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"翔ける、創る、紡ぐ。果てなき冒険は、大空へ広がる。"

一度目の冒険はブレスオブザワイルド。

自身、社会人になってからというもの、ゲームをする機会は相当減りまして。
友人の誘いでPS4を始め、DBDやApexなどを遊んではいたけど、ワンマッチ数十分以内とかテンポの良いゲームばかりだったなぁ。
「明日も仕事だしあと1マッチだけやろう」みたいな。

小中学生くらいのときはドラクエを親に怒られるまで夢中になってやっていたんだがなぁ。
ダンジョンで次の階層に進む階段を見つけると、先ず引き返して行ってない道を全部探索し終えないと気が済まないタイプ。

大学生くらいの頃には据え置きゲームをあまりやらなくなっていたし、「DSとか携帯ゲーム機は子供向けだ」という見方をしていたし、そもそも任天堂=キッズ向けという意識を持っていたかもしれない。

Nintendo Switchが発売されたときも、「いよいよ新ハードが出たか!」というワクワクはありつつも、「DSと同じような感じ…かな…?」という微妙感もありまして、ちょっと手が出ず。
発売直後は品薄が続いていたというのもあるし。

いざブレワイが出たときも、面白そうとは思ったが「あんままとまった時間ないし…品薄だし…」などとウダウダ言い訳をしながら買わずに2年ほどが経過。


そんなある日、ブレワイのAmazonレビューがクッソバズっていることを知る。

「いつもと同じつまらない景色が違ってみえる。」

序文当たりを読んで「俺も今はこのオジサンみたいになっているんだなぁ」と。
ちょっとフフッとしてたんだけど。

このゼルダは、俺が忘れた「挑戦と報酬」を与えてくれる。
地図無き世界を自由に探索できる、ワクワクする冒険が体験できる。
同世代の俺達は明日を凌ぐために日々病んでいる。だが人生に失望しないでくれ。
こんな所に、俺が望んでいた冒険があったんだと。

この言葉に心が震えた。
「冒険…冒険かぁ…」

普段、ゲームのトロフィーを集めることに躍起になりすぎて、まさに会社で「仕事」を「タスク」に落とし込んでやっているのと変わらない遊び方をしていたことに気づいて、少し落ち込みもした。

改めて、「冒険」がしたくなった。

ある日、友人と遊びに行くときに有楽町で待ち合わせをした。
時間つぶしにビックカメラを覗いてみると。あるではないか。switch本体の在庫が。
発売直後の品薄と、さらにコロナ禍に入ってからもしばらく品薄だったこのハード。
当時は品薄と品薄のちょうど谷間の時期で、店頭で通常購入が可能だった。

そうなるともう自分に言い訳はできない。その場で買った。
ゲームはDLで遊ぶ派なので、SDカードも一緒に買った。32GBのやつ。

今までの人生、誕生日プレゼントだったりお小遣いを貯めたり、「満を持して」ゲームを買うことしかしていなかったので、「その場の勢いだけで」ゲームを買う体験に少し心が躍った。その点、社会人で良かったなと思う。

あとはもうめちゃくちゃに遊んだ。
ストーリーはもちろん良かったし、DLCも買ったし、64時代におなじみだった色んな種族との再会が懐かしかったし、とにかく最高のゲーム体験ができた。

はるか遠くに見えている山が、実際にそこまで行って登ることができる。
ここ何か意味ありげな地形だな?と思って行ってみると本当に何かある。
インドっぽいかな?とハイラル米と香辛粉で料理したらカレーライスができる。

なんにつけ、人の探究心をゴリゴリに煽ってくる。
「冒険」とはこんなにも楽しい物であったのかと。思い出させてくれる。


そして長い発売延期を耐え忍び。
二度目の冒険はティアーズオブザキングダム。

金曜日発売ということで、Twitterではゼルダ休暇なんて言葉がトレンド入りする事態になってたね。
自分は仕事の都合で休暇は取れず、土日を使ってたっぷり遊んだ。
とはいってもストーリーは全然進まず。
目覚めてからの周辺探索や、ハイラル城周りを歩き回ったり。
週末かけて、ようやく1つ目の神殿にたどり着いたくらい。
過去作からずっとそうなんだけど、ハイラル城って、基本的に平和なときに探索できないんだね。
今作もまさにそうなんだけれども。

ゲームシステムも新しい仕組みが入っているので、ブレワイの時とは探検や戦闘での発想が変わってくる。

洞窟で地面の穴が空いたから下層に降りてみたけど、上に戻れなくない…?あっ天井抜けができるのか!って気づいたりとか。
金属製の武器が全部朽ちているので組み合わせて強化する前提だったりとか。
ブレワイの時はまずカカリコ村目指して道中祠見つけて寄ったので最初の神殿のときにはそこそこハート増やしてたけど、今回は最短で風の神殿行ったからハートが4個しか無いとか。
一発貰うだけで瀕死になってしまうので、このやり方は正解なのだろうかと不安になったりとか。
そもそも自由度がとんでもなく高いんだから正解もへったくれも無いのかと思い直したりだとか。

ストーリーの時系列の考察とかもしてみたいんだけど、目の前の冒険が楽しすぎて小難しいことを考えさせてくれない。
寄り道も楽しみたいし、目的地にも早く到着したい。
こんな贅沢な悩みを抱えながら道を歩いていると、さらに寄り道できそうなスポットが見つかったり…

きっとこのゲームにはいろいろなテーマが込められていて、遊びながらそれを理解していってオシャレな感想文ができるのかもしれないんだけど
俺もそういうオシャレな日記描きたいんだけど
今はとてもじゃないけどそれどころではなくて
「楽しいなぁ。早く続きをやりたいなぁ。」
そんなことばかり考えている。

そう思わせてくれるゲームは、大人になっても出会えるんだなぁ。

ブレワイを遊んでいた時期以来、久々に週末の朝が楽しみになった。

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