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ドラゴンボールZは、不滅です。

 シンプルだから面白い。そして、構成が絶妙にうまい。

元気玉

 家事の合間に2倍速で見直していますが、2倍速ゆえか、全然引き伸ばしなど気にならずに、サクサク視聴できて面白い。本当に面白い!
 どこが面白いかは、言わずもがな。キャラクターも良ければ、お話の構成も良い。言葉のチョイスも、理にかなっているし、惹きつけるものがある。

 元気玉。
 地球上または、近くの動植物から元気をちょっとずつ貰う技ですが(間違っていたらごめんなさい)、元気をちょっと分けて、玉を作るって、わかりやすい上にワクワクしますよね。SNSでフォロワー数が多ければ強いみたいな宗教がありますが、元気玉はまさにそれ。フォロワー数が多ければ多いほど、より強力な元気玉を作れるのです。さらにピッコロ、ヤムチャ、ベジータ、トランクスなどフォロワー数(力の強い)ものが力を与えれば、より強力になる。この構造は凄まじいですね。昭和・平成に作られたお話のくせに、現代のSNSのコミュニケーションの構造に重なっており、設定が古くない。鳥山明先生の視点と思考の鋭さが伺えますねぇ・・・。感嘆。

 元気玉が、お話に組み込まれた際も、協力して戦うと言う姿が、感動を誘います。最初に使ったベジータ戦も、フリーザ戦も、魔人ブウ戦も、いずれの場合も、視聴者・読者を感動させます。
 そのほかにも、界王拳・2倍・3倍・・・。これもわかりやすい。3倍で倒せなかったけど、4倍にすると倒せる。具体的になんで、どのような理屈で、気が上昇しているのかわかりません。しかし、2倍・3倍になると画面上で強くなっているのが表現されますので、数字で表されたわかりやすさが裏付けされているのです。

 スカウターや、重力を上げると強くなると言うのも、納得感があってとても良いですね。あとは舞空術も、ワクワクします。

格闘技・人気

 モチーフになっている格闘技も、ボクシング、総合格闘技などの人気から類推できる通り、どこの年代、どこの国に行っても通用する話です。結局肉体を駆使して戦う姿は、時代を感じさせないと言えるでしょう。剣を使うお話も、銃を使うお話もさびていきます。実際、リボルバーが使われていた頃と、自動小銃、ライフル、サブマシンガンが登場する話、レーザ、ビーム兵器が登場する話では、趣向が変わってしまいます。
 しかし、肉体を鍛え、殴る蹴ることによって戦う姿は、普遍的です。

 さらに、武器を利用しないことでの親近感があります。例えば、孫悟空ほど強くならなくても、腕立てをする・腹筋をする・シャドーボクシングをするなどの行為は、孫悟空を連想させるでしょう。そして、強くなっていようが、いなかろうが、孫悟空と自分を重ねることで、脳内コスプレを果たすのです(裸で戦ってるのだから、コスプレのしようもないか?)。

 ワンピースのゴムゴムの実による変人化は、憧れはあっても、親近感まで出ることはないでしょう(ワンピースは一種憧れを売りにしている節はありますね。仲間関係もある意味、そう言う憧れを持たせています)。

2倍速の絶妙さ

 引き伸ばしがひどいと言われていますが、ドラゴンボールzは、2倍速で見ると楽しめるでしょう。引き伸ばしは、お話を膨らませるサブ設定や補足に回されて、逆に世界を楽しめる内容です(意外ですね)。

 しかも、大猿化した動きは2倍速の方が恐ろしさが際立ちます。動物の凶暴性が、速度によってより強調されている。ドラゴンボールzは、ぜひ2倍速で見るべきでしょうね・・・!

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