チェンソーマン全巻買ってもしつまらなかったら1.5倍の還付金が受け取れるサービス「チェンソーマン保険」はじめました
"チェンソーマンって漫画が話題だから読みたいけど、いきなり全巻買うのはリスキー!もし読んでみてつまんなかったら最悪だし!!"
"そんなあなたに朗報です!!!"
"チェンソーマンを読んで万が一つまらなかったら、全額返金どころか還付金が返ってくるサービスが生まれました!"
『チェンソーマン保険』です!
サービス展開から1ヶ月ほどが経ちましたが、利用者もぞくぞく増えています
(利用者の声)
チェンソーマンとは
『チェンソーマン』(英: Chain saw man)は、藤本タツキによる日本の漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2019年1号より連載中。
あらすじ
「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。少年デンジと「チェンソーの悪魔」のポチタは、死別した父親の借金を返すため、悪魔を駆除する「デビルハンター」を主な仕事としながらなんとか生計を立てていた(中略) デンジはひょんなことから「チェンソーの悪魔」へと変身する力を手に入れ、悪魔の撃退に成功する。デンジは現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を公安によって管理されることになる。(Wikipediaより抜粋、編集)
世界観も魅力ですが、少年漫画の王道ストーリーをことごとく裏切るような演出、先がまったく読めない展開など大人も楽しめる作品です。現在も連載中です。ネタバレにはお気をつけて。
(ネタバレには気をつけて系作品にありがちな大どんでん返しや叙述トリックがあるわけではありませんのでご安心ください。ただただ、展開が読めない)
ちなみに第一話はTwitterで読むことができます。作者藤本タツキ先生の妹さん(?)のアカウントで公開されています。
https://twitter.com/nagayama_koharu/status/1102404555403255809?s=21
チェンソーマン保険の経緯
チェンソーマンが面白すぎるわりに、周りの人誰も読んでなかったんですよ。火曜日に高校のクラスにいけば「チェンソーマン読んだ?」「読んだ、今週もマジヤバかったね!」と話せるのでしょうが、あいにく私は30歳男性。読んだあとTwitterで検索して感想を見て誰かと盛り上がりたい欲をおさめていました。
しかし、8巻収録のある衝撃的なシーンをジャンプで読んで、「これはもうみんなに読んでもらわないとダメだ」となりました。
最初の標的は僕が組んでいるお笑いコンビの相方、春とヒコーキの土岡でした。彼は普段からあまり漫画は読みませんが、映画はかなりの数を観ています。チェンソーマンには映画的要素も多いので気にいるに違いないと踏み、思い切って薦めました。
僕「チェンソーマンって漫画がめちゃくちゃ面白いので読んで欲しい!騙されたと思って全巻買って読んで欲しい!」
土岡「読まないです。買わないですね」
反応が冷たすぎる。
普段漫画を読まない彼は、いきなり全巻買うのはリスキーだと判断したようでした。チェンソーマンってタイトルも初見だとちょっとお子様っぽく感じるし、大人が全巻一気見するのに値しないと感じたのでしょう。あとシンプルに僕が薦めるコンテンツへの信頼が薄い。
正直かなり悔しかったので、僕は大胆な行動に出ました。
彼にチェンソーマン全巻を奢ったのです。(一緒にいた友達の芸人ぎょねこにも買い与えました)
最終手段でしたが、これで土岡の本棚にチェンソーマンが収納されました。じきに読んで感想を言いにくるだろう。「面白かった!オススメされた時すぐ読まなかったの後悔してますわ」などと発する土岡が目に浮かび顔がニヤケました。
しかし、いつまで経っても彼からチェンソーマンのチェの字も聞けません。痺れを切らしてこちらから尋ねると意外な答えが帰ってきました。
土岡「まだ読んでません。楽しみではあるんですけど、全巻買ってもらって、面白いと言わなきゃいけないプレッシャーのようなものも感じて食指が動かないんです」
僕は膝を打ち、猛省しました。
いくら面白いからと言って無理やり買い与えて読ませるのは学校の課題図書と同じになってしまう。本を読むことが嫌いになる理由No.1の悪行を働いてしまったことを反省しました。
これはいけないと思い、別の方法を考えました。奢るのがプレッシャーなら。すでに評判を聞いて全巻読みたいな、と思ってる人の後押しができればいいなと思案しました。
これが「チェンソーマン保険」に繋がります。
僕は今年の7月〜8月あたりはおかしくなっていて、お笑いライブのエンディングでもチェンソーマンの告知をしたり、楽屋でも会う人ことごとくにチェンソーマン保険の話を持ちかけました。
人の質問箱にも、無記名でチェンソーマン保険の営業をかけました。
必死の布教もあり、チェンソーマンを読む人がまわりに増えました。相方・土岡もようやく読みはじめ、新刊も自身で購入してくれました。
チェンソーマン保険の拡大と欠点
チェンソーマン保険を始めた動機は、「友達と学生の頃みたいにチェンソーマンの話で盛り上がりたい」でしたので、あくまで保険適用範囲は友人に限るつもりでした。
しかし、僕が別件でバズってフォロワーが底辺芸人にしては激増してしまい、上記のツイートも思いの外拡散されました。するとこんなDMが飛んできました。
チェンソーマン保険を検討されているFF外の方が現れたのです。もし万が一つまらなければ1.5倍の金額をお支払いするので、悪用されるかもしれないとビビりました。
しかし、いつかこういう日がきてもいいと思ってツイートしたのと、チェンソーマンがつまらない筈がない、という信仰のもと快く受けさせていただきました。
↓(結果)
ハマってくれて、感想も言い合えてめ〜ちゃくちゃ嬉しかったです。本当にありがとうという気持ち。
この方は最新話まで追ってくれたため、DMでチェンソーマンについて考察を語り合えるようになりました。
今ではチェンソーマン保険の営業をやってくださっています。
実を言うとこういったチェンソーマン保険利用者が何名か現れており、チェンソーマンは全勝しています。悪用する(つまらない、といって1.5倍の金額をせしめる)人がいないのはありがたいです。
一応保険の審査として、悪用しそうな人は除外させていただいております。同居している芸人ガクヅケ木田さんは明確な悪意があったのでお断りしました。
あとチェンソーマンをすでに持ってる方は保険適用外になります。
チェンソーマン保険の今後
チェンソーマンが面白すぎるから成立するサービスです。あと正直、巻数が少ないからできるってのもあります。
これが「こち亀保険」だったら破産しているかもしれません。
そんなわけで巻数が少なく、面白さの割に読んでる人が少ないと感じる今だけのサービスになります。チェンソーマンが普及しきったら突然打ち切りになる可能性もあります。もし気になってる方いましたら、ふるってご活用ください。DMやリプライ、この記事へのコメントでも構いませんので。
僕はもっとチェンソーマンの話がみんなとしたいんだ。
おわり。