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NPOの成果指標が明確に!ChatGPTで作る失敗しないKPI設定ガイド【プロンプト例付】

初めまして。「ひとり親家庭の親子が絶対的幸福になれる社会の実現」を目指し、ひとり親限定のトークアプリ「ペアチル」などのプロダクトを運営している南です。
非営利活動をしている人がAI等の技術やデジタルマーケティングを実施できたら、あらゆる社会問題の解決スピードが速くなるはずだと信じ、情報発信しています。

NPO法人で働くみなさん、日々の活動お疲れ様です。「成果指標って難しい...」「KPIってどう設定すればいいの?」そんな悩みを抱えていませんか?

今回は、そんなみなさんの悩みを解決する、ChatGPTを活用したKPI設定のガイドをお届けします!

(ペアチルを応援いただける方はぜひともご寄付いただけると有り難いです。)


なぜNPOにKPIが必要なの?

NPOの皆さん、ミッションを達成するために日々奮闘されていることと思います。でも、その活動の成果を具体的に示すのって、意外と難しいですよね。

KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)は、そんな悩みを解決する強力なツールです。KPIを適切に設定することで、以下のようなメリットがあります。

  1. 活動の成果を可視化できる

  2. 支援者や寄付者に活動の価値を明確に伝えられる

  3. 組織内で目標を共有し、モチベーションを高められる

  4. 改善点を見つけやすくなり、活動の質が向上する

でも、「KPIの設定って難しそう...」と思っていませんか?そこで登場するのが、私たちの強い味方、ChatGPTです!

ChatGPTを使ったKPI設定の基本ステップ

ChatGPTを活用してKPIを設定する基本的なステップを紹介します。

  1. ミッションの明確化

  2. 主要な活動領域の特定

  3. 各領域でのKPI案の生成

  4. KPIの選定と具体化

  5. 測定方法の検討

それでは、各ステップについて詳しく見ていきましょう!

ステップ1:ミッションの明確化

まずは、組織のミッションを明確にすることから始めます。ChatGPTにミッションを入力し、それを簡潔に表現してもらいましょう。

<プロンプト例>

以下は私たちNPO法人のミッションです。これを簡潔に1-2文で表現してください。

「私たちは、地域の子どもたちに安全で豊かな放課後の居場所を提供し、学習支援や体験活動を通じて、子どもたちの健全な成長と自己実現を支援します。また、地域コミュニティの絆を強め、子どもたちを見守る環境づくりに貢献します。」

<出力例>

「私たちは、地域の子どもたちに安全で豊かな放課後の居場所を提供し、学習支援や体験活動を通じて成長を支援します。さらに、地域コミュニティの絆を強め、子どもたちを見守る環境づくりに貢献します。」

このように、ChatGPTを使ってミッションを簡潔に表現することで、KPI設定の基礎となる組織の目的が明確になります。

ステップ2:主要な活動領域の特定

次に、ミッションを達成するための主要な活動領域を特定します。ChatGPTに活動内容を入力し、主要な領域を抽出してもらいましょう。

<プロンプト例>

以下は私たちNPO法人の主な活動内容です。これを3-5つの主要な活動領域に分類してください。

1. 放課後の学習支援プログラムの運営
2. 週末の体験活動(料理教室、自然体験など)の実施
3. 地域ボランティアの募集と研修
4. 保護者向けの子育て相談会の開催
5. 子どもの居場所づくりに関する地域連携会議の開催
6. 子どもの貧困対策に関する政策提言活動

<出力例>

以下のように3-5つの主要な活動領域に分類できます:

1. **学習支援と体験活動**
   - 放課後の学習支援プログラムの運営
   - 週末の体験活動(料理教室、自然体験など)の実施

2. **地域連携と居場所づくり**
   - 子どもの居場所づくりに関する地域連携会議の開催
   - 地域ボランティアの募集と研修

3. **保護者支援**
   - 保護者向けの子育て相談会の開催

4. **政策提言と社会的課題への対応**
   - 子どもの貧困対策に関する政策提言活動

このように、ChatGPTを使って活動内容を整理することで、KPIを設定すべき主要な領域が明確になります。

ステップ3:各領域でのKPI案の生成

主要な活動領域が特定できたら、各領域でのKPI案を生成します。ChatGPTに各領域の詳細を入力し、具体的なKPI案を提案してもらいましょう。

<プロンプト例>

あなたは、非営利組織の戦略立案と評価指標設計に特化した専門コンサルタントです。子どもの教育支援分野において豊富な経験を持ち、効果的なKPI(重要業績評価指標)の設計に精通しています。

以下に示す「子どもの学習・体験支援」領域の活動詳細を慎重に分析し、この非営利組織の目標達成を適切に測定できる5つのKPIを提案してください。

活動詳細:
「平日の放課後に小学生向けの学習支援プログラムを実施しています。また、月に2回程度、週末に料理教室や自然体験などの体験活動を行っています。これらの活動を通じて、子どもたちの学力向上や自己肯定感の醸成を目指しています。」

KPI提案にあたっての要件:
1. 定量的に測定可能であること
2. 組織の目標(学力向上と自己肯定感の醸成)に直接関連していること
3. 短期的(月次や四半期)および長期的(年次)な進捗を追跡できること
4. 活動の規模(参加者数など)と質(効果や満足度など)の両面を考慮すること
5. データ収集が現実的で、過度の負担にならないこと

各KPIについて、以下の情報を含めて説明してください:
- KPIの名称
- 測定方法
- 測定頻度
- 目標値の設定方法(具体的な数値は不要ですが、どのように目標を設定すべきかの指針を示してください)
- このKPIが組織の目標達成にどのように貢献するか

また、提案するKPIのセットが、組織の活動全体をバランス良く評価できているか確認し、総合的な評価も加えてください。

<出力例>

以下の要件に基づいて、5つのKPIを提案します。

### 1. **参加者数**
   - **KPIの名称**: 学習支援プログラムおよび体験活動の月次参加者数
   - **測定方法**: 各活動に参加した子どもの数を集計
   - **測定頻度**: 月次
   - **目標値の設定方法**: 過去の参加者データをもとに、成長目標を設定。例:前年度同月比10%増加など。
   - **貢献度**: 参加者数の増加は、組織の影響力の拡大を示し、より多くの子どもたちが支援を受けていることを意味します。

### 2. **学習成果の向上率**
   - **KPIの名称**: 学習支援プログラム参加者の成績向上率
   - **測定方法**: プログラム開始前後のテストスコアや成績の比較
   - **測定頻度**: 四半期ごと
   - **目標値の設定方法**: 各参加者の基礎学力に応じた個別の目標を設定し、全体の平均向上率を目標とする。
   - **貢献度**: このKPIは、学習支援が子どもたちの学力向上にどれだけ寄与しているかを直接測定します。

### 3. **自己肯定感の向上**
   - **KPIの名称**: 体験活動後の自己肯定感アンケートスコア
   - **測定方法**: 体験活動後に自己肯定感を評価するアンケートを実施し、その平均スコアを集計
   - **測定頻度**: 月次または活動ごと
   - **目標値の設定方法**: 初回のアンケート結果を基準とし、改善を目指す目標値を設定。例:初回スコアから5%以上の向上を目指す。
   - **貢献度**: 自己肯定感の向上は、子どもたちの長期的な成長と自己実現に不可欠であり、このKPIはその変化を定量的に捉えます。

### 4. **保護者の満足度**
   - **KPIの名称**: 保護者アンケートによる満足度スコア
   - **測定方法**: 学期末や年度末に保護者を対象にアンケートを実施し、プログラムに対する満足度を評価
   - **測定頻度**: 四半期または年次
   - **目標値の設定方法**: 満足度スコアの初期調査結果を基に、少しずつ向上する目標を設定。例:80%以上の保護者が「満足」と回答することを目標とする。
   - **貢献度**: 保護者の満足度は、プログラムの質を測る重要な指標であり、継続的な改善のためのフィードバックを提供します。

### 5. **プログラムの継続参加率**
   - **KPIの名称**: 学習支援プログラムおよび体験活動の継続参加率
   - **測定方法**: 各期ごとに同じプログラムに再参加する子どもの割合を集計
   - **測定頻度**: 四半期
   - **目標値の設定方法**: 初年度の継続率を基準とし、向上目標を設定。例:継続率を85%以上に維持することを目標とする。
   - **貢献度**: 高い継続参加率は、プログラムが子どもたちにとって有意義であることを示し、効果の持続性を測る指標となります。

### 総合評価
提案したKPIは、参加者数や学習成果といった「規模」の指標と、自己肯定感や保護者満足度といった「質」の指標をバランスよくカバーしています。また、継続参加率のKPIにより、長期的なプログラムの影響を評価することができます。これにより、組織は短期的な進捗を追いながら、長期的な目標達成に向けた戦略的な意思決定が可能となります。

このように、ChatGPTを使って各領域のKPI案を生成することで、具体的な成果指標のアイデアを得ることができます。

ステップ4:KPIの選定と具体化

生成されたKPI案から、組織の状況や優先度に応じて適切なものを選びます。そして、選んだKPIをより具体的に定義します。ChatGPTを使って、KPIの定義や目標値の設定をサポートしてもらいましょう。

<プロンプト例>

あなたは、教育分野のKPI設計と評価に特化した専門コンサルタントです。学習支援プログラムの効果測定と目標設定において豊富な経験を持ち、教育統計や学力評価の最新トレンドにも精通しています。

以下のKPIについて、より具体的で実用的な定義と目標値の設定例を提案してください:

KPI:「学習支援プログラム参加者の学力テストスコア改善率(年間)」

あなたの提案には、以下の要素を含めてください:

1. KPIの詳細定義
   - 具体的な測定方法(使用するテスト、スコアの計算方法など)
   - 測定頻度と期間
   - 対象となる学習科目や領域

2. 目標値の設定例
   - 具体的な数値目標(例:年間X%の改善)
   - 目標値の根拠(業界標準、過去の実績、教育研究の知見など)
   - 異なるレベルの目標(最低目標、標準目標、挑戦的目標)

3. KPIの解釈と活用方法
   - スコア改善率の意味するもの
   - プログラムの効果を正確に反映するための考慮事項
   - 結果の分析方法と改善策への反映方法

4. 潜在的な課題と対策
   - このKPIの限界や注意点
   - 補完的に使用すべき他のKPIや質的評価方法
   - 長期的な学習効果を測定するための追加的アプローチ

5. 実装のためのアドバイス
   - データ収集と分析のためのツールや方法
   - 教職員や保護者とのコミュニケーション方法
   - プライバシーと倫理的配慮

あなたの提案は、教育現場で即実践可能な具体性を持ち、かつ教育の質的向上につながる洞察を含むものにしてください。また、このKPIが学習支援プログラムの効果を適切に測定し、継続的な改善につながることを確認してください。

<出力例>

以下に、具体的で実用的なKPI定義と目標設定の提案を示します。

### 1. KPIの詳細定義

- **KPI名称**: 学習支援プログラム参加者の学力テストスコア改善率(年間)

- **測定方法**:
  - **使用するテスト**: 標準化された学力テスト(例:全国学力・学習状況調査、またはプログラム独自のベンチマークテスト)を使用。
  - **スコア計算方法**: プログラム開始時と終了時のスコアを比較し、改善率を算出。計算式は、改善率(%) = ((終了時スコア - 開始時スコア) / 開始時スコア) × 100 で表します。
  - **測定頻度と期間**: 年間2回(プログラム開始時と終了時)測定し、年度ごとに結果を評価。
  - **対象となる学習科目**: 国語と数学など、基礎学力の要となる科目に限定。

### 2. 目標値の設定例

- **具体的な数値目標**:
  - **最低目標**: 年間5%のスコア改善
  - **標準目標**: 年間10%のスコア改善
  - **挑戦的目標**: 年間15%のスコア改善

- **目標値の根拠**:
  - **業界標準**: 他の学習支援プログラムや教育研究に基づく改善率の参考値。例えば、教育省のデータや学術研究のメタアナリシスから、一般的な改善率が5-10%である場合、それに基づいて設定。
  - **過去の実績**: 自組織の過去のデータを分析し、達成可能な範囲で少し挑戦的な目標を設定。
  - **教育研究の知見**: 学習改善の理論的基盤に基づく目標値設定。例えば、学習理論やエビデンスベースの実践を考慮。

### 3. KPIの解釈と活用方法

- **スコア改善率の意味**:
  - このKPIは、プログラムが参加者の学力向上にどれだけ寄与したかを定量的に評価する指標。改善率が高いほど、プログラムが効果的であったことを示します。

- **プログラムの効果を正確に反映するための考慮事項**:
  - テストスコアは、プログラムの影響だけでなく、家庭環境や学校の影響も受けるため、これらの要因を考慮した解釈が必要。

- **結果の分析方法と改善策への反映方法**:
  - 結果をセグメント別に分析し、特定のグループ(例:低学力層、特定の学年)での効果を確認。改善が必要な領域を特定し、次年度のプログラム設計に反映。

### 4. 潜在的な課題と対策

- **限界や注意点**:
  - テストスコアだけでは、全体的な学習成果や長期的な効果を十分に評価できない可能性がある。学習動機や自己肯定感の変化なども重要。

- **補完的なKPIや質的評価方法**:
  - 学習意欲や出席率、保護者のフィードバック、自己肯定感のアンケート結果などを補完的に使用。

- **長期的な学習効果の測定**:
  - 年度を超えてスコアを追跡し、複数年にわたる成績推移を分析。特定の生徒が長期的にどの程度改善したかを評価。

### 5. 実装のためのアドバイス

- **データ収集と分析ツール**:
  - 教育統計ソフトや学習管理システム(LMS)を利用し、テスト結果を一元管理。データ分析にはExcelや専用ソフトを使用。

- **教職員や保護者とのコミュニケーション**:
  - 教職員にはKPIの目的や測定方法を共有し、データ収集に協力を求める。保護者には子どもの成績推移とKPIの意義を説明し、家庭でのサポートを促す。

- **プライバシーと倫理的配慮**:
  - 個人情報の取り扱いには細心の注意を払い、データは匿名化。プライバシーポリシーを明確にし、保護者からの同意を得る。

このKPIは、学習支援プログラムの直接的な効果を定量的に評価するための強力なツールです。補完的なKPIと組み合わせることで、教育プログラム全体の効果をバランスよく測定し、継続的な改善に役立てることができます。

このように、ChatGPTを使ってKPIの定義や目標値を具体化することで、より明確で測定可能な指標を設定できます。

ステップ5:測定方法の検討

最後に、設定したKPIをどのように測定するか、その方法を検討します。ChatGPTに測定方法のアイデアを提案してもらいましょう。

<プロンプト例>

あなたは、子どもの教育支援分野における効果測定と評価の専門家です。特に、子どもの自己肯定感や自信の向上を定量的に測定することに豊富な経験を持っています。

以下のKPIの測定方法について、具体的で実践的なアイデアを3つ提案してください:

KPI:「活動を通じて『自信がついた』と回答した子どもの割合(年間)」

各提案には、以下の要素を必ず含めてください:

1. 測定方法の詳細説明
   - 具体的な実施手順
   - 対象年齢層に適した質問や評価方法
   - 「自信がついた」という抽象的な概念をどのように具体化し、測定可能にするか

2. 測定の頻度
   - 年間を通じての測定タイミングと回数
   - 短期的変化と長期的変化の両方を捉える方法

3. 必要なツールとリソース
   - 具体的なツール名や技術(例:特定のアプリケーション、評価スケールなど)
   - 人的リソース(評価者の必要人数、専門性など)

4. 注意点と対策
   - データの信頼性と妥当性を確保するための方法
   - 子どものプライバシーや心理的安全性を守るための配慮
   - バイアスを最小限に抑えるための工夫

5. データ分析と活用方法
   - 収集したデータの分析手法
   - 結果の解釈方法と活動改善への反映方法

6. 補完的な質的評価方法
   - 数値データだけでは捉えきれない側面を評価するための方法

また、これらの提案が、子どもの発達段階や個人差を考慮し、かつ教育支援活動の現場で実際に実行可能であることを確認してください。さらに、この測定方法が組織の目標(子どもたちの自己肯定感の醸成)にどのように貢献するかについても言及してください。

<出力例>

以下に、「活動を通じて『自信がついた』と回答した子どもの割合(年間)」を測定するための具体的で実践的なアイデアを3つ提案します。

### 1. **自己評価アンケートの実施**

1. **測定方法の詳細説明**:
   - **実施手順**: 活動の前後に簡単な自己評価アンケートを配布し、「自信がついた」と感じたかどうかを5段階評価で回答してもらいます。例えば、「この活動を通じて自信がつきましたか?」という質問に対して、「全く感じない」から「非常に感じる」までの選択肢を提示します。
   - **対象年齢層に適した質問や評価方法**: 小学生低学年にはシンプルで理解しやすい言葉を使用し、顔マーク(悲しい顔から笑顔まで)を用いることで感情を視覚的に表現できるようにします。高学年や中学生には、文章での回答も選択肢として提供します。
   - **「自信がついた」という概念の具体化**: 質問を「新しいことに挑戦する勇気が持てましたか?」や「困難に立ち向かう力がついたと思いますか?」など、具体的な行動や感情に結びつけて測定可能にします。

2. **測定の頻度**:
   - **タイミングと回数**: 活動の開始前、終了後、さらに3ヶ月後のフォローアップの年3回実施。これにより、短期的な変化と長期的な効果を追跡します。

3. **必要なツールとリソース**:
   - **ツール**: 紙のアンケート用紙、またはGoogle Formsなどのオンラインアンケートツール。
   - **人的リソース**: プログラム担当者がアンケートを配布・回収し、結果を集計。特に心理学的な知識を持つスタッフが結果を分析します。

4. **注意点と対策**:
   - **データの信頼性**: 質問内容が明確であることを確認し、年齢や理解度に応じた説明を行うことで、回答の一貫性を保ちます。
   - **心理的安全性**: 回答は匿名で実施し、結果が個々の評価に影響しないことを説明します。
   - **バイアスの抑制**: 複数の質問形式を組み合わせ、自己評価の信頼性を高めます。

5. **データ分析と活用方法**:
   - **分析手法**: 各回答をスコア化し、平均値や標準偏差を計算。グループごとに比較して、プログラム全体の効果を評価します。
   - **結果の解釈と改善**: プログラム別、年齢層別にデータを分析し、特定の活動がどの層に最も効果的だったかを特定。次回のプログラム設計に反映させます。

6. **補完的な質的評価方法**:
   - **方法**: 自由記述欄を設け、「最も自信がついた瞬間」や「自分が成長したと感じたエピソード」を記述してもらう。これにより、数値データに反映されない感情や体験を補完的に評価します。

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### 2. **グループ討論を通じたフィードバックの収集**

1. **測定方法の詳細説明**:
   - **実施手順**: 定期的にグループ討論を行い、「この活動で自信がついたことは何か?」といったテーマで自由に意見を出し合います。その後、自己評価スケールを使って各自の自信の度合いを評価します。
   - **対象年齢層に適した質問や評価方法**: 小学生には、カードやシールを使って自分の気持ちを視覚的に表現できるようにします。中学生には、具体的なエピソードを話してもらうように促します。
   - **「自信がついた」という概念の具体化**: 質問を「友達と協力して何かを成し遂げた経験」や「自分で考えて行動できた場面」に絞り込みます。

2. **測定の頻度**:
   - **タイミングと回数**: 四半期に一度、活動終了後に討論を実施し、年間4回の測定を行います。

3. **必要なツールとリソース**:
   - **ツール**: グループ討論の記録用紙、録音機器(必要に応じて)。
   - **人的リソース**: 討論を進行するファシリテーター、討論内容を記録・分析するスタッフ。

4. **注意点と対策**:
   - **データの信頼性**: 討論に参加するすべての子どもが発言できるよう、全員の意見を公平に収集します。
   - **心理的安全性**: 討論の場をリラックスした雰囲気にし、子どもたちが自由に意見を言える環境を作ります。
   - **バイアスの抑制**: ファシリテーターは中立の立場で進行し、特定の意見に偏らないよう配慮します。

5. **データ分析と活用方法**:
   - **分析手法**: 討論内容をテキスト化し、内容をコード化して頻出テーマを分析。これにより、自信に関する具体的な体験を特定します。
   - **結果の解釈と改善**: 討論内容をフィードバックし、次回の活動で子どもたちがさらに自信を持てるようなプログラムを設計します。

6. **補完的な質的評価方法**:
   - **方法**: 討論の最後に、個別インタビューを実施し、深掘りした意見や感情を収集。これにより、個々の成長過程を理解しやすくなります。

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### 3. **観察記録を用いた評価**

1. **測定方法の詳細説明**:
   - **実施手順**: 活動中の子どもたちの行動や発言を記録し、特定の「自信がついた」行動(例:自発的な発言、新しい挑戦に対する意欲)を観察します。記録シートに基づき、自己評価の場面ごとにスコアをつけます。
   - **対象年齢層に適した質問や評価方法**: 小学生の場合、行動の変化を具体的に観察しやすいよう、観察項目を簡潔にします。中学生には、発言内容やリーダーシップの発揮状況を重点的に観察します。
   - **「自信がついた」という概念の具体化**: 「他の子どもたちを助けようとする行動」や「自分から手を挙げて発言する場面」など、具体的な行動に焦点を当てます。

2. **測定の頻度**:
   - **タイミングと回数**: 各活動中に継続的に観察を行い、活動終了後に総合評価を実施。年間を通じて4回の評価を行います。

3. **必要なツールとリソース**:
   - **ツール**: 観察記録シート、タブレット端末(記録用)、観察スケール(例:自信度を5段階で評価)。
   - **人的リソース**: 各活動ごとに少なくとも1名の観察者が必要。観察者は行動心理学の知識を持つと望ましい。

4. **注意点と対策**:
   - **データの信頼性**: 複数の観察者が交代で記録し、主観による偏りを防ぐために観察結果を比較・検討します。
   - **心理的安全性**: 子どもたちが観察されていると感じないように、自然な雰囲気で記録します。
   - **バイアスの抑制

**: 観察者の事前トレーニングを実施し、評価基準を統一します。

5. **データ分析と活用方法**:
   - **分析手法**: 各観察シートのスコアを集計し、個々の成長パターンを分析。特定の行動がどの程度「自信の成長」に関連するかを統計的に分析します。
   - **結果の解釈と改善**: 観察データを基に、プログラムの設計や改善点を特定し、次回以降の活動に反映します。

6. **補完的な質的評価方法**:
   - **方法**: 観察後に簡単なインタビューを行い、「なぜその行動を取ったのか」や「その時の気持ち」を聞くことで、行動の背後にある感情を理解します。

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これらの測定方法は、子どもたちの自己肯定感や自信の成長を包括的に捉えるために設計されており、組織の目標達成に寄与します。それぞれの方法が子どもの発達段階や個人差を考慮し、教育支援活動の現場で実行可能であることを確認しています。また、データの分析結果をもとにプログラムの改善が可能となり、継続的な質的向上が期待されます。

このように、ChatGPTを使って測定方法のアイデアを得ることで、より実践的でNPOの実情に合ったKPI測定が可能になります。

まとめ:ChatGPTで作るKPI設定の魅力

いかがでしたか?ChatGPTを活用することで、NPOのKPI設定がぐっと身近になりましたね。

ここで、ChatGPTを使ったKPI設定の魅力をおさらいしましょう。

  1. アイデア生成が簡単:様々なKPI案を短時間で提案してくれます。

  2. 具体化をサポート:抽象的な指標を測定可能な形に落とし込むのを助けてくれます。

  3. 柔軟な対応:組織の特性や状況に応じた提案が可能です。

  4. 時間の節約:KPI設定のプロセスを効率化できます。

  5. 新しい視点の獲得:思いもよらなかった指標のアイデアを得られることも。

ただし、ChatGPTはあくまでもツールです。最終的な判断は、現場の実情を知る皆さん自身が行う必要があります。

ChatGPTの提案を参考にしながら、組織の目標や価値観に合ったKPIを設定していきましょう。


他にも、NPO等の非営利団体で働くスタッフ向けにChatGPTなどの生成AIを活用する方法やマーケティングについて解説している記事を発信しています。ぜひマガジンをご覧ください。

<執筆者プロフィール>
教育学部で教員免許(小・中・高・特別支援学校)を取得しつつ、子どもの貧困・障害に関するNPO法人で活動、自身で立ち上げた団体で「人には話づらい深刻な悩みを抱えた」中高生向けにお寺で語り合う活動を実施。
「社会問題を解決するためにはビジネスとITの力が必要だ」と考え、教員にはならず、渋谷のITベンチャー企業でデジタルマーケティングのアナリストに従事。
その後、発達障害のある方への就労移行支援・法的被害の泣き寝入りを解決するプラットフォーム・などの事業会社でマーケティング責任者、元ZOZO前澤友作からの出資をうけた株式会社小さな一歩の経営戦略室長として、日本の養育費未払い問題にビジネスとマーケティングの観点で挑戦。
養育費に関わらず、多様な困りごとがあるひとり親の方々の力になりたく一般社団法人ペアチル創業。

社会問題×マーケティングが好き / ㍿小さな一歩(前澤ファンド出資先)で養育費の未払い問題にビジネスでトライ→㍿SHIRO創業。社会問題の発見→要因分析→ビジネス考案→実行に必要な資本整備→実行・改善のサイクルが最短で回り社会問題が解決されつづけるインフラを創る。