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No.14 グアテマラの日常~グアテマラの人はどんなものを食べている?~

このnoteは、中米グアテマラを愛する日本人がバトンをつなぐ、エピソード・リレーです。このリレーは「新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧配布プロジェクト」を応援するために企画されました。

↓グアテマラってどこ?と思った方はこちらから↓

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はじめまして!
今回のGuatemalaブログリレーを担当します、MIKIです。

私は、JICA海外協力隊として現地のNGOに所属し、配属先が行っているプロジェクトに参加していました。任地はキチェ県サンタクルスデルキチェ市で、市内外にある村で、プロジェクトの支援、農民の生活調査(アンケートやヒアリング)、ワークショップの計画・実行、モニタリングなどを行っていました。

さて、この記事ではグアテマラの食事情をお伝えします。私はホームスティをしていたので、家族に食事を用意していただけるようにお願いしていました。

私たち日本人は基本3食(朝食・昼食・夕食)だと思いますが、グアテマラはそれに軽食、レファクシオンと呼ばれるものが朝食と昼食、昼食と夕食の間にあります。ですが、全員が毎回レファクシオンを取っているわけではないため、人によりますが最大5食取っているのです!

しかし、中心地から離れた村では、1日2食または3食だけで、食事内容が十分でないこともあるのです。私が村で農民の生活調査を行ったときにも、1日3食取るが、毎日同じ内容の食事だったり、食材が限られていたり、レファクシオンはアトルと呼ばれるトウモロコシからできた飲み物だけ、またはパンとそれだけなど、町と村では食生活に違いがあります

今回紹介するグアテマラの食事情は、私が実際に食べたものをもとにご紹介します。

☆朝食、夕食

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まずは朝食と夕食。だいたい朝食と夕食は似たような食事内容です。

トルティーヤ(トウモロコシを練って焼いたもの)、フリホーレス(豆)、卵、プラタノ(バナナに似た果物)が定番です。

左上写真の、焼き卵の上にあるものはタマリートと呼ばれ、原料はトルティーヤと同じです。フリホーレスはあずき色と白色があり、塩で味付けされています。また、豆を煮たものと、豆を煮てそれに油を入れてペースト状にしたものもあります。私の中でグアテマラの食事といえば、「トルティーヤとフリホーレス」このセットだと思います!

☆昼食

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グアテマラのお昼ご飯はだいたい13時からです。昼食は、家に帰って食べるのが基本で、午前の仕事が終われば家に帰って昼食をとり、そしてまた出勤というスタイルです。

昼食では、お肉がよく出てきます。一日のなかで、一番豪華な食事になります。昼食に出される食事はさまざまな料理があります。

個人的に好きなのは、左写真のカルドと呼ばれる食べ物です。カルドは肉入りスープという意味合いです。中に、お肉(牛または鶏)、にんじん、じゃがいも、ウィスキルと呼ばれる野菜が入っており、とてもおいしいです!さらに、これにアボカドをちょこっとつけて食べるとなおおいしい!味は濃いですが、くせになる味です。

そして、グアテマラでは米を炊くときに油を入れます。初めて聞いたときは、とても驚きしました!水、少量の油そしてコンソメで炊くので、味付きのごはんといった感じでした。

☆レファクシオン(軽食)

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↑セビチェ、トスタダ

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↑アトルブランコ(Atol branco)

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↑ロスカス(甘く固いパン、お祭りのときに販売されている)、コーヒー   

レファクシオンは、いろんな料理があり、Q2(日本円で約30円)から食べれます。朝10時頃になるとテーブルと椅子が並べられ簡易的な食堂ができます。

個人的には、左上にあるセビチェが好きでした。同僚が教えてくれたところは、エビ、カニカマ、トマト、玉ねぎが入ってそれをトマトジュース、醤油、レモンなどであえてあります。酸味が強いですが、トスタダ(トルティーヤを揚げたもの)と一緒に食べると超おいしい!!

右上の写真は、アトルブランコ(Atol branco)はトウモロコシからできた飲み物で、そこにフリホーレス、塩、コンソメ、レモン、ぺピタ(カボチャの種)、唐辛子などを入れ、そしてトッピングとして、お菓子をのせます。これまでに食べたことがない独特な味でした。
レファクシオンはお店によって作り方や味が異なるそうです。職場のすぐそばでいつもレファクシオンを売っているおばちゃんがいたので、私もよくそこで食べていました笑 グアテマラ人それぞれに“行きつけのレファクシオン”があるのかもしれませんね。

夕方の軽食は、パンやコーヒーといった感じでシンプルな軽食だそうす。ちなみに、グアテマラでは子供から大人までみんなコーヒーをよく飲むのですが、砂糖を大量に入れます。ブラックで飲む人をあまりみたことがありません。たまに、砂糖入りのコーヒーをいただいたことがありましたが、激甘でした。。。

レファクシオンという文化は、グアテマラ人のおなかを満たしてくれるとともに、大事な商売の一つなのかなと思いました。

☆その他の料理

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↑モハラ(左)、タマル(右)

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↑チチャロン

私が住んでいたところは、近くに海はありませんが、魚料理を取り扱ったレストランがありました。グアテマラでの魚の調理方法は揚げるか、カルドにするかの2種類だそうで、私はこれまで揚げたものしか食べたことがありません。骨ごとそのまま揚げていますが、中の身はふっくらしていておいしいです!また、家庭でもフライでしか調理しないとこが多いそうです。

そして、右上の料理は、タマルグアテマラの伝統料理ともいえるこの食べ物は、クリスマスなどの特別な日によく出る料理です。そのため、各家庭で大量に作られますが、かなり時間がかかります。主に夜に食べ、地域によってはタマルの日というものがあるそうです。お米に油、塩、コンソメを加え炊き、お粥のようなやわらかい状態にします。そして、鶏肉または豚肉、ソース(トマト、赤ピーマン、乾燥した唐辛子、玉ねぎ、ゴマ、ニンニクなどからできたもの)をマシャン(プラタノの葉に似た葉)の上にお米と一緒にのせて包み、蒸します。家庭によって味が異なるため、いろんなタマルを楽しめます。

下の写真はチチャロンといって豚のから揚げのような食べ物です。油で揚げていて、カリカリでとっても固いです。トルティーヤと一緒に食べるとおいしいです。


以上、グアテマラの食事情をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?この他にもたくさんのグアテマラ料理があり、日本とは違った食文化を楽しめます。しかし、最初にもお伝えしたように、町と村では食生活が異なり、グアテマラは経済格差があるため、村では十分に栄養のある食事を摂取することが難しいのが現状です。

いま、全世界で新型コロナウィルスが流行し、その影響はグアテマラでもあります。厳しい外出制限があり、食料を買いに行くことや働きに出かけることも難しい状況です。

この食料配布プロジェクトを通じて、多くの家庭にこの支援が届き、安心して生活が送れることを強く願います。

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新型コロナウイルスの影響を受けたグアテマラの貧困層への食糧配布プロジェクト」の詳細はこちら↓

グアテマラを、そしてそこに暮らす人々を応援したい!という方は、ぜひクラウドファンディングページ(日本語の説明あり)をのぞいてみてください。US5ドルからご寄付いただけます。

このnoteでは、この国に関わる様々な日本人による、魅力いっぱいのグアテマラ情報を発信しています。ブログリレーの他のエピソードはこちら↓

昨日、第1回目の食糧配達が行われました!そこで、明日の記事では、その際の現地の様子を写真を交えてお伝えします。お楽しみに!


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