見出し画像

『マリグナント 狂暴な悪夢』彼はクリーチャーじゃない、人間だ!

ペリカを貯めて一日外出券を得たので、マンガ喫茶なんか行っちゃって、そこのPC画面で映画を観ました。Netflixからも消えていた話題作なのであって良かった!ウキウキと観ました。


ネタバレ有り。


オープニングのカッコイイBGMと映像。まるでヒーロー映画みたい、と思ってたらマジでヒーロー映画でした。ヒーローというか、監督が彼に惚れ抜いてるのがしみじみと伝わってくる、ダークヒーロー的なね。って何も良いことはしてないんですけど。やたらかっこよく撮ってましたね。

不穏な連続殺人事件と、悪夢や幻聴に悩まされる女性。観ながら、成る程この女性が夜な夜な殺人事件を起こしてるか、何か実体のない悪魔がめちゃくちゃやってるかだな。とか思って観てるとどちらも裏切る展開。
なんと、女性の頭をバリバリと開いて彼が出てくる、実体としてちゃんとそこにおったんかワレ展開。
それが分かる留置所のシーン、笑っちゃったもん。
わたし、グロとかゴアとか嫌いなんですけど、これくらいは大丈夫だし笑っちゃいました。
留置所で全滅させられる女性達が不憫すぎてこれもなんかおかしい。最悪すぎる。

その後の、ホラーだった前半と比べると後半はエクストリームアクションの連続。
後ろ向きで歩いてクネクネと大立ち回り。すごいぞ頭バリバリくん!
スカイリムに出てきそうな黄金の剣(トロフィーを加工したもの。せっせと加工してるのも可愛い)で警察をバッタバッタとなぎ倒す。
あと難を逃れた鑑識?のメガネの可愛い子ちゃんが、慌てて警察に電話して「ここ警察だった!」はキュートすぎました。(どうやらワン監督の奥様?めちゃ可愛いやんけ!)

ラストで頭バリバリくんが母親を殺そうとするが、母親に魂の謝罪をされて手が止まるシーンは「アァ…、クリーチャーのように彼を見てしまっていたけれど違う、彼は人間なんだ」とキュンとしました。

本体の主人公が彼の封じ込めに成功して映画は終わっていましたが、超能力も使えてフィジカルも最高、こんな逸材を閉じ込めておくのもったいないなぁというのが本音。

個人的には本体からベリベリとはがれて自立した彼が、幼い時の母親をレイプしたクズ(映画には出てこないが諸悪の根源)を処刑しに行くの希望です。

アット驚く展開!みたいな口コミは知っていたので、そのワクワクを裏切らない見事なストーリーに凄く楽しい映画体験ができました。


この記事が参加している募集

映画感想文