No.16 私たちが続けているグアテマラでの小さな支援
このnoteは、中米グアテマラを愛する日本人がバトンをつなぐ、エピソード・リレーです。このリレーは「新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧配布プロジェクト」を応援するために企画されました。
↓グアテマラってどこ?と思った方はこちらから↓
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グアテマラのソロラ県で、小学生の就学活動・女性の生活自立支援活動をしている「青い空の会」代表の白石です。
グアテマラは日本の国土の約1/3の国土に約1/10の人が暮らしています。
その半数は農民。鍬と山刀だけで畑を耕し、土壁の家で、かまどで煮炊きをする暮らし。
学校がある時間に、弟や妹をおぶり母親の手伝いをする女の子。学校へ行く友だちを横目に、長靴を履き鍬をかつぎ父親と畑に向かう男の子。学校へ行きたいと願っているのに叶わない厳しい現状。
グアテマラは国土の半数以上が山岳高原地帯であるため、また経済的な問題もあり農業機械は使われず、多くのマンパワーが必要とされます。その結果、子どもが重要な労働力とみなされるのです。
「学校に行きたい?」と聞くと
「うん」と頷く彼ら。
そんな子どもたちを目の前に、何かできることがあるのではないか。
そんな想いから2004年、私たち「青い空の会」の活動はスタートしました。
目指しているのは、「子どもたちの顔が見える支援」
「応援してくださる方たちの声が届く支援」です。
子沢山のグアテマラ農村部では、大家族が小さな家にひしめき合うように暮らしています。子どもたちは、大勢の中に埋もれ生きています。
そんな彼ら一人一人に、日本の支援者の方から届く、
「いつも見てるよ!」「君ならできる!」「信じているからね!」というエール。
自分を見ていてくれる人がいる。応援してくれる人がいる。
それが子どもたちにとってどれほど勇気になっているか。
頑張れる力になっているか。
勉強することだけがいいことだとは決して思いません。
けれどそれを望む子どもたちがいるとしたら、手を差し伸べたい。
子どもたちが自分の力で考え、一人で歩けるようになるまで、彼らを見守り続けたい。
子どもたちのことをしっかりと見ながら、エールを送る「応援団」でありたいと思っています。
2007年には小学校を卒業しても、中学校には進めない。家の事情で学校に通うことができなかった女性たちの生活自立支援活動も始めました。
グアテマラが誇る、そして彼女たちのアイデンティティーでもある民族衣装を使った民芸品作りを通し、みんなが秘めている小さな「願い」や「夢」を叶えるためのグアグアプロジェクトです。
できないことができるようになる喜びや、得意なものを商品にするための工夫。
販売するための物つくりの難しさをなどを、味わいながら続けています。
「この世界にたくさんの人がいるけれど、誰かに手を差し伸べようとする心を持った人はほんの一握りなんだよ」
グアテマラの秘境ウエウエテナンゴ県にある支援先の校長先生が、全校集会で子どもたちへ伝えてくださった言葉です。
山と空しか見えない校庭に立ち、キラキラとした子どもたちの笑顔を前に、支援者の方の顔が次々と浮かんできたことを覚えています。
今は、日本の皆さんが、遠く離れたグアテマラの子どもたちを、女性たちを支援してくださっています。
その子どもたちが成長した時、女性たちがそれぞれの道を歩き始めた時、自分と同じ境遇にいる人に、手を差し伸べることのできる。そんな人になってくれることを願い、信じ、活動を続けています。
青い空の会の活動についての詳しい内容、またはFacebookはこちらから
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このnoteでは、この国に関わる様々な日本人による、魅力いっぱいのグアテマラ情報を発信しています。ブログリレーの他のエピソードはこちら↓
ブログリレーも次が最終回となります。次回は、グアテマラの教育現場の実態について、青年海外協力隊の福井さんがお伝えしてくれます!お楽しみに(^^)
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