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日本のこころを訳す講座

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「おくのほそ道」とつかず離れずで歩く東北

「おくのほそ道」とつかず離れずで歩く東北

 
 「旅マエ」は深川
 中高時代の古典の授業で覚えさせられた作品のうち、その後の私に最も影響を与えたものは、おそらく「おくのほそ道」だろう。古典的権威に対して斜に構えがちな私にも、この作品の特に冒頭部分は素直に入ってくる。
 「月日というものは、やってきては去り、またやってきては去っていく、旅人のようなものだ。(月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり)」
 この達観したような深い人生観

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