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日本政府がおそらく国民にめちゃくちゃ望んでいることについて考えてみた。

1月の末ごろから社労士の勉強を本格的に始めた。

去年の9月にパワハラ法に関する書籍を読んだことをキッカケに、興味を持ったから。で、パワハラってそもそもなんなん? みたいな疑問があって、具体的に知っとかなあかんのちゃうかって思って勉強し始めた。すると、ハラスメント系含めて会社の人事に関わる資格が社労士であると知り、将来的に自分で会社作りたいとも考えていることもあり、まずは入門書を買って読んだのだった。

入門書はぜんぜん面白くなくて、読むのに4ヶ月くらいかかった。内容もけっこうさっぱりだったのだけれど、知り合いでパワハラに悩んでいる人もけっこういたこともあり、パワハラにあった場合の対処法や退職を考えるさいの注意点などをまとめてやろうと考えたこともあって、なんとか読んでみたのだった。しかし、悲しいことに入門書を読んでも雇用保険のところなんか、サッパリバッサリわからん!!!

ということで、本格的に書籍を買って独学を始めることにした。

さすがに入門書でもわからないくらい、法律の文章はややこしくてなんじゃこれ? と思いながら今も学んでいる。職業診断とかでは弁護士などが適職と出たこともあるが、法律の文章が嫌いで避けていたのだけど、今回あるいみ一念発起したわけでもある。

一念発起したのはいいものの、元来吾輩は怠け者であるがゆえに、そんなにガツガツ勉強が進んでいるわけではない。それでも、なんとかなるやろと思っているのは、やる気を保つためである。1mmでも前に進んでいるなら良しとするのである。それに「できない」と思い込んでいるとやりたくなるやん。ということである。

社労士を勉強して発見したのは、日本はやっぱり社会主義傾向がまだまだ強い社会民主主義国家だな〜っていうこと。中国とも違うしソ連や東ドイツとも違うし、北欧とも違うけれど社会民主主義やねん。経済の仕組みとしては資本主義でもあるねんけど、その根底にはソ連型の社会主義が土台になってるってこと。

そりゃそうやと気づいてから思う。そもそも1930年代〜日本の官僚組織ってガチ左翼が仕組みつくっていたのだから、その思想に基づいた仕組みをぶっこむのは当たり前なのだ。

とうぜん、そこには人々の暮らしを少しでも良くする、社会を良くするという想いがあって、年金や借地借家法とかができてるわけやねんけど。

当時の日本がどんなんかわからんけど、小林多喜二の『蟹工船』もそうやけど、けっこう工場に焦点をあてて法律つくってんねんな。まあ、そもそもカール・マルクスの社会主義思想自体が工場フォーカスやから、その洗礼を受けた人らが法律作っとんねんから当たり前やねんけど。

せやから、日本の企業って完全資本主義的なんかというと、そうじゃなくてむしろ社会主義的な強い制約を受けとる。その代表が解雇制限。よくも悪くも解雇するのってハードルが高いねん。社会主義を標榜する中国のほうがむしろ資本主義で、日本の場合就労中の事故によるケガには労災がおりたりするねんけど、中国にはない。解雇制限も中国にはない。どっちが社会主義っぽいかというと、日本のほうが社会主義ちゃうん! って思う。

あと、気づいたのは、日本の政府の国民への願望は「健康なままで働き続けてほしい」ということやろな〜と。かと言って、企業への社会主義的な制約が意外に強烈に発動していることもあって、新卒重視は変わらんし(最近は少し変わってきているんやろうけど)、年功序列という社会主義的な仕組みも相変わらずやし。それで、むしろ内部保留がどうたらこうたらもあるんやと思う。社会主義的呪いが、人材や設備への投資を非積極的にしとるねん。転職や求職にかんする手当もあるけど、いつでもチャレンジしやすい社会かというと、いつでもチャレンジはできる土壌はあるけれどチャレンジしやすくない雰囲気が漂っている社会になっとるのは、そこのチグハグ感が原因ちゃかな〜

言うなれば、思い込みやな。こうや(チャレンジしにくい)って思い込んでいる物語が普及しくさってて、企業理念では「チャレンジ」とか書いてあっても実際はチャレンジよりも現状維持になってたりするねん。チャレンジってリスクあるから、そのリスクを背負いたくないっちゅう雰囲気に呑まれてまうんやろな。そやから、年齢いくと「頭がもうダメ」とか言う神話が蔓延する。「頭がもうダメ」言うのは年齢関係なく、それまでもロクに頭使ってこんくて、たんに衰えを自分から招いているだけ。脳みそも基本筋トレと同じで使いづつけることが大事やねん。

政府に文句あるのも仕方ないとは思うけど、人間良い面も悪い面もあるねんけど、別に誰かの生活を悪くしたくて、仕事しているわけでもない(政治家も官僚も)ということ。あちらを立てれば、こちらが立たずということやねんやと思うわ。そんな意味では、どちらもたたへんようにするのが、政治家としては三流になるんやろな。少なくとも社会保険に関しては税収と保険料収入の落とし所を考えて、どうやったらええんやろうと考えてんねんやろうなと、勉強して思ったわ。

マジで日本政府は国民に健康でいてほしいと思ってる。だってな、病院にかかられて損するのって国やからな。人口の急減で困るのも政府やからな。国民みんなにできれば70歳すぎても働いてもらい、税金と保険料を納めてほしいというのが、日本政府の切実な願いなんちゃうかな。たぶんだいたい合ってると思うで、これ。

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