ふと思い出して食べたくなるカレー
あの娘のお手製のカレー
カトマンズからやってきた
不思議なカップルに招かれて
一緒に食べたあのカレー
レシピを教えてもらってからは
あの娘のカレーになったのさ
喧嘩しちゃった明くる日に
黙って出てきたあのカレー
ちょろい奴だと思わせて
カレーをいただく作戦さ
何度目かの大喧嘩
とうとう愛想をつかされて
腹ペコ歩く寒空の下
カレーの切れ目が縁の切れ目
漂う香りも絶えはてた
やっぱり食べたいあの娘のカレー
今もどこかの空の下
食べているのはどこのどいつか
それともあの娘にそっくりな
くりくり目玉のかわいい子
きっと笑顔のすてきな子