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ゲイが男友達に恋した話②

前回は、おれがバイトのノンケを好きになり、そこからキモイ誘い方でなんとかごはんに漕ぎつけた話までしたっけ。
そしたら今回は、そんな僕がだんだんと盲目になっていく様子を書こう。

🔷初デート

まあデートって思ってるのは僕だけなんだけど!

カフェで2~3時間面と向かってお話をする。僕は好きだからいいけど、彼はこの時間を楽しんでくれてるんだろうか。
ちょっと会話が途切れるだけで被害妄想が暴走してしまう。

Kくんは早く帰りたいとか思ってたりするんかな…。

バイトの話がメイン…というかそれしかないことに気が付く。
共通の話題があまりないって結構しんどい…。

でも恋に傾倒している人の底力を侮るなかれ。
僕にはトーク力上昇の呪文がかかっていた。
好きな人と話すときってこんなにも会話が続くんやなあ。

と思っていた矢先…!

(時計を見て)そろそろ出る…?

これには少し寂しい気持ちを覚えた。
けどまあたくさん話せたしとても満足だ!

🔷キモい帰り道

今でも初デートの帰り道ミスったなとは思ってる。

1秒でも長く一緒にいたいなあ…。

そういう気持ちになった僕は、何を思ったのか相手の家の真ん前まで着いて行ってしまったのだ。
途中3回くらい「ここらへんで大丈夫だよ。」と解散の合図を告げてくれるも、良かれと思ってもうちょい先まで行くよと提案を退けてしまう。
なんと独りよがりな行為なんだ。

結局別れた場所は相手の家の目と鼻の先
これにはいくら優しいKくんも若干の抵抗感を抱いたに違いない。
猛省である。



🔷また行こうに潜む罠

今日はありがとー!


別れた後早速僕はLINEを送る。
好きな人に思い切ってLINEをして、それが返ってくるまでの時間ってどうしてこんな息苦しいのか。まるで生き地獄だ。
そしてようやく返信が来たのが1時間後。


こちらこそありがとう
またご飯行こな

これは…成功したってことでいいのか…!?
最初は言葉通り受け取ることにして盛大に喜んだ

でもいや待てよ...。
送る言葉が見つからなくて悩んだ挙句、形だけの次回のお誘いと言う姑息な手段を使って逃げたという説も十二分にありえる。

そう。これは罠。

額面通りに受け取っては駄目だ。
有頂天になりすぎず、次回のデートではより良い時間を…
とかなんとか思いながら僕は眠りに落ちた。

次回は僕が失意の底に落ちていく様を書きます。

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