UNTAPPED HOSTEL
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UNTAPPED HOSTEL

ワンダラーユウコ (Guesthouse Press編集長)


ひとり旅のひとり夕食問題のナイスアシスト
ゲストハウススタッフはスーパーコンシェルジュ



UNTAPPED HOSTEL(アンタップドホステル:以下UNTAPPEDと表記)は、北海道札幌市の北区、地下鉄北18条駅からすぐのところにあるゲストハウスだ。大通りに面したビルとその奥に位置する一軒家の別館で構成されている。

鰻屋だったビルを自分たちの手で改築、ビルの側面に仲間が描いたというとても大きな壁画があるのが印象的で、中もスタイリッシュな雰囲気で貫かれている。

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一階には別経営ながら、フロントと一体化しているホステルオープン前から大人気だったビストロ 「ごはんやはるや 」が入っている。しっかりと作られたおばんざいの昼定食、夜の一品とも、旅人はもとより地元民の舌を満足させるレベルの高い味を提供している。

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ここを運営しているのは、オーナー神(じん)輝哉さん。彼とはまだゲストハウスオーナーになる前からの知り合いだ。とは言っても最初のきっかけは彼が札幌の別のゲストハウスでスタッフとして働いていた頃たまたまお話をしたという経緯だから、旅つながりともいえる。

会った当時からすでにゲストハウスを自分でやりたいんだと言う話を聞いていた。その頃は、場所探しをしている段階で、立地や条件がなかなか合わず大変なんていう言う話をしたことを覚えている。

それから数年経ってUNTAPPEDができた。場所はちょっとマイナーな地下鉄駅。けれど最近このすすきのより北側に位置するあたりにPatagoniaができたりと、ちょっとかっこいいセンスあるお店も増えてきたのだという。ここがそれを牽引したかどうかはわからないけれど、観光メインというより、もう少しローカルな大人の遊び方をしたい人にフィットする立地のようだ。特に別館は、DJブースもあるなど神さんとその仲間たちのセンスが炸裂したかっこよさが溢れている。

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宿はキャンパスの広大さで有名な北海道大学にも近く、大学のキャンパスを散歩するのも楽しいし、スープカレーの名店も食べ歩いたり札幌ならではのカフェ巡りをしたり。名所旧跡に行かなくてもやる事はたくさんある。

取材時はひとり旅だったので、サッポロの夜のご飯をどうしようかなと迷っていた。グルメな札幌のような大都市では、飲食店の選択肢があり過ぎて、逆にどうしていいか分からなくなることがある。そんな時にスーパーコンシェルジュとしてのゲストハウススタッフは大変便利でありがたい存在だ。

神さんにオススメなどを聞いて雑談しているとき、「そういえば私ジンギスカンまだ食べてないんですよ、やっぱりジンギスカンって焼き肉だし、ひとりだとなかなか敷居が高くて」と話したところ、意外な答えがかえってきた。

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神さんは「最近札幌ではひとりジンギスカン、ありなんですよ」と言うではないか。特にススキノの夜のお姉さんが勤務終わりにひとりジンギスカン、なんて食べ方があるらしい。さすが締めパフェ(飲みの後にパフェを食べる)が流行る札幌、いろいろ斬新な食べ方がある。

繁華街のわかりにくい場所の知る人ぞ知るひとりジンギスカン。なかなかできる体験じゃない!と、興味が湧いて思い切って行ってみることにした。人気で行列のときもあると聞いていたが、ラッキーにもその日は空いていて、カウンターでマスターのおすすめの食べ方を聞いて注文した。

炭火で焼くそこのジンギスカンはいわゆるジンギスカンと言うよりも「ザラム焼肉!」と言う感じですこぶる美味だった。さらにそのお店に置かれてあったショップカードを見て近くの夜中までやっている喫茶店に行ってみたり。

旅先だといつもなら起こさない行動がさらっとできることがある。いつも食べないもの、やらないことに挑戦すると視野が広がる。信頼できる人のおすすめは、知らない街でも美味しいものが外れなく食べられるのがうれしい。

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取材をしたのは去年の9月。ちょうどあの札幌も被害を受けた地震があった時だった。当初のアポは地震数日後だったが、さすがにその日に行くのは気が引けたので少し日程を後ろにずらして訪れた。

飛行機から見る厚真町の辺りはびっくりするぐらい山肌が見えていて被害の凄さを感じたけれど、札幌の街はもう「普通」がだいぶ戻っていた。そしてつい先日だった停電のことエネルギーのこと、地震の被害とその後の観光業について話を聞くことにもなった。

平時こそ栄えるのが観光業と言うもの。海外からのゲストも多い札幌のゲストハウスでは情報が行き届かない外国人観光客に素早く情報を届けたり、公共交通機関がストップしてしまった新千歳空港までのシャトルバスを手配したりと八面六臂の活躍だったようだ。

ゲストハウスには、海外と日本を深く結ぶこうした社会的役割もある。小さな動きではあるけれど、こうした小さな善意の積み重ねが、日本の良さとして海外の人に伝わっていけばいいなと願っている。

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ワンダラーユウコ (Guesthouse Press編集長)

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ワンダラーユウコ (Guesthouse Press編集長)
日本全国のゲストハウスを自費で旅して後日取材してフリーペーパーとWEB記事にする活動を地味に8年やっている旅人。在庫切れのフリペを救うため、2019年12月『ゲストハウスプレス 日本の旅のあたらしいかたちをつくる人たち』を刊行:https://g.co/kgs/fkvmZS