香取市農業ツアー終了! レポート
5/18-19に、千葉県香取市で農業スタディーツアーを開催しました。合計で50人くらいが関わってくださり、農作業をしたりバーベキューをしたり飲んだりと結構ワチャワチャしながら開催したイベントでした。
今回の企画の感想を頭の整理も兼ねてまとめます。
そもそも、なぜこういうイベントをやったのかという背景から。これまで都内を中心に日帰りの縁農イベント(縁農=農を通して縁を作ること≠援農)を定期で企画していたのですが、最近自分が感じていたのは(大学も休んでるし)せっかくなのでもっとたくさん地方に出て色んな農業を知りたいということ。やっぱり農業は土地風土や文化などによって驚くほど違うものになるので、学生のうちに今まで以上に地方、ないし海外にも出て色んなやり方を見たいと思っていました。(千葉は都心に近いのであまり「地方」とは言えないかもしれませんが)
とはいっても遠くまで行くなら個人で回ればいい話で、なんでイベントにする必要があったのか?というと、そんなに大した理由があるわけではないのですが、今回の行き先が元々繋がりがあって遊びに行く予定だった福祉楽団さんでして、なんと現地に20人くらいが泊まれる施設がありました。
片道二時間かけて行ってこんなきれいで良い施設があるなら泊まり込みにして、参加者の質もうんと上げて、他の農家さんも何人も巻き込んで交流要素も強めることで、若者のエネルギーを結束させる場を作り上げようという考えに至りました。僕がいろんなすごい方と繋がりたかったのもあります。
福祉楽団さん側も今後イベントを増やしたいと思ってらしたとのことで意気投合し、そこからどんどん構想が広がって、初日は参加者が数人ずつのグループに分かれて各班で別の農園にお手伝いに行き、その後全員集合して地元の農業関係者もお呼びした本格BBQ、二日目も農家を回りながらでみんなでさつまいもの苗取りや植え付けなどの作業という大型プログラムになりました。
企画が大きくなると当然ながら準備はかなり大変になり、(あまり予想できていなかった)結局二日前から現地入りして色々やってました。元々関係性ができている地域でないと、この手のイベントとして人を巻き込むにはハードルが高く継続性が生まれにくいものです。
ですので、あまり僕のような個人が企画しても地域のとってあまりプラスにはなれないのかもしれないと懸念もしていたのですが、実際にやって分かったことがいくつかありました。うち3つをつらつらとまとめていきます。
1つ目は、予想していた以上に現地の方に歓迎していただけたということ。バーベキューでは元々学生と農家数人くらいを目指していたのですが、人が人を呼び、ついに学生の比率は1/3くらいにまでなりました。
比較的内輪に企画したつもりなのですが、こんなに多くの方が集まってくださったということは、何かを若者に伝えたい農家さんや農業関係者の方はたくさんいるということです。
もちろん彼ら同士の交流の機会でもあったとは思いますが、僕らみたいに集団で農家を回る輩(それも学生)はなかなか珍しかったのかもしれません。皆さんの農業に対する情熱からものすごいエネルギーを感じました。今回できた繋がりが次の第2,第3の動きに繋がれば面白いだろうなと思います。(何件かそんな報告ももらえて嬉しい限りです。)
地域に貢献できるかという観点でいくと、無形資産的な価値で間違いなく貢献できたと考えていて、今回のイベントを通して何もインスパイアされてない人はいないと思います。この企画一回限りではなく、これから各々がそれぞれのやり方でアクションを取ってくれれば、香取市に限らず全国の地域にとっても間違いなくプラスになるし、大きな結束を生むきっかけにもなるでしょう。もっともっと自分も熱量を出していかねば!と思ってますが、そういったきっかけ作りとしてのゴールは一応達成できたと思っています。
2つ目、名前が香取市農業スタディーツアーなので当然かも知れませんが、地域の農業への理解も随分深まりました。さつまいもとマッシュルームの生産量が実は日本一で、米の生産量も千葉で随一の関東で3位であるという香取市にはものすごく恵まれた農業環境があるそうです。
元々山だったところを切り開いてできた地域なのだそうなのですが、土壌がものすごく良く何でも育つのだそうです。天候にも恵まれやすく、都心からのアクセスも良いので非常に農業地帯としては安泰の地位を保っています。
だからこそ、今後生き残っていくために様々な戦略を取る面白い農家、農業法人が多数存在しています。都市近郊農業も都会や地方とは違う色んな販売の仕方や集客の仕方が混在している分、また違う面白さがあります。
あとは全然違う気づきなのですが、多くの農場に外国人労働者がいて、香取が積極的なのか全国的にもそうなのかあまり細かくは分かりませんが、かなりたくさんいるんじゃないかと思いました。
3つ目は、参加者同士の結束も結構深まったこと。農作業を共同でするのもそうですが、みんなで自炊して食事して騒いで共同生活をすると、普段よりもキャラが出るのでなかなか面白いです。
今までやってた日帰りは気軽さはあれどまだまだ「イベント」としてはコンテンツ薄いのかもしれないなぁと思ってしまった。進化させねば。農を通して人を繋げる縁農の活動理念としては、まだまだできることはたくさんありそうです。
ともかくまたこのメンバーで香取に行くイベントやりたいなと思いました。
最後に、今回協力してくださった福祉楽団のIさんには感謝してもしきれません。現地で動いてくださる方がいらっしゃったからこそ今回のイベントは成功したんじゃなかと思います。地元の方の理解と協力がないとこんなにスムーズには絶対に進みません。本当にありがとうございました。
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