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反省会の意味

自分がカバーリングするべき塁に、他の審判が動いたために、その塁へのカ バーリングが遅れたとすれば、それは他の審判の所為ではありません。

自分の反応が遅いために、他の審判が先に動いたという反省に立つ必要があ ります。 当該の塁での判定はなくとも、前もって動くという意識を常に持たなければ 、次の試合でも同じ事を繰り返しますね。

判定がなかった事をいい事に、その責任を他の審判に押し付ける事は、反省 をしているという事にはなりません。

反応が遅いのは、それはご自身が反省するべきであって、他の要因にそれを 求めるべきではありませんね。 常に「自分自身の反省」をするべきなのです。

選手がおかしな動きをしたから判定が出来なかったとか、他の審判が判定を 横取りしたとか。 それは自分の準備が遅い事なのです。

自分の動きを他の審判に明示する方法は、他の審判よりも素早く動く事でし か表現できないのですよ。

ですから、打球や送球、野手の動き、走者の動きを素早く察知して、身体を 反応させなければならないわけですね。 あっちに行け・こっちに来い、なんて指示をしているようでは、そもそも遅 いのですよ。

指示を出している方が一番遅いのです。 指示を出すぐらいなら、空いている塁をカバーするための動きをすればいい のです。

そのための動きもせずに、指示をしているのは本末転倒ですよ。

ですから、先ずは「自分の反省」をするべきなのです。 他人の行動を指摘するのは、「反省会」や「反省」をするとは言いませんね。

反省は自らするから「反省」なのですから。 多くの組織で行われている「反省会」なるものは、失敗を指摘し合う「意味の 無い会話」です。

控え審判なるものを採用している組織もあると聞き及んでいますが、この控 え審判は「反省会でミスを指摘する役目」になっていませんかね。

「いや、良い事は良いと言っています」という言葉が聞こえてきそうですが、 現場の審判に失礼じゃないか。

現場で判定している審判が一番「偉い」。 控え審判は「控えていろ」と言いたいですね。

私が現役の頃の話ですが、甲子園でたまたま審判部長が休みだったのです。 その時に、試合終了後に出場審判が控室に戻って来た時に「ご苦労」と一言い ったのですよ。 みんな無視。(笑) 試合に出場もしていない部長から「ご苦労」なんて言われたくないなってね。

少なくても「ご苦労」じゃなくて、「お疲れ様」じゃないかという話がお風呂場 でありました。

控え審判が現場の審判にモノを申すなどという事は畏れ多いですね。

「反省会」なるものの質を向上させる必要があると思いますよ。

その場限りの「反省会」は、明日の試合には役立ちません。

間違った動きの審判の行動を責める前に、自分がカバーリングをしなければ いけないと反省するべきではないでしょうか。

その反省に立って明日の試合のための話し合いが必要だと思いますがね。

現実の試合では間違いが許されないのですから、机上論で話し合ったとして も意味がないのですよ。

その「反省会」に意味を持たすには、それぞれの審判の意識に関わっていると 言っても過言ではりません。 貴方の反省は、貴方の反省になっていますか?

終わります

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