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ノルウェー人理学療法士は大自然を走る

ノルウェー在住のリスベスさん。

現在43歳、2人の母親であり、理学療法士として働く側、様々のスポーツを行います。彼女にとってランニングは子供の頃から始めたスポーツの一部で毎日走るほど大好きなものだと言います。そんな彼女にとってのランニングを話してくれました。


子供の頃は地元のサッカークラブ、また体操クラブに所属しました。サッカーに関しては女子のチームはなかったため男子のクラブに参加します。12歳の頃にはフィールドを駆け回るのが得意だった彼女にクラブのコーチはスプリントトレーニングの指導もしてくれたと言います。
下り坂を使ったトレーニングで足の運びなどのランニングフォームを磨きました。
またサッカーのスタミナ強化のトレーニングとしてトラックを使ったインターバル走も行なったそうで、トラックを走る楽しさを感じたとも言います。

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15歳になるとクロスカントリースキーを始めます。雪がないシーズンになるとランニングが代わりのトレーニングでした。
ただ当時は長く走ることよりも速く走ることを好んでいたそうで2時間のロング走は苦痛だったようです。

18歳になると大学で理学療法、特に超音波治療の勉強ためドイツに渡ります。彼女の理学療法士になりたいという気持ちは早くも14歳の時にはあったそうで、その背景にはやはりスポーツの影響が大きかったそうです。
そこでもランニングやサッカーのグループに参加しスポーツを楽しんだと言います。ドイツには4年半滞在しドイツ語も堪能なようです。しかしランニングクラブに入ると大会への参加の誘いなどいろんな部分でプレッシャーがかかってきたといい、そこからは1人で走ることを選びました。

そこからは理学療法士としてのキャリアをスタートさせ、サッカーのコーチも引き受けました。

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2013年には苦手な長い距離も克服し、ベルリンで初のハーフマラソンを完走。2015年には理学療法、特に超音波治療の知識を深めるためオーストラリア、ブリスベンに留学。そこでもランニングクラブに所属し、ノルウェーやドイツとは違って少しのんびりしたクラブの雰囲気を楽しんだそうです。

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忙しい中も自分の趣味も楽しむ彼女。気持ちのコントロールを行うため、アプリを使ったマインドフルネスの練習が役に立っていると言います。

いろんなスポーツ経験を持つ彼女。日々患者にも自分の経験的な観点も取り入れてアドバイスをすると言います。

「理学療法士の観点からランナーに対してもたまには他のスポーツを取り入れてみることを勧めます。それはクロストレーニングにもなるし、何より違う筋肉に刺激を与えてあげることで怪我のリスクを下げることにも繋がる。特に怪我をして走れない時ほど、体力や精神面での維持にも役に立ってポジティブでいられるから。
特にランナーには水泳、バイク、ウエイト、体幹をバランスよく組み合わせることをお勧めします。私にとってはプログラムを組んで、それを順序よくこなしていくのは楽しくもあるかな。徐々に一歩ずつ歩むことが大事。これは私自身の経験からも医療の観点からも言えること」

様々な運動を取り入れることが長くランニングをやり続けることにを支えてくれているそうです。

「自然の中を走ることはすごく大好き。ランニング中は鳥の鳴き声、取り囲む木々に意識を向けるだけで単調なランニングに飽きることもないです。雨の中のランニングも天気の変化という意味で嫌いじゃないです」

5年前からは自宅から職場までの7kmを自転車とランニングでうまく使い分けています。まずは自転車で通勤し、帰宅はランニング。翌日はそれが逆になり、ランニングで通勤、自転車で帰宅と育児や仕事の忙しい時期にランニングを行うための時間の効率化も教えてくれました。

GPSウォッチが普及する現在もランニングのために時計はつけず、自分の感覚に従って走ると言います。小さい頃の経験からトラックや起伏のあるトレイルを走ることが大好きで最近は犬がパートナーとなってくれて楽しさも増してるようです。

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またノルウェーでは冬にはマイナス30度になることもあるとそうで、時にはスパイクを履いて雪の上を走ることもあるそうです。

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様々な変化に目を向けてランニングを楽しく続けるための彼女の考えは、物事を継続するために学べることがたくさんあるのではないでしょうか。
今後も楽しく、長く走り続けているリスベスさんの姿があることでしょう。



日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。