コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト #読書記録

この本を買った背景

個人LINEで婚約を報告してきた大学時代の友人を丸の内のウルフギャングに連れ出し、男4人で肉を食い酒を飲み、酔っ払ったまま立ち寄った東京駅そばの丸善で購入。
「こういう本多いよなぁー『コンサル』って単語が入ったビジネス本は世の中にどれくらいあるんやろ」って売り場でつぶやいたら「オープンクエスチ
ョンはバカの始まりだぞ」
って(言葉で)ブン殴られたので読むことにした。

どんな本だったか

BCG出身の著者が、地震の経験を元にコンサルタントとして身につけるべきスキルを書いている。
各お題目が「○○VS○○」で書かれており、仕事への取り組みやメンタリティに関して対立する2つの概念のうち、どちらがより正しいと言えるかを説明している。
1年目からバリバリ活躍して圧倒的成果を出せ、とかいうニュアンスとはちょっと異なる。
1年目で重きを置いているのは「成果」より「成長」であり、業務で必要なアウトプットを出す、そのためにどういう考え方や行動を起こし、どうやって「成長」するかのウエイトが大きい。
書籍内での「最上級生」であるコンサル3年目であっても、さらに上にいるマネージャーに比べれば能力的には劣るため、その人たちに近づいていくためにさらに成長することが期待されている。


一冊を通じて、あくまで「コンサル」として成長するために必要なことが書かれているのだが、多くのレビューに書かれているとおりいろいろな職種の人間にとっても参考になると思う。
技術寄りの人間であっても資料を作ったり、上司や取引先に対しての提案があったり、その中で如何にロジカルに説明をするかというスキルは当然のように求められる。

新卒一年目の課題図書としても上手くはまると思うし、社会人になってある程度年月が経っている人も一度読んでみて損は無いと思う。
「自分には関係ない」なんて寂しいことは言わず、是非。

その他感想

コンサル1年目はまだクライアントに対して直接価値を発揮できる力が無い、という旨も正直に書かれているので、内容・スタンスともに信用できそう。

プログラミングスクールを出ていきなりフリーランスエンジニアで活躍できて週3日・半日仕事すれば生きていけますよ、とかその手の謳い文句に比べれば。

コンサルが「高級文房具」とか揶揄されている現実を踏まえた上で、めちゃくちゃ泥臭く仕事をしているんだなということがよく分かった。
過去によくわからないコンサルタントが絡むプロジェクトを経験したことも何度かあるが、「あいつら何のためにいるんだ?」っていう呪詛のような周りの声を何度も聞いた。
自分はそういう陰口を叩かれてしまうようにはなりたくないな、と少し背筋が伸びた。

いや、コンサルタントの道に進むつもりはないけど。


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