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ランニングはずっと私のそばにあるもの

イギリス、ブライトン在住のルーシーさん。

私とルーシーが知り合ったのは2015年、オーストラリアで同じクラブに所属していたことがきっかけでした。

現在は理学療法士として働きながら週6日のランニングを行う彼女はどのようにランニングを始めたのでしょうか。

ランニングを始めたきっかけは13歳の時。学校のクロスカントリーに出場したことがきっかけだったと言います。初めてのレースにも関わらず成績が良かったことから、それを見た学校の体育の先生がトレーニングメニューを作ってくれ熱心に応援してくれたこと、また両親のサポートもありランニングにのめり込んでいきました。

ただ練習ではトラックを走ることがありましたが、ずっと景色の変わらないところをぐるぐる回るのは退屈であまり好きではなかったそうです。自然の中をのびのびと走るクロスカントリーの方に多く魅力を感じたようです。

学年が上がるにつれても走ることは続け、大学では運動生理学を勉強。卒業後はフィットネスインストラクター、パーソナルトレーナーとして働きました。
運動指導をする上で身体に多くの問題を抱えている人が多いことに気づきを感じていたと言います。しかし仕事自体はあまり楽しめておらず自分が何をやりたいのか分からないモヤモヤとした状態が続いたそうです。

そして2015年、仕事を辞めてオーストラリアに行くことを決意。
シドニーのランニングクラブ、SWEATに所属。そこで新たな出会いがあり、いろんな人の価値観に触れることができました。

「SWEATでの練習はトラック練習はあまりなく、公園の広い芝生の広場を走ったり、アップダウンの多いトレイルを走る練習が多くてすごくのびのびと練習することができて楽しかった」

一緒に練習していて、彼女の練習でのタフさはすごいものがありました。
気温37度の中、強風で過酷な中の1km×8本。
ハリー・サマーズ(2019年世界クロカン代表)が2本で辞め、オリバー・ホア(2018年アメリカ学生選手権1500優勝)が4本で辞め、私も6本でリタイア。彼女だけが8本全てを走りきりました。

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オーストラリア在住時に初めて走ったハーフマラソンでは1時間21分30秒でゴール。10kmでも36分39秒の自己ベストを更新し、自身の成長にびっくりしたそうです。

パーソナルトレーナー、オーストラリアでのランニングの経験を通して、たくさんのランナーが身体に問題を抱えていることを知り、また彼女自身が怪我した時に出会った理学療法士のサポートを受けたこともあり、イギリスに戻り大学院にて理学療法の勉強に進むことを決めました。

昨年2019年に理学療法の課程を卒業し、理学療法士としてのキャリアをスタート。

そこでもランニングクラブに所属し仕事後には練習を欠かしません。
彼女の仕事のスケジュールは8:30-16:30。
非常に日程を組みやすいと言います。
週2回はクラブにてハードな練習、週末にはロング走を、そしてジムでの筋力トレーニングも週2回行います。

イギリスの冬は雨ばかりでどんよりした天気が多く走りたくない時もあるそうですが、チームのみんなに合うことでそれも乗り切れると言います。

「故障で走れない時はもちろん焦ったり、落ち込むこともあるけどチームメイトやコーチのおかげで乗り越えてる。怪我をした時はバイクを漕いで体力が落ちないようにするし、何より友達とランニングの話をしてる時間が一番の支えになる」

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彼女の生活の中心には常にランニングがあることが伝わってきます。


ランニングを通して理学療法士という自分のやりたい仕事を見つけた彼女。
そんな彼女からのアドバイスは

「何をやりたいのか分からないならまずはいろんなことに挑戦してみてたくさんの人と関わってみるのもいいと思う。焦らなくても大丈夫。それはランニングにも言えることで、故障で走れなくても急がないこと。時間をとって長い目で自分自身を考察してみるのもいいと思うわ」

自然の中で長い距離を走ることが好きなことから今後はトレイルやウルトラマラソンにも挑戦したいと言います。

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レースじゃなくても自然の中を走るのが大好きなルーシー。海沿いを走ったり、走りながら日の出や日の入りを見るのも好きだと言います。何より自然の中に身を置くことで心の状態が安定すると言います。一番感激したのはノルウェーにて氷の上をスパイクを履いて走ったことだそうです。

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「旅行をしながら色んな場所を走ることが楽しみ。ランニングを通してたくさんの人に会えることも魅力の一つね」

13歳で走り始めて今年で17年目。常にランニングがそばにある彼女の人生。今後もランニングと共に楽しい人生を送って行くことでしょう。



日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。