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理想の暮し


ちょっと前にNHKのETV特集でやっていた『消滅集落の家族』を見た。

震災の避難生活がきっかけで、これからも何かあったとき、自分の力で生きていけるようにと、秋田県のある町の20年以上誰も住んでいなかった集落に住みはじめた男性が家族を作って、そこでの生活のドキュメント。

お米も野菜も1から育てて、なるべく自給自足で、お金があまりかからない生活だったけど、子供が大きくなってくると、生活も変ってくるし、お金が必要で仕事も始めなくちゃいけない。

一人だけだったら何とかなるけど、奥さんや子供達のために最低限の収入は必要だし、社会との繋がりも。

理想の暮しができなくなってきて、現実を受け入れていれようとして、気持ちに迷いのある男性が切なかった。
でも、それを見守っている奥さんがステキだった。

一番印象的だったのは、子供達の豊かな表情と、いいタイミングで入ってくる音楽。

特に、ご飯炊いてる時の子供が吹く鍵盤ハーモニカの音。
こっちまで幸せな気分になったよ。

長男くんの誕生日と、ホタル、味噌作りのシーンにはほっこり癒やされた。

ただ1年後ぐらいに、スマホの電波がいい所まで行って、子供がYou Tubeやアニメを見始めたのは、ちょっと複雑な気持ちになったけど。
学校で話題にもなるから、しょうがないよね。

その時代に合わせたり合っていなくても、その時の自分なりの理想の暮しができれば、幸せなんだと思う。


時間や環境と共に変わる気持ち。
それに気づいて考えて、また新しい理想を見つければいい。

暮し以外でも、仕事や人間関係もそうだと思った。

旦那さんはとってもゆったりしてるし、奥さんも穏やかでいつもニコニコ、子供達も表情豊かで、とてもステキな家族のドキュメントだった。
オンデマンドでもう一回見ようかな。

知らない人の人生だけど、いろんな生き方や考え方が見れるから、ドキュメンタリー番組って大好き。

では、おやすみなさい☆