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ソーシャルビジネスのゴールはそのビジネスが無くなること。

この3年間、いくつかのソーシャルビジネスに携わってきました。

・大人の発達障害のある方への就労移行支援事業
・障害のある方向けの転職支援事業
・就労移行支援施設、就労継続支援A,B型等の集客プラットフォーム事業
・障害のある方向けの転職サイト
・集団訴訟のプラットフォーム
・養育費保証サービス
・貧困世帯向けの就労支援

ソーシャルビジネスはビジネスなので、利益を追求します。

利益を追求しないと、事業を継続的に行えず、助けたい人を助けられないからです。

とはいえ、ソーシャルビジネスの創り手は、こんなジレンマを一度は抱いたことがあるんじゃないでしょうか?

ソーシャルビジネスによる利益が増えるほど、そのビジネスがいらなくなっていくジレンマ

仮に、日本社会に「年収120万円の貧困に陥っており、生きていくことが困難な人」が10,000人いて、何とか利益を生み出すこともでき、その人が生きやすくなる支援となるソーシャルビジネスを創れたとします。

このソーシャルビジネスを拡大すればするほど、お客さまとなる人が日本社会からいなくなります。

となると、そのソーシャルビジネスは不要になり、経営状況が悪化し、倒産するリスクが生まれます。

実際、「救いたい人がどんどん救われていくから、それはそれでいいんだが、会社がピンチになる……。」と、あるソーシャルビジネスを創っている人から相談されたことがあります。

この記事を読んでくださっている人は、この相談に対して、どうお答えしますでしょうか?

僕は「いいんじゃないですか?だって、救いたい人が救われたんですから。会社倒産する前に、次のソーシャルビジネスを仕掛ける必要がありますよね。ゼロから自身で別のビジネスを創ったり、どこかと提携して共同開発したり、するプランニングをしておきましょ。それができないなら、ひとまず自身の頑張りが報われたとして、誰かの事業づくり・チャレンジを応援するために、舵を切りませんか?もちろん、一緒に行っている仲間と相談して。」と答えました。

ソーシャルビジネスのゴールって、そのビジネスが不要になることだと思うんですよね。

社会問題をソーシャルビジネスで解決しつづけるサイクル

#ソーシャルデザイナーであり、Exist Japan株式会社の代表取締役である今長さんとこんなやりとりをさせていただきました。

(Exist Japan株式会社は画像切り抜きサービス、オリジナルLINEスタンプの制作代行を提供している会社さんです)

理論上、1つのソーシャルビジネスが不要になるってことは、そのソーシャルビジネスで解決したかった社会問題がなくなったということ。

(当然、社会問題を解決する前に、経営状況の悪化等の理由で、1つのソーシャルビジネスが消滅することなんてざらです。)

(僕もそんな苦い経験をしてきました……。)

でも、社会問題がゼロになる時代、社会なんて無いんですよね。中学校の歴史の教科書を読んでも、一目瞭然ですよね。

(ちなみに日本史、世界史は大学から使っているこの本がおすすめ)

だから、社会問題をソーシャルビジネスで解決しつづけるサイクルを回しつづけていかないといけないと思います。

社会問題をソーシャルビジネスで解決しつづけるサイクル

(このサイクルを回しつづける難しさはえげつないです……。)

ソーシャルビジネスが生まれては、不要になり、次なるソーシャルビジネスが生まれるみたいな世界になれば、泣いている人の泣いている時間が減りませんか?

めちゃくちゃ理想論ですが、このサイクルが日本や世界の至るところで回されつづけた状態であれば、冒頭の例えであげた「年収120万円の貧困に陥っており、生きていくことが困難な人」が生まれたとしても、その人が救われるまでの時間が短縮されませんかね?

つまり、「年収120万円の貧困に陥っており、生きていくことが困難な人」の苦しんでる、泣いている時間が減り、笑える時間が増えると思うんですよ。

僕はこんな世界にすることに命を燃やしつづけています。

こんなバカみたいな理想の世界を創ろうともがきつづける人が日本に溢れてきたら、かなーりおもろい社会になりそうだといつも妄想しています。

変人は、何かを変える人だ。

これは、僕の親友がプレゼントしてくれた言葉です。

僕は何かを変えられる人だと信じ切っています。

こんな変人と絡んでくれる方との出会いを楽しみに、今日も社会問題を解決できるためにもがきます。

社会問題×マーケティングが好き / ㍿小さな一歩(前澤ファンド出資先)で養育費の未払い問題にビジネスでトライ→㍿SHIRO創業。社会問題の発見→要因分析→ビジネス考案→実行に必要な資本整備→実行・改善のサイクルが最短で回り社会問題が解決されつづけるインフラを創る。