コミュニケーション力を底上げ? 知られざる内受容感覚
自分の内側の感覚
内受容感覚とは、自分の身体の中の感覚に気づきやすいことを指します。「お腹すいた」、「胸がどきどきする」などです。この感覚は、自分を労わるベースとなると考えられています。なぜなら、自分の身体の状態に気づくことで、自分のニーズや感情に対応できるようになるからです。
京都大学の研究
この研究では、内受容感覚が高い人(研究では脈拍の感じられた数と、実際に計測された数の比較で正確だった人)は、表情模倣(相手が笑顔だと笑顔になるなど表情を真似ること)が起こりやすく、他人の視線にも敏感であることがわかりました。
これが何を意味するのかというと、
つまり、内受容感覚は、自分だけでなく他人とも良好な関係を築くために必要な感覚なのです。
内受容感覚を鍛える
では、どうすれば内受容感覚を鍛えることができるのでしょうか。その一つの方法がマインドフルネスです。
マインドフルネスとは、自分の身体や呼吸、感情や思考に注意を向けるトレーニングです。マインドフルネスを行うことで、自分の身体の中の感覚に気づきやすくなります。
マインドフルネスはストレスや不安を減らし、心身の健康にも良い影響を与えます。このことが科学的にわかっています。
マインドフルネスはシンプル
マインドフルネスは誰でもすぐに始められるものです。例えば、座って呼吸に集中するだけでもマインドフルネスになります。他にも歩く時や食事する時に自分の身体の感覚に意識を向けることもそうです。
そうすることで、自分の心や身体はどんな感じなんだろうというスペースを持つことができます。
そうすると、いま自分は落ち着いていない、何となく寂しい感じがする、あの事が心配なんだ、彼女のことがなぜかずっと気になっている、そんな風に自分のなかに起きている様々なことに気が付くようになります。
そうすると、今日はあまり人と一緒に居られないからやめておこう、早めに家に帰ってのんびり過ごそう、一緒にいると元気をくれる人と一緒に過ごそうなどと、自分にとって良い選択を選ぶことにつながります。それ自体が、自分を労わるベースとなっていくのです。
変えていけるのは、自分の内側
内受容感覚は自分を労わるベースとなるだけでなく、他人とも良い関係を築くために役立つ感覚です。マインドフルネスは、その内受容感覚を鍛えることができます。マインドフルネスは日常生活の中で簡単に取り入れられるものです。ぜひ、自分の身体の中の感覚に気づいてみてください。きっと自分への関わり方が変わっていくことを感じることができるでしょう。
マインドフルネスが気になる?
私が開催しているマインドフルネスイベントのご案内です。毎月、マインドフルネスを知り、体験する体験会と、実践的な瞑想会を開催しています。来年1月からは8週間のマインドフルネスプログラムも予定しています。その説明会も12月13日(水)、16日(土)に開催します。Peatixからお申し込みください。
初めての方向けの体験型のセミナーも開催予定です。一般の方も対人支援をされている方にも広くご参加いただける知識と体験とをバランスよく構成した内容となっています。
おわりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。上手く行かないときには、マインドフルネスを思い出してくださいね。いつでもお手伝いいたします。
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