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ウォッチメン

遅ればせながらドラマ版ウォッチメンを視聴
ずっと気になっていたけれどサブスクになかなか上がってこなかったので
そのうち観よう観ようと思っていたら3年の月日が経っていた

U-NEXTの試用会員券が届いたので
この機会に観ることにした
一話あたり1時間で全9話、約9時間の長編を一気見

ざっくり言えば人種と正義の話
ちょうどBlack Lives Matterが日本でも注目される半年前の放送だったので
リアルタイムで見ていたら感慨も一塩だったかもしれない

映画版ウォッチメンはかなり前に観た記憶があって
当時としてはアメコミヒーロー物なのに
けっこうブラックな部分と倫理観を問われる感じで
不思議でもやつく映画だった気がする

とはいえダークナイトとかBOYSが始まってからは
この手のヒーローのダークサイドが見えちゃう系のものが出てきて
あぁそういえばそんなのあったなくらいになっていた

肝心の内容はネタバレになるので置いといて
貴重な休日を一日潰してしまうくらい一気に見れる内容だった
ただ、単純なヒーローものやアクションものが見たい人にはお勧めできない
勧善懲悪を助走をつけてぶっ飛ばした内容なんだけど
BOYSほど破天荒でもない、綿々と染みついている人間の悪臭みたいのを
嗅がされている、そんなドラマ

見終わった後は、全てを達観したドクターマンハッタンになりたくなるはず

今朝、路地裏で犬の轢死体を見つけた。
裂けた腹にはタイヤの跡がついていた。
この街は俺を恐れている。
素顔を覗いた俺を。
この街の通りはドブも同然だ。
人の血が流れるドブだ。
下水道が溢れれば、クズ共は全員溺れ死ぬだろう。
セックスと人殺しに耽ったあげく、己の罪に腹まで浸かった売春婦と政治屋どもは、天を見上げてこう叫ぶだろう。
“助けてくれ!”
・・・ 見下ろして俺はこう答える。
“いやだね”

日誌 ロールシャッハ記 1985年10月12日 / ウォッチメン


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