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暴走族は絶滅危惧種か。

都内、週末の深夜、バリバリと爆音を轟かせたバイクが数台通過する音が聞こえた。騒々しいが懐かしい。自分もかつて・・・ではない。とてもそんな勇気はなかった。

実家(神奈川)にいた頃、爆音は毎週響いていた。1970年代中頃から80年頃が全盛だっただろうか。東京・横浜方面から国道1号を南下、藤沢橋を左折し江ノ島へ向かう集団が実家の前を通過する。正確には家は道一本内側に入っていたのでダイレクトな道沿いではない。だがその爆音たるやすさまじかった。バイクと車(シャコタン)の集団は車道一杯に広がり(もちろん反対車線まで)、ゆっくり走行するため、嵐の通過には5分くらい要した。100台以上はいたのではないか。

乗ってみたかったHONDA SUPER HAWK

夏のイメージがあるかもしれないが、奴らは気合も入っていたので季節を問わずやってきた。冬は北風の影響で、かなり遠くのうちから聞こえてくる。実家は藤沢と江ノ島の中間点くらいだが、藤沢橋あたり(2キロ以上は離れている)から、風に乗って音が聞こえた。そんなバカな? いや、静かな時は列車(当時国鉄)の音が聞こえたくらいだ。

統計は見ていないが、そんな族の数も明らかに減少しているはずだ。音もしなけりゃ、姿も見ない。静かでいい。最も激しい時期、小田急江ノ島駅前ロータリーで族の騒音に業を煮やした住民が立ち向かったところ不幸にして事件が起きた。

やはり、族はいらない。今は都内に住んでいるが、たまに「コバエ」が単独で飛んでくる(走っている)くらいだ。

兄貴が乗っていたYAMAHA DT125(写真は同型)

ただ、「中免」(普通自動二輪免許)を持っているので、400㏄まで運転する資格はあり、「原付」ではないバイクでゆったり走りたいという気はある。その昔、兄がYAMAHA DT 125に、弟がHONDA GB250に乗っていた。YAMAHA MR50しか乗ったことがなかったので、時々借りて乗ってみると、原付とは比べ物にならない力強い走りにワクワクした。

弟が乗っていた HONDA GB250(クラブマン)

今は原付といえばスクーターだ。私が乗っていたYAMAHA MR50のような原付なのに重々しいスタイルのバイクはもう見ない。

最近は郵便局の配達バイクは電動で、音もなく疾走している。ガソリンエンジンが無くなる日もそう遠くはないだろう。リッター90キロ走るという化け物のような高性能を誇ったスーパーカブ(新聞配達とか出前でよくあるヤツ)でさえ、取って代わられる。車が車でなくなる日(=ガソリンエンジンを持たない車になる)をおそらくこの目で確かめる日は来るだろう。


暴走族も、スーパーカブも等しく絶滅する。

なんて思ったら、新車も新色もガンガン発売されていた。風圧を受けて走ってみたい。(ホンダのHP)

https://www.honda.co.jp/pressroom/motor/#02001

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