見出し画像

男性はケアをしない?それともできない?

こんにちは、今日は男性のセルフケアについて話したいと思います

現代の男性を象徴するCM

サントリーのビールのCMを見たことがありますか?

日々育児に奮闘している父たちが、会話を交わすわけでも仲良くなるわけでもないが、心ではわかり合っている姿を描きます

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000126086.html

皆さんはこのCMを見たことがありますか? ここでのパパを演じるあばれる君はほとんど何も語らない。ママ同士なら言葉の一つや二つは交わすのに、パパは語らない。

子育てパパはこんな感じと頷くようなCMになっています。パパでなくても男性は愚痴も弱音もあまり吐きません。だから、人を頼ったり上手に力を抜いたりすることができません。

歴史的にも男性は女性よりは権威的な立場に選ばれやすい存在です。女性からみるよりも男性はそのことに案外気づいていません。女性とは違って男性ということだけで得られる優位性があることに気づいていません。

男性は、そのような立場にあるからこそ弱音を吐いてはならない、くじけてはならないという厳しさで苦難を乗り越えてきました。

しかし、その裏で孤独や辛さをひた隠しにせざるをえないというのは何とも皮肉なことです。

いつでも強い存在でいたい訳ではない、時にはこの大変さ、苦労、傷つき、虚しさを共有し、ネガティブなそのままの自分で誰かと話したいという人は少なくありません。なぜなら、自分のことを安心して話せる場が男性にはほとんどないからです。

発散しきれないストレス

あなたはストレスをどのように発散していますか? イライラや不満、苦しさを紛らわすために依存的に解消している男性が実は少なくありません。酒、たばこ、カフェイン、薬、SNS、性などを使った一時的な対処です。

このような対処は一時的な快楽や逃避に過ぎず、根本的な問題の解決に役立ってはいません。さらに言えば、それらは健康や人間関係を害することにもなりかねないリスクを秘めています。ただし、それらは適度に用いることができれば、もちろん排除されるべきものではありません。

もう一つの選択肢

マインドフルネスをここで提案します。なぜなら、マインドフルネスの実践を通して、自分で自分を癒したり、他者との繋がりから癒され、明日へのチカラとなるからです。

もう大人である訳だし、普段自分のことはよくわかっているという人大多数です。しかし、自分の心の内を本当に理解している人はそれほど多くありません。衝動的な言動で、人とうまくいかなくなるということがそれを表しているかもしれません。

マインドフルネスのコースでは8週間のあいだ、ひととのつながりのなかで生活に起きる喜びや苦しみを共有しながら、マインドフルネスの実践を深めていきます。経験年数が何十年あろうが、どんな役職であろうが、ありのままの自分でいる練習をおこないます。

マインドフルネスは科学的にパフォーマンスの改善、効果があることが証明されています。男性が必要なセルフケアをおこなえることがより魅力的な自分へと成長させていくこととなります。単なる知識の吸収による成長とは異なる実感の伴う成長が得られます。

マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは何かというと、簡単に言えば「今この瞬間に起こっていることに気づく」ことです。呼吸や身体感覚、感情や思考などに注意を向けることで、自分自身や周りの状況に対する認識や反応を変えることができます。

マインドフルネスはリラックスするためだけではありません。自分の内面に向き合うことで、自分の本当のニーズや価値観を見つけ出すことができます。マインドフルネスはグループで他者とトレーニングを進めていくことによって、自分だけが持っていると思っていたネガティブなものは自分だけじゃない、他の人も同じようにネガティブなものを持っていて、同じように苦しんだり嘆いたりしているんだということに気づきます。これを共通の人間性と言います。他者への共感や理解を深め、また自分への共感や理解を深めることで、より豊かな人生を再構築することができます。

マインドフルネスは難しくありません。座って呼吸に集中するだけでもマインドフルネスです。毎日数分でも続けることで、効果が感じられます。もちろん、最初は雑念が浮かんだり、集中力が切れたりするかもしれませんが、それも自然なことです。大切なのは、そのまま受け入れてまた呼吸に戻ることです。自分を責めてしまうかもしれませんが、その責めてしまう自分に気づいてください。マインドフルネスを練習すればするほど、自分の心の動きに気づくことができます。

ありのままでいるために

私たちはつい目的を持ってしまいます。マインドフルネスをやるにしても、その目的を考えてしまいます。しかし、目標を持つことは時にストレスとなります。そこまでうまく到達できなかったり、時間がかかったりするからです。

さらに、多くの場合、目標が達成されたときには、次の目標が見えていて、達成したことよりも次の目標を目指すことにしか目がないような状態になっています。そしてそのことに気づかずに、さらにその先の目標、さらにその先と歩み続けていった結果、疲弊していきます

生き方を探る

マインドフルネスは「過去でも未来でもなく、今この瞬間の自分自身に注意を向け、そのありのままを受け止めていくこと」を指します。これはある意味、どんな車を運転するかではなく、どのような運転をするかということや、どんな人生を生きるかというよりも、どのように人生を生きるとかということを意味します。マインドフルネスは姿勢や態度、生き方とも言われます。

雪は降ってくる前の雨が凍ったものだということはわかっていても、実際に雪が降っているその場にいて初めて体験したことになります。自転車も実際に乗って初めてその乗り方を知ります。それと同じように、マインドフルネスも実際に体験してわかることがたくさんあります。自分の心に優しくなり、他者にも優しくなれるマインドフルネスはより豊かに生きるのを手助けをしてくれるものです。

2024年5月スタート

ビジネスパーソン向けにマインドフルネスやセルフ・コンパッションを伝えているマインドフルネス心理臨床センターと共同開催でマインドフルネスストレス低減法を開催します。

開催前に説明会や無料セミナーを企画しております。ご興味のある方はぜひご参加ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?