見出し画像

保育士の注意する基準が分からない問題

私は現在、保育園でアルバイトとして働いている。約一年、バイトしながら保育士の資格を取った。
不慣れな自分ながらに、子どもたちと関わらせてもらった。

子ども達に風邪とパワー、笑顔を貰いながら過ごした。

色々悩むこともあったけど、本当に充実した、楽しい毎日になった。子ども達のお陰だ。


その、一年の間に感じたことがある。それは先生方との、とあるギャップ。


子どもたちへの注意の基準。

私は、これがイマイチ基準が把握できなかった。



私の勝手な注意基準は、怪我をする、させる危険性のある事くらい。

それと、よっぽど目に余るマナー違反くらいだろうか。


モノの取った!取られた!は、交渉の経験に大事だと思うし、一人じゃあ難しい場合は先生と一緒に貸し借りを学べばいい。

泣きたいときもある。大声を出して笑いたいときもある。見守るなり、大声が過ぎたら「楽しそうだけど、ちょっとだけしーっ!」と言えば良いと思う。

…正直大声で喜んでも良いと思う。嬉しかったんだね。良かった、良かった。


もっと幼い0歳から2歳児なら、喜びや怒りを全身で表現することだってあるだろう。まだ言葉を知らないのだから。

どの年齢であれ、どんな気持ちも一緒に共感することが大事だと、私は勝手に思っているし、そっちのほうが楽しいからそうしたい。

怒りの場合なら、周囲を傷つけたり、自分が痛い思いをしない気持ちの表現方法を、一緒に模索していく方向性が良い。時には八つ当たりを甘んじて受けつつ。




一方の先生方は、子どもが大声で笑ったり、盛り上がったら「声が大きい」と注意する。

おもちゃを落とした時の大きな音も、やっぱり注意される。

「座って遊んで」

「今は絵本の時間です」


大きな音は、周囲の人をびっくりさせたり、場合によっては不快になるかもしれない。気をつけたことに越したことはない。

座って遊んでほしいのは、リスク管理の意味だと思う。テンション高くなるとどうしても、咄嗟の動きで怪我に繋がる事もあるから。

学校では、授業中、座ってないといけない。やる事を強制される場面も出てくる。その練習だろうか。

確かに、それぞれに理由がある。


ちなみに、これだけは分からない…というものもある。泣いたら、何故かその子が注意される事。

泣いた時は先生から呼び出され、数秒話す。何故か泣き止んで、表情は強張ったまま帰ってくる。何があった。

一回だけ、泣き止んで帰ってきた顔があまりにも悲痛で、しばらく背中をさすったことがあった。

その子から再び涙がぽろぽろと溢れる。

周囲に居た子どもが言う。


「泣いたらいけないんだよ!」

…本当に、そうだろうか。

「そうなの?まぁ、だれでも、泣きたいときはあるさ。悲しいときは涙が出るもんね。」

と答える。

しばらくして、泣いていた子は落ち着いて、子どもと遊びに行った。良かった。


ただし、泣いた子を呼び出して、注意した先生からはそれ以降、目の敵だったでござる。すみませんでした。


なので、泣いている子を分かりやすくフォローしたのは、職員との協調性を優先してこの一回きりだ。小狡くてすまない。


泣くことは、確かに周囲に影響を与えるけど。そこはなんで泣いてるか聞いてから、フォロー入れた方が良いのでは?と勝手に思ってる。


 


最近、園に新しい先生が来た。やっぱり、子ども達に「声が大きい」と注意を伝える。

ほぼ1年、その職場に居た私より、よっぽど先生方との注意や見解が一致してる気がする。園ごとに違うと思ってた。


いや、先生方が注意する事、私も、私なりに伝えてきたよ!20%は私と先生方職員の協調性の為という打算が入ってたけど!

でも、改めて思った。子どもが大きな声で感情を出す事って、注意すべき事なんだね。


先生方の考え方も、一理あると分かってる。そして私なりに「確かにそれもある」と思ってる。
分からないところも、あったけど。

傲慢だけど、私の考え方も、一理あると思いたかった。ただ、方針の違いだと思っていた。どちらも正解だと思っていたり。



でも、私の考え方は、一理、ないのかな。

「保育園の先生」としては、もしかして良くなかったのかな。と、少し考えた。


世の保育園って、こんな感じなのかな。それなら、もし次にどこか保育園に就職するなら、関わり方は変える必要があるのかもしれない。


細やかな注意で、教育として社会の規律や暗黙の了解を伝えていくのが正しい保育士なのか。

肝心な事だけ伝えて、基本見守り、後は本人の自由意志に任せる関わりの保育は、ナシなのか。


養護と教育を一体的に行うのが保育士。私は、養護の要素が強すぎるのか?


…本からも情報が得られるかな。現場とはまた違ったものなのかな。

今のところは分からない。

少なくとも、保育園の方々とも会える時間が少なくなってきた。

悔いがないように…


うん、楽しみたい。結局最後まで、私は私で過ごす。活かすのは次の職場からだ!!ごめんね!先生方!


…もしこのnoteに来てくださった保育士の方…保育士の方ではなくても、悩める保育士の卵にアドバイスを貰えたら嬉しいです。

「現場はこうだ」「違う、そうじゃない」「自分はこう考える」はたまた「この本オススメ!」等など。こっそり、お待ちしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?