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2024年 1月 副住職だより 【ふるさと】

副住職だより 法話【ふるさと】

 先月数年ぶりに出生地である群馬の母の実家に帰りました。僅かな時間でしたが祖母に会う事が出来、本当に嬉しく思いました。最寄りの駅から実家まで祖母と一緒に歩いたのですが、駅前のヨーカドーが無くなっていたり、建設中のマンションがあったりと移ろいゆく日々の中で故郷も徐々に変わっている事を実感しました。

 世界各地では紛争なども起きていますが、かつて慣れ親しんだ故郷は状況や環境次第で変化し、また故郷そのものが失われてしまう事もあるかもしれません。

 ですが阿弥陀如来様がおつくりになられたお浄土はいつまでも変わることのない、いのちの往くふるさとです。お浄土ではかつてお世話になった人が「そのまんまお浄土に迎え取るから安心して浄土に往きて生まれてきなさい」と心温かく迎えて下さいます。

 そんな還る処、いのちのふるさとがあるからこそ、どんな事があっても私は精一杯命を輝かせて生きる事が出来るのです。お念仏を拠りどころとしてお浄土の世界を戴きながら日々歩んでまいりましょう。

サポート頂きましたお布施は全てみ教えををお伝えするための、日々のお寺の活動に還元させて頂きます。