雨が降りそうだから
奥さんが出かけてしまい、家にポツンと一人。空を見上げると今にも振り出しそうな、暗く湿った雲が見える。
そういえば私が小学生の頃、傘を持っていき忘れた時は祖母が気まぐれに迎えにきてくれてたっけか。毎回ではなく、たまに。
誰かに言われたわけじゃないけど、なんとなくこれからは私が誰かのためにそうする番なのかな、なんて思ったりする。こうやって、未来へと暖かさが繋がっていくのも案外悪くないのかもしれない。
降り出した雨の匂い 夏の終わりを
そっと告げる夜の地雨
そういえば傘も持たず 慌てて出てった
君を迎えに行く
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