見出し画像

【異文化】海外で学んだ日本人

英語の勉強をしているけれども専攻は異文化コミュニケーション。

留学に行った時に学んだものの一つに日本人特有のコミュニケーションがありました。
それは"silence"を使うこと。
何か質問をした時にわからないと「わかりません」と言わず黙る。
怒ると言葉にせずに黙る。

さらに日本人は本音を言わない。
本音より建前を使う傾向がある。
これも特有の同調性を大切にしているから。
だから意見が違ったり少しでも目立つとよく思われない。
人によっては使い分けるなんてことも。
キーワードは「沈黙」と「協調性」。
外国の大学の教科書に載っていた日本人の特徴を少しあげてみようと思う。


enryo

簡単にいうと自分の意思とは違ったことを言って謙虚な姿勢を取ること。
例えばみんなでピザを食べることになった。
均等に食べたけど数が合わなくて1枚残っている。
この時「最後の1枚食べていいよ」と言われたらどうしますか?
本当はまだ食べたいけど・・・と言わず
「いいえ、欲しい人が食べて!」なんて言ったりしませんか?
これがEnryo(遠慮)です。

やってくれるのは嬉しいのに…
遠慮して断っちゃう。
むしろ受け止めて「ありがとう!」なんて言ったら図々しく思う人もいたりする。
遠慮はやって当然と思われている節がある。


uchiとsoto

日本人は協調性を重んじるために、本音を隠しその場に合ったコミュニケーションをとる。
実際は思っていないことをいうのです。
この本音を”uchi”、実際に思ってないことを”soto”と読んでいる。
また家族や長年の付き合いのある友人などにはuchiの部分が大きく出ているのに対し、
職場の食事会のように体裁が重視された場面ではsotoが大きく作用する。
つまり日本人は無意識にこの2つの側面を使い分けている。


amae

「甘え」と聞くとケーキなどの味をイメージすると思う。
ここでは人間関係で使う言葉。
例えばいい大人が親にお小遣いをもらい、稼ぐこともなく生活してるとする。
その場合世間からすると「親に甘えている」のだ。
つまり”amae”は、相手に対して依存している、悪い影響を与えることを意味する。
これだけではない。”amae”は甘えている相手を穏やかにする効果がある。
恋人同士がそれにあたる。
お互いにいい影響を与え合っているのだ。
このように同じ言葉でも場面によって相手にさまざまな作用を引き起こすのだ。

さらに日本人は辛い状況から逃げることを”amae”と言われることもある。
本来辛いことがあると逃げずに我慢して耐え抜くのが美徳とされてきた。
これはsamuraiが由来しているという。


いい面を言うと日本人は真面目で、人間関係を大事にしている。
純粋で一途な印象である。
しかしその裏には美徳のために我慢している本当の日本人の姿が見てとれる。

個人的には協調性を重んじると言うより、
出る杭を打っているように感じます。
だからなかなか英語が話せない。
実際私が留学に行った時、他の国の人はバンバン質問するし意見も言っていました。
どんどんトライするから伸びる。
しかし日本人の私たちだけ英語が話せなかった。
というかビビってた。
せっかく伸びるチャンスを訳の分からない日本の美徳によって邪魔されて。
勿体無いと思う。
そんなことを海外で学びました。

今はそんな美徳も少しずつ変わりつつあるような気がします。
少しでも可能性を伸ばす。
型にはまらない生き方をしたいものです。

この記事が参加している募集

#多様性を考える

27,917件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?