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番外編② 食糧配達を行いました! 〜新型コロナウイルス緊急支援@グアテマラ〜

このnoteは、中米グアテマラを愛する日本人がバトンをつなぐ、エピソード・リレーです。このリレーは「新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧配布プロジェクト」を応援するために企画されました。

↓グアテマラってどこ?と思った方はこちらから↓

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こんにちは。今日もブログリレーをお読みいただき、ありがとうございます!

先日、このブログリレーが応援する「新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧支援」が実現したようです!

そこで、今回の記事では、現地から届いた情報を元に、その時の様子を写真とともにお伝えしたいと思います。

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その前に、、、

食糧配布プロジェクトについて

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響は、中米の小国グアテマラにも及び、特にその日暮らしの貧困層の生活を直撃しています。この度のコロナ禍でより厳しい状況に置かれた人々に食糧を配布するため、ケツァルテナンゴ県・ウィタン地域にて委託養鶏事業を行うMAYSOL(子供が学校に通い続けられるよう、貧困層の親を雇用し委託養鶏を行う社会的企業です)が当プロジェクトを立ち上げました。

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なぜ緊急支援が必要なの?

ウィタン地域では、少なくとも500世帯が貧困・絶対的貧困の状況にあると言われていますが、グアテマラ全土のロックダウンにより、日雇いの労働ができなくなったり、また、アメリカへ出稼ぎに行った家族が職を失い仕送りができなくなったりするなど、その日暮らしで貯蓄のない貧困層の生活は大きな打撃を受けています。

農村地域の人の多くは、自家消費用のトウモロコシ等を育てているのですが、現在は雨季の始め(種まきの時期)で収穫はなく、乾燥させて保存した食糧も底をつき始めています。

その上、移動制限により、特に都市から離れた地域では物が不足し価格が高騰しているため、食べることもままらない人が急増しています。

このような状況で、政府による援助は皆無に等しく、普段緊急支援を行うNGO等もロックダウンによりストップしているようです。

MAYSOLはウィタン地域の一部の家庭にしか委託養鶏を通じたアプローチを広げられていないのが現状ですが、同地域で活動する社会的企業としてせめて緊急支援ができないか?という現地マネージャーの思いを受け、当プロジェクトが立ち上がりました。同地域の150世帯(約750人)に1ヵ月分の食糧の配布を計画し、その実現のためのファンドレイジングに挑戦しており、現在までに以下のご寄付をいただいています。

クラウドファンディング:US$3,228(=約35万円)
個人送金(日本):11万円
個人送金(グアテマラ):Q2,000(=約3万円)
物資提供(グアテマラ):コーヒーや水、野菜など多数

プロジェクトを行うMAYSOLや立ち上げの経緯の詳細はこちら↓

第1回目 食糧配達失敗!?

グアテマラの新型コロナウイルスとそれに伴うロックダウンの状況が刻々と変化する中、できるだけ早く支援を届けるため、当初の予定の20日から14日に早めて食糧配達の準備を進めていました。

しかし、国内のコロナウイルス感染者数の急増により、14日当日、最短でも18日までの完全な外出禁止令(それまでは、指定された時間帯、またプロジェクトを行うMAYSOLをはじめとする畜産関係等一部の業者は外出が許可されていました)が出されてしまいました。

これにより、拠点としている町から支援地域へ食糧を運ぶことが難しくなってしまったため、取り急ぎ、ウィタン地域にストックのあるトウモロコシや卵を23世帯(115人)に届けました。

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満を持して2回目の食糧配達!

2回目の配達は20日に行い、33家族(152人)に1ヶ月分の食糧とサンドウィッチを届けました!

うち、12家族はウィタン地域のMAYSOLオフィスに直接取りに来てもらい、より僻地に居住しているため移動が困難な人に関しては、家まで食糧を届けました。

地球の裏側の多くの日本の方がウィタンの人々のためにご寄付をくださったこと、また「この大変なコロナの状況を一緒に乗り越えよう」ということを現地マネージャーが伝えると、多くの方が涙を流して喜び、感謝の気持ちを伝えてくれたようです。

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↑オフィスにて、現地マネージャーより食糧配達の経緯を説明している様子。

パスタや野菜、果物などより多くの種類の食糧を届けることも検討しましたが、多くの家庭で毎日食べられ、できるだけ日持ちするものが欲しいとの要望があり、当初の計画通り主食であるトウモロコシ(水と練ってトルティーヤになります)とタンパク源である卵(グアテマラでは毎日食べられます)、そして綺麗な飲み水がなく下痢になりやすいとの報告をマネージャーから受け、急遽追加で飲料水を配達しました。

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↑トウモロコシ50kgは、約1ヶ月分の主食のトルティーヤになります。

更に、コロナにより休業を余儀なくされたケツァルテナンゴ市のレストラン(L&Katos、Alpujarra)の協力を得て、1人1食分の鶏肉サンドウィッチを届けました。

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↑レストランの代表も駆けつけてくれました。

食糧を受け取った人々

今回の配達では、主に次のような人々に食糧を届けました。

①高齢家庭:50歳以上で安定した仕事に就くことができず、簡単な農作業を定期的に行なっていたものの、ロックダウンにより働きに行くことができず収入が0になってしまいました。援助などがある場合は、小さな子供がいる家庭が優先されることが多く、年配の方々は放置されがちで、また、高齢のため遠出もできず、多くの人がより一層厳しい貧困状態にあります。

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②シングルマザー:ウィタン中心部やケツァルテナンゴ市などの家に通い、メイドとして働いたものの、移動制限により収入がなくなってしまいました。小さな子供がいることが多く住み込みのメイドとしては働けないため、殆どが通いのメイドとして働いていましたが、現在はいつ仕事を再開できるか見通しが立たない状況です。

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③兄弟のみの家庭:様々な理由により両親がいないため、年長の兄姉が幼い弟や妹の面倒をみています。弟や妹が小さいため、年長の女の子は②と同様メイドとして働き、男の子の場合は工事現場などで働くことが多いのですが、新型コロナウイルスの影響でこのような仕事も全てなくなり、収入が途絶えてしまっています。

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一般的に、小さな裏庭などでトウモロコシやじゃがいもを育てていることが多いのですが、今回食糧を届けた人々の中には土地を持っていない家族も多く、近所の人や親戚などの支援を受けてやっと生活している状況でした。新型コロナウイルスの影響を受け、数日食事を取れないこともあったそうです。

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↑食糧を受け取り、涙を流して喜んでくれたおばあさん

多くの家族の生活状況は本当に厳しく、家の中に食糧は殆どなかったようです。配達で訪れた家庭の中には、既に飢えで亡くなってしまった方がいたという悲しい話も聞きました。無念でなりません。

来週27日には、40家族(約200人)分の食糧配達を予定しています。グアテマラでは、2週間程前から新型コロナウイルスの感染者数が激増しており、より一層厳しい生活状況が続くことが予想されます。引き続き当プロジェクトを応援していただければ幸いです。

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食糧配達の様子はこちらの動画でもご覧いただけます↓

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新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧配布プロジェクト」の詳細はこちら↓  US5ドルからご寄付いただけます。

既にご寄付してくださった方。皆様のおかげで食糧配達を実現することができました。運営一同心より御礼申し上げます。ウィタン地域には、今回ご紹介したような家族が約500世帯いると言われています。厚かましいお願いではございますが、少しでも多くの人に支援を届けられるよう、周りの方へのお声掛け等、引き続き当プロジェクトを応援いただければ幸いです。

いつもブログリレーをお読みいただいている皆様。日本を含め世界中が大変な現在ですが、より厳しい状況にある人々のために、少しでもお力添えいただけないでしょうか。温かい応援をどうぞ宜しくお願い致します。

このnoteでは、この国に関わる様々な日本人による、魅力いっぱいのグアテマラ情報を発信しています。ブログリレーの他のエピソードはこちら↓

ブログリレーも残り僅かとなりました。ラストスパートも余すところなくグアテマラの魅力を伝えていきますので、お見逃しなく!🏃‍♂️🏃‍♂️🏃‍♂️

次回は、旅人Youtuberであり、グアテマラの隣の隣の国ニカラグアの日本大使館で働いていた経験もある、ちゃんちーとすさんが、旅人目線のグアテマラを伝えてくれます!お楽しみに!

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