたりします。

もちろんボーダー幅により手袋の印象もガラッと

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アーガイル柄手袋

アーガイル柄手袋



あらためましてこんにちは

こちらのnote試作サンプルをアップしていきたいと考えております。

新しいデザイン、新しい製品を生み出すには先ず基本を学ぶことから!

第一回目は基本中の基本、定番中の定番「アーガイル柄」の手袋です。

やはり定番、アーガイル柄は非常に手袋への収まりが良い感じですね!

調べてみますとアーガイル柄とは菱形で構成された格子模様(チェック)の一種。

スコットランド、

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編み立て

編み立て



さて準備が整いましたのでいよいよ編み立て(ニット)していきます。

軍手工房には手袋の専用機の他に最新鋭のニット編み機があります。

「ホールガーメント」と呼ばれる前後に無数に並ぶかぎ針で手編みのように立体的に編んでいく機械です。

この相棒と共に手袋の新しい可能性を探求しています。

糸を撚(よ)る

糸を撚(よ)る



軍手工房の工場にはちいさな撚糸機があります。

糸は1本だけでは細く、弱いので2本の糸をぐるぐると撚り合わせていきます。

撚り具合を調整することによってニットの風合いにもうひと段階バリエーションが生まれます。

撚り糸も奥が深く、面白いです。

糸選び

糸選び

こんにちははじめまして

これから新商品の開発プロセスを辿っていこうと思います。

はじめに手袋を編むのに一番最初でとても重要なこと、『糸選び』です。

ニット手袋というのは基本的に一本の糸のつながりでできております。

どんな糸を選ぶかで風合いが全く変わってきます。