見出し画像

極私的タロット考(20)「黙示録」を思い出してみるが、現代では日常(20番「審判」)

さて、最後の一枚・・・の手前となる20番が、この「審判」のカードになります。絵柄のイメージは「最後の審判」でしょう。天使がラッパを吹き、死者が墓から目覚めて、等しく皆が「審判」を受けることになる、、、というのが黙示録の「最後の審判」です。

まさに最後の手前となるカードといえるでしょう。

復活しても、元に戻るわけではない

審判に向けて死者が復活する、ということで「復活」というようなイメージがしやすいものです。絵柄でも死者がまさに起き上がって復活しています。

ただ、これは「復活=元に戻る」というわけではなく、復活したうえで、審判が待っています。だから今のことも、過去のことも、等しく並べたうえで、変化し、新しい動きが未来に向けて始まる、といったことなのではないか、と私は思っています。

見る人によって・・・

例えば、今に充実して満足している、という人にとっては「審判」のカードは、変化について考えさせられる問いかけになりますから、ちょっと嫌なカードと感じるかもしれません。

一方で、今苦境に立っているような人にとっては、一度ご破算の上で、未来に向けての審判が始まる、そんな受け取りをして前向きな気持ちになるかもしれません。

現代はVUCAの時代ともいわれて、変化も大きく早い時代ですから、昔に比べればより頻繁に「審判」のタイミングがやってきて、日常化しているのかもしれません。



最後まで読んでいただきありがとうございます。感想・コメントをいただけると嬉しいです!