極私的タロット考(9)内面をみつめる(9番「隠者」)
地味なカードです。動きも少ないスターウォーズのジェダイマスターのような布をかぶった老人がただずむ。それが9番の「隠者」のカードになります。
仙人、それは尊いことのような・・・
絵柄では仙人のような人がランプを灯しながら、たたずんでいます。私の頭の中には、世捨て人なんて単語も浮かんできます。
このカードは「隠者」一人が描かれています。自分の持つランプの明かりを頼りにしながら、思索に耽っている。
そうやって自分の内側を見つめる、という作業は大事な作業といえます。現代でも、知識やスキルをどれだけ数多く持っていたとしても、最後は、自分のマインドやモチベーション、さらには知識やスキルを自分の状況・特性にどれだけカスタマイズできるか、ということが実践にもつながりますし、ひいては結果にもつながってきます。
このカードはまず純粋に考えるなら、そういった自分のことを見つめられているか?という問いかけをしてくれるように感じます。
単に頑固な老人のような・・・
一方で、単に自分の考えにこだわって外を見ようとしない、そういった頑固な老人とも見ることができます。
自分の内面を見つめるのは重要ですが、そればかりでは独りよがりになっているかもしれません。自分一人の真実が、自分の外ではえらい非常識な考えになっていることもあるでしょう。
見つめるだけではなく、もう少し外に一歩踏み出した方がいいのかもしれません。自分は仙人だと思っていたら単なる頑固者で、人から避けられているから、孤立して仙人のようになっているだけ・・・そんなこともあるかもしれません。
なんだか絵柄もそうなら、意味合い的にもスターウォーズ的な要素が頭をよぎるカードです。
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