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本音は「うたってしまいたい」

読書が苦手なわたしは、当然「読書感想文」が書けない。作文は書けても、どうしても「読書感想文」だけは書けなかった過去がある。今思うと、システムが解っていなかったんだと思う。わたしの頃は『読書感想文の書き方』なんて本も出ていなかったし「読書感想文」という漢字だらけの課題が、あの頃のわたしにはどういうものか入ってこなかった。いや、感想を述べるという漠然としたことは理解している。だけど、どう頑張っても「作文」のように自由にすらすらと書くことができなかった・・・・

そんなわたしの書く感想文が、ちゃんと感想文になるのか不安だけれど、大人になって、いろいろと学習した頭で、ちょっと挑戦してみようと思った。それは、こちらを見つけたから ↓ ↓ ↓

わたしと『ますだくん~』との出会いは、図書館でアルバイトをしていた時だったと思う。その時『となりのせきのますだくん』は小学校一年生の課題図書になっていて、金色のシールが光っていた。普段なら気にならないそのシールが、本屋さんでもスルーしがちな特設コーナーでも、まるでわたしを呼んでいるかのように、光っていたのだ
こんな大きな本、つまり絵本と呼ばれる書籍が課題図書になるなんて、わたしが小学校の頃にはなかったことだったし、あったとしても『盲導犬』とか『命をいただく』的な写真のついた社会科っぽい本だった。とにかくわたしは、このかわいらしい画にやられてすぐさま手に取った。そしたら中身もかわいいかった~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

「こっから出たらぶつからな」…って、机に線ひいて「ノートがはみだした~」とか「消しかすが飛んできた~」とか、別に男の子だけの言葉じゃなくて、誰でも経験のあることじゃないかしら。こどもって変なことにムキになる。わたしも自分が当事者の頃は隣の男の子が怖い時期もありました(笑)
そのセリフには懐かしいだけではないなにかがあった

絵本を買った当時、すでにわたしには保育園に通う子どもたちがいた。大人が絵本を購入しても別段おかしいことではないのに、わたしはいつもそういう人目を気にしていたから、絵本や児童書はいつも図書館にくる本屋さんに注文していたのだが、その時は多分、本屋さんで買ったと思う

子どもたちも絶対に気に入るはず!

そう思って・・・・

でも、自分で気に入って買った本は汚されたくないから、子どもたちには「だいじに扱って!」なんて、口うるさく言っちゃってたかもしれない。ダメな大人だよね~。絵本のヨレや傷みは、その本がどれだけ愛されているかっていう証拠なのに、わたしはキレイに飾っておきたいと思ってしまうダメな愛読者だったというわけだ
それでもね、上の写真を見てもらうと解ると思うけれど、やっぱりカバーの端が切れちゃったりしてるのを見ると、他の本よりもどれだけわたしたち親子がこの本にお世話になっていたか…ということが解ると思う

そんなますだくんの魅力は…わたしは大人だから言えることだけれど、こういう子って、大人になったら絶対「イケメン」になるのよ! だって正義感が強いし、兄弟がいっぱいいて思いやりもあるし、なによりおさがりの「赤いランドセル」も恥ずかしがらずにしょってくる。まぁそれはわたしの勝手な思い込みだけれども、だいたいあってると思う⇐いい切った
今でこそカラフルなランドセルが当たり前の時代だけれど、みほちゃんの頃はそうじゃなかった。もちろんわたしの頃にも
みほちゃんはますだくんとは逆に「青いランドセル」をしょっていて、男の子みたいで恥ずかしいと思ってしまう繊細なお子・・・・男の子が黒、女の子が赤っていう決まりこそなかったけれど、暗黙の了解っていうのは無言だからこそ子どもを落ち込ませる要因でもあるとわたしは思う
そんなランドセルのカラーがちょうど増えはじめた頃に、うちの子どもたちは小学生になった。我が娘はみほちゃんチックな子で、息子はますだくんチックな子だった。だから娘は「みんなと同じ」を好んで好きなブルーの色を選ばずに「赤いランドセル」を選んでいたし、息子は姉の服を着せられても「気にしない」子で、更に「赤いランドセル」を選ぼうとした子だった(母は言いくるめて選ばせなかったけれど、今では後悔している)。そういう意味でもいろいろと考えることもあったし、勉強させられる本でもありました

新しい本が出るのが待ち遠しくて、3人で結構な頻度本屋さんに通っていた時期でもありました。いい思い出…

この頃のわたしたち親子は図書館や本屋さんに通うと同時、レンタルビデオショップにも通っていました。いろんなアニメを借りていたのだけれど、そこで見つけてしまったの!!『あいうえおちあいくん』のビデオ・・・・
(あ、タイトル間違えてました)『うしろのせきのオチアイくん』のDVD

こちらがベースの絵本です ↓ ↓ ↓

なんだこ~りゃ、へんだこ~りゃ、おちあいくん♬

って、感じのオープニングテーマだったように記憶しております

子どもたちが大きくなって小学校を卒業するころ、わたしはいいおばさんになっていて、図書館でアルバイトしていた頃よりも神経も図太くなった。だから、若い頃よりきっと読み聞かせも恥ずかしいなんてことなく堂々とやれるはず!…と、根拠のない自信のもと、子どもたちが卒業した小学校の「読み聞かせボランティア」に参加しました。なぜ卒業まで待ったか…「子どもたちが恥ずかしがるから」だったのですが、わたしも彼らのことを思えば「なるほど」と納得いたしました。わたし、読み聞かせの際には、心に『まんが日本昔ばなし』の市原悦子さまを抱いて挑んでいるので、それはそれはオーバーリアクションなのでございます

はじめての舞台は紙芝居を選びました。なぜなら、用紙に隠れて子どもたちにわたしの顔が見えないから…さすがに図太くてもデビューは緊張するものです。が、紙芝居って、下のほうに注釈のようなものがあり「歌うように」とか「かなしそうに」などというアドバイスが差し込まれているのです。そしてわたしの選んだ紙芝居には、まさに「歌うように」とついていた。えぇえぇ、歌いましたよ、即興で! その時はつくづく紙芝居でよかったと思った・・・・

でも!

子どもたちが小学校を卒業し、今や社会人になろうとしている今日この頃。近頃の諸事情を省いても、読み聞かせもすでに10年以上やっていることになる。最近のわたしは『となりのせきのますだくん』を読むときに、どうしてもやりたいことがでてきた。それは、

歌ってしまいたい

…ということ(ここにたどり着くまで長かったですね、すみません💦)

前出のオチアイくん。ビデオの中でみほちゃんが、学校に行く道すがら、心のポエムの如く歌を歌っているんです

がっこうなんて、いきたくない… たくない…

・・・・って、やまびこのように、自分の言葉にエコー掛けて!
途中をちょっと忘れてしまったからなんなんだけれど、後半部分 ↓ ↓ ↓

いきたくない! いきたくない! でもみんながわたしをまっている

で、しめるんです

なんってせつないの! そしてかわいい!

これをね、読み聞かせの途中、歌ってしまいたいと思っているのわたしは!

本当は、読み聞かせっていろいろなルールがあったりするのです。「抑揚をつけてはいけません」とか「子どもの想像を邪魔してはいけません」とか、いろいろ…だから本来、わたしのオーバーリアクションはまったくのルール違反だし? わかってはいるんだけれど、このみほちゃんの歌は、紙芝居のように途中にあってもいいと思うの、わたしは! 

あくまでも、わたしは!!

(なんだったら紙芝居出してくれませんか?…と小さく記載)

でも、違うお話だからな・・・・

ちょっと力が入ってしまいましたが、どうなんでしょうね。まずnoteの「音声配信でやれば」…と言われてしまいそうだけれど、なにせうろ覚えなものだから・・・・

と、いうわけなのです。なんだか締めにくくなってしまいました。やっぱりわたしには「読書感想文」は無理みたいです(~_~メ)


余談ですが、わたしのアルバイトしていた町の図書館に、作者の「武田美穂先生」が講演のため来館しているのです。いや、もしかしたら近くの文化センターのようなところだったかもしれないのだけれど(もう20年位前)、残念ながらわたし、当時はもうその図書館でアルバイトをしていなくて、司書の方に「きたんだよ」だったか「会ったんだよ」的なことを言われ、ものすごく悔しい思いをしたことを思い出しました
ご本人様はと~ってもかわいらしくて、華奢なお方だった…と聞かせられました。ますだくんはモデルがいらっしゃるようで、大人になったら怪獣ではなかった…的なお話をしてくださったということです。あぁ・・・・わたしって、どこまでもタイミングの悪い(;一_一)




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